【アプガ(仮)新体制インタビュー /関根梓、鈴木芽生菜、工藤菫、青柳佑芽】「28日のステージでアプガ(仮)の未来を示せるように」

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(左から)鈴木芽生菜、青柳佑芽、関根梓、工藤菫
(左から)鈴木芽生菜、青柳佑芽、関根梓、工藤菫

活動スタートから10年を迎え、“アスリート系アイドル”として独自のスタンスを築いてきたアップアップガールズ(仮)。そんなアプガ(仮)が昨年末で5人のメンバー中4人が卒業。そして結成メンバーである関根梓さんに、新メンバー7人を迎え、今年から“新生・アップアップガールズ(仮)”がスタートした。この新生・アプガ(仮)の本格的な始動の場となる2月28日のワンマンライブに向けて奮闘中の新メンバーにインタビュー。ラストの今回は関根梓さんがついに登場、新メンバー3人とオーディションを振り返りつつ、新体制初ワンマンライブへの意気込みを語ってもらった。※取材は2月初旬。

--新体制が始まって2ヶ月ですが、筆者個人的にはまだこのメンバーの並びの中に関根さんがいることに慣れないですね(笑)。

関根梓「この2ヶ月間、リハーサルで一緒に過ごしている時間が長くて濃いので、自分としてはいたって自然なんですけど、いろんな関係者さんに『そこに関根がいるのがまだ不思議』と言われると、まだそんなに時間が経ってないのかと改めて気付かされます」

--新メンバーの3人はもともと芸能活動の経験はある人だったんですか?

工藤菫「私、中学3年生まで兵庫に住んでいたのですが、小学生のときから地元の事務所に入っていて、中学生になってからアイドル活動をしていました。それで高校に上がるときに東京の学校に行きたかったので、母と一緒に上京しました。舞台を学べる学校でした」

--アプガ(仮)の存在は知っていた?

工藤「はい。前にアイドルをやっていたときに、新井(愛瞳)さんに似てると言われたことがあって。そのときにアップアップガールズ(仮)の存在を知りました」

--オーディションで印象に残っていることは?

工藤「私、締切日の時間過ぎてから送ったんです。勢いで『受けるっきゃない!』と思って、思い切って出しました」

--鈴木さんはアプガ(仮)の存在は知っていましたか?

鈴木芽生菜「私はハロー!プロジェクトさんがもともと好きで、深夜番組の『The Girls Live』(テレビ東京)に出てらしたのでそれで知りました。そのときは正直すごく推しということではなかったのですが、オーディションに参加して進んでいく中でアプガ(仮)の歴史とかパフォーマンスの魅力を知って、自分の中での気持ちが高まっていきました」

--もともと推しは?

鈴木「ハロプロさんだとJuice=Juiceさんとモーニング娘。さんです」

--アプガ(仮)の曲は知ってた?

鈴木「はい『アッパーカット!』とかいいなと思っていました」

青柳佑芽「私は高校生のときに、友達がすごくアイドル好きで、その友達に連れられて、いろんなライブを見に行っていました。それで行った対バンライブにアプガ(仮)さんが出ていて、私ツインテールの女の子が好きなのですが、そのときに古川小夏さんがツインテールをしてらしたんです。『バレバレI LOVE YOU』など可愛い曲をツインテールでパフォーマンスされている姿を見て一目惚れしてしまって、ずっと好きなんです。でも私極度の引っ込み思案で、好きになって2年くらい経たないとイベントに行けないんですよ。1年半くらいでTwitterのリプを送り始めて、2年で現場に参戦するという……」

--それが青柳さんの推しのアイドルへのアプローチのパターンだったんですね。

青柳「このオーディションがあることを知って、受けたら小夏さんに会えるかなというヨコシマな気持ちで受けました。それで気づいたらここまで来ました」

--オーディションで古川さんに会えたときは?

青柳「『すごい、顔が小さい!』と思いました。その日小夏さんはツインテールされてなかったんですが、オーディションのときに一目惚れしたときの話をしました」

工藤「私はその審査には参加していなくて……」

関根「そう、3次審査で初めて会って『誰だろう?』と思っていました(笑)。2次審査で見たことがない顔だ。でも人一倍インパクトが強かったので、一番最初に覚えました」

--髪型も今みたいな感じで?

工藤「はい。洋服も、アプガ(仮)さんのオーディションって派手なファッションの子が受けに来るというイメージを持っていたのと、個人的にも派手な服が大好きだったので、自分が持っている一番派手な服で行こうと思いました。行ったら『あれ、私浮いてる?』とあわてました(笑)。オレンジ色のパンツで。あまり派手とは思ってなかったんですけど……」

鈴木「いやいや」

青柳「みんな派手だと思ってました」

鈴木「私はもともと“アイドル”というものが大好きでした。アイドルという概念が好きなんです、“偶像”という。生きている中でアイドルに救われる経験がすごくあって、キラキラしたところだったり、可愛さだったり。自分も誰かを救ったり、自分の影響で誰かを輝かせたいと思うようになりました。でも自信がなかったところを妹が背中を押してくれました」

--オーディションは初めて?

鈴木「はい。アイドルのオーディションは初めてでした。もう、ド緊張でした。2次オーディションのときに、ズバッとした質問をされて、『あ、オーディションってこんなことを聞かれるんだ』と衝撃的で……。体型のことを聞かれてめちゃ焦って、『オーディションって残酷なんだな』と思いました(笑)。『今までで最高体重何キロ?』とか『今人生の中でどれくらいの太り具合?』とか」

青柳「私もオーディションは初めてでした。2次審査の会場はアプガ(仮)さんの“踊ってみた”の動画で使われていた場所だ!と思って、カメラあるし、鏡あるし、アイドルの部屋ってこんな感じなんだと感激しました(笑)。面接の最後に『前髪を上げて』と言われて、私おでこが広いのがコンプレックスなのにな……と思いつつ、アイドルオーディションって前髪上げてって言われることがあると聞いていたので、『すごい、本当に言われるんだ!』と。『すごいすごいすごい』って感激していました」

--面接や実技審査のあと、TwitterをやったりSHOWROOM配信をやって、その内容も見られていたんですよね。

鈴木「私は好きなアイドルがいても、配信やSNSはあまり見て来なかったんですよ。だから自分で初めてTweetするときドキドキでした。SHOWROOMもすごく緊張しました」

工藤「SHOWROOMを一人でやるのは初めてで、何を喋っていいのかわからなかったんですけど、私YouTube好きなので、YouTuberさんの真似をして喋ろうと思っていたんです。テンションぶち上げてやっていこうと」

青柳「私はSNSからアイドルに入るタイプで、好きなアイドルのSHOWROOMもよく見ていたので、自分から発信したことはないけど、いろんなアイドルさんの配信を見て、『ああ、こんな感じでやればいいのかな』と、推しメンのオーディション期間中の配信を思い出して研究しました。私は一人で喋ることが大好きで、コメントも読まないでずっと一人で喋っていました。だから候補生の中で順位がすごく下だったんですよ(笑)。自分一人で楽しんでた感じなので」

--関根さんはみんなの配信やTwitterは見てましたか?

関根「見てましたよ。やっぱり対面のときとは違う、素の姿が見えたので、正直人一倍楽しんでいました。『ああ、この子にはこういう一面があるんだ』とか『ファンの人に対してこういう対応なんだ』とか」

--関根さんが見に来てるときはやっぱり緊張してた?

鈴木「はい、緊張しました。関根さんから『いるよ』とコメントもらうと『あ、関根さん、こんにちは』と身が引き締まりました。でもすごく楽しかったです。

--そして最後「追加審査をします」と呼び出されて会場に行くと、先輩メンバー5人が待っていて、簡単な質疑応答のあと「合格です」とサプライズ発表されたんですよね。

工藤「信じられなかったけど、嬉しさはMAXでした! とまどいすぎてよく分からなかった。めちゃくちゃ泣いちゃって」

鈴木「私は聞いた瞬間信じられなくて! 菫ちゃんなんか関西弁出ちゃって、『ほんまに!?』『不安やって……』とか。(住田)悠華ちゃんも『えっ!えっ!えっ!』って混乱していて、私はそういう状況をどこか一歩引いて上から見てた感じでした。『はぁー、この状況、まさかー』とか、ちょっと上空から眺めている感覚でした(笑)」

--もう一人の客観的な自分がいたんですね。

青柳「私は追加審査の連絡が来たときに、正直ちょっと『これは発表かな』と思ったんです。いろんなアイドルさんのドキュメンタリー動画を見てきたから……」

--「あ、このパターンあるな」って?

青柳「そう、これはサプライズあるかも!って。私は自分が受かるとは思ってなくて、もう最終まで行けたのが奇跡であって、楽しかったからもうこれで十分と思っていました。この日の発表で私については『君は落ちたけど“アプガ(研修生)”なら入れてあげるよ』というふうに言われるのかなと想像していました。この日最初ビルの前に集まったとき、私が受かりそうと予想していた人たちが集まっていたので、『これは合格発表なんだな』とさらに確信に変わりました」

--それが、まさかの……。

青柳「私がアイドルになれるとは思ってなくて、そもそもアイドルって実在しないものくらいの気持ちだったので、その実在しないものに自分がなるのってわけがわからなくなりました! 発表の瞬間、隣の住田悠華ちゃんが、『えっ!えっ!どういうこと?どういうこと?どういうこと?』ってパニックになってて、『受かったんだよ』って言ってあげました(笑)」

--関根さんは審査するときには、歌やダンスの力、メンバーのバランス、キャラクターなどを総合的に見られた感じ?

関根「キャラクターは私は特に見ていなくて………」

3人「えー!」

--その割には個性豊かな面々が集まった気がします。

関根「キャラクターはSHOWROOM審査のときに見ただけで、最後のダンス、パフォーマンス審査のときはほぼ実力しか見ていませんでした。あとはその子の気合いと。それで期待に応えてくれた子を社長に提案しました。でもいいなと思う子はほとんど社長と一致していました」

--それは個々の魅力で? それとも全体のバランス感も考慮して?

関根「どっちもです。あと最後のパフォーマンス審査の前のリハーサルに参加して、そこで初めてみんなと会話したり、みんなの様子を見て、団体の中での振る舞い方だとか、そういうのも見ていました。そういう中で、これからメンバーとしてこの子とは一緒に頑張れるかなとか考えていました」

--この3人に関してはどんなところを評価された?

関根「(青柳)佑芽は何もかもが初めてのタイプで、審査でのレベルだったら一番下だったんですよ。だけど審査中に課題などを出したら、きちんと当日までにクリアしてきて、歌詞飛ばしちゃったり失敗もあったんですけどやり切ったりとか、こちらの求めるものに応えてくれて、そこは認めてあげたいと思いました。(鈴木)芽生菜は歌を支えてくれそうなところと、明るくムードメーカーで、メンバーにいたらアプガ(仮)らしさが高まると思って。(工藤)菫はダンススキルが高かったのと、あと明るいんですね。そういうところでもグループの士気を高めてくれそうだし、ダンスの面で私と一緒に支えてくれたらと思いました」

--キャラクター的に多彩で面白い子たちが多いので、素材で審査されたのかと思いきや、関根さん的にはあくまでも実力重視だったのですね、

関根「はい、実力重視でした。でも、あとあとこんなにヤバイ子たちなんだと驚かされました(笑)。芽生菜とか普通の女の子だと思ってたんですけど、話せば話すほどヤバイやつということがわかってきました(笑)」

鈴木「なんか最近すごくヤバイと言われるんですけど、自覚ないというか、そんなことないんですよ(笑)」

関根「みんなが地球で生きているなら、芽生菜は宇宙にいる感じ。それくらい(笑)」

--関根さんは新メンバーの中に先輩一人という形ですが、コミュニケーションをとるのに考えたことって?

関根「うーん、あんまり難しくは考えなかったです。最初、まだ5人がいるアプガ(仮)のときはちょっと距離を置こうかなと思っていました。最初から仲良しこよしの馴れ合いになっていけないなと思って。5人という形がなくなってからちょっと距離を縮めていこうかなと思いました。あとは自分でいろいろ決めこんで指示をしても、みんながそれぞれ考える幅を狭めてしまうかなと思って……」

--自主性も引き出そうと。3人は2月28日のライブに向けて、曲が身体に入ってきている実感はありますか?

鈴木「踊ったり歌ったりしていて、先輩たちの歌割であの方が歌っていた歌割が今自分のものになってるというのが、自分の中でもまだ違和感があって、でも違和感になるということはまだまだ練習不足なのかなと思っています。2月28日の新体制初のライブをするときには、完全に新生アプガ(仮)のものにできるように頑張りたいです。現時点のものではまだまだダメと思うんですけど、ここまで自分たちなりに頑張ってきたなという気持ちもあったり、忙しい日々が続くので深く考える時間はないんですけど、改めて取材などでお話をしていると、だんだん絆も深まって、まとまりもできてきているのかなと感じます」

工藤「ライブの話が決まってから時間がなかったので、本当にできるのかなと最初は思ってたんですけど、始まってしまったらやるしかないので、2月28日のステージに向けていいものをステージに持っていきたい! この前通してリハーサルのようなことをやったんですけど、課題点が山積みで、修正していくところしかないので、この2週間でどれくらい頑張れるかが大事!」

青柳「単独ライブをやるよと言われたときは、今から10何曲も!って驚きました。初めて新体制8人で出たお正月の『ニューイヤープレミアムパーティー2021』ではオーディションのときからやっていた曲をやらせていただいたんですけど、いっぱいいっぱいで、パフォーマンスのレベルとか考える以前で、とにかく場所と振りを間違わないようにするのが精一杯で、自分の中に入っているとはとても思えなかったんです。そのとき急遽あと1曲を追加することになって、一度覚えた曲だったんですけど、今からなんて絶対無理だと思っていました。でも無理とか言っていられなくて、やるしかないと。やっているうちに、曲が流れたら思い出したんです。何も考えてないのに踊れたんです。これが自分の中に入ってくるってことなんだなと思いました。まだそんな曲はあまりないので、これからです。みんなより2歩も3歩もいやもっと遅れています。頑張らなきゃと思います!」

関根「私がずっと思っているのは、みんなに後輩になってほしいということではなくて、(仮)はあくまでもずっと上のポジションでいてほしいなということ。天狗になるのではなく、パフォーマンス面で(仮)は上のポジションで下を引っ張っていかなければならないから。立ち位置的にはみんな後輩かもしれないけど、私はこれからも喝を入れ続けて、みんなにはどんどんステージを経験してもらって、パフォーマンスにおいて、ちゃんとアプガ(2)とアプガ(プロレス)を引っ張っていけるようになってもらいたいなと思います」

--みんなの表情が引き締まっていますね。最後に28日のライブに向けて意気込みを。

関根「とにかく2月28日のステージを見たときにアプガ(仮)の未来をちゃんと示せるように、そしてこれから好きになってもらえるように、そういうステージを届けていきたいなと思います。『初めての単独ライブ頑張ってね』じゃなく、『アプガ(仮)はこれだけたぎらせてくれるんだ、応援したい! ついていくよ!』と思わせるステージを見せて、未来へと繋げていきたい。初めての単独ライブということでは、みんなにとって最初で最後のものだけど、そこで終わらせたくない。気持ちをつなげていきたいなと思うので、これからさらに気を引き締めて頑張っていきたいです!」

新体制初単独ライブ「アップアップガールズ(仮)ここから始まる右肩上がり~Going my↑~ 」は2月28日(日)、Veats Shibuyaで開催。

その他、アップアップガールズ(仮)についての詳細は公式サイトにて
http://www.upupgirlskakkokari.com/

アップアップガールズ(仮)プロフィール
http://yum-e.jp/talent/up_up_girls/

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