堀未央奈、30歳の節目にクロアチアへ 6年ぶりの写真集『深紅の余韻』で見せる「今の自分が一番好き」

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堀未央奈
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タレントで女優の堀未央奈さんが、写真集『深紅の余韻』(小学館)を、30歳の誕生日となる10月15日に発売した。

舞台は、長年訪れたかったというクロアチアだ。世界遺産の旧市街で知られるドゥブロヴニクを中心に、20代を歩んできた堀さんが新たな道へ踏み出す姿を収めた。発売を前に、旅の思い出と、これまでの歩みを振り返った道のりを聞いた。

「好き」を追い求めた先にあった行き先

「30歳という節目に何か形を残したい」と考えていた堀さんは、事務所と繰り返し相談を重ねてきた。そこへ小学館が「一緒にやりましょう」と応じ、今回の写真集が実現したという。

堀さんは「写真集は応援してくださる方が喜んでくれるものですし、ずっと行きたかったクロアチアにも行けて、やりたいことや行きたいところなど、いろんなわがままを叶えていただきました。これをきっかけに、30代はもっといろんな面を見せていけると思えました」と語った。

行き先にクロアチアを選んだのは、自分の「好き」を突き詰めた結果だった。もともとスタジオジブリ作品が大好きで、クロアチアは作品の舞台のモデルになったと言われることも多く、憧れの国だったという。「太陽が強くて、のんびりした街に行きたいという思いがありました。海も好きですし、お酒に合う美味しいご飯も食べたい。自分の好きを追求していったら、クロアチアになりました」と明かした。

新しい自分を見せるための旅支度

卒業記念フォトブックを含む過去の3冊とは、全く違うものにしたい。そんな思いから、髪の長さや色も重ならないよう細かく調整し、チームと打ち合わせを重ねて旅に臨んだ。「こういう衣装は着たことがないから着てみよう、このイメージはないからこちらに挑戦してみようと、どうしたら楽しんでもらえるかをみんなで考えて作りました」と説明する。

旅の準備として堀さんが心がけたのは「体調管理」だった。「体調を崩しやすいので、たくさん食べて、健康的な体と顔で元気に撮影したいと思っていました。若い時は、もっと絞りたい、細くなりたいという変なこだわりがありましたが、今はこのぷにぷにのお腹ももちもちのほっぺも、自分の魅力の一つだと思っています。自信を持てたからこそできたことです」と明かす。

撮影を忘れるほど、旅を楽しんだ日々

出発前には、街と作品のイメージが重なるジブリ作品『紅の豚』『魔女の宅急便』を見直し、意気揚々と向かったものの、道中は順調なことばかりではなかった。気を遣っていたにもかかわらず、行きの飛行機で体調を崩し、乗り換え先のフィンランドではスーツケースに座り込むほどだった。

しかし、クロアチアに着くと不調は嘘のように消えたという。「着いたら本当に何もなかったんです。現地の環境が合っていたのかなと思います。平和な国で、まったりと撮影できました」と話した。

港町から山の上、旧市街の散策まで、堀さんはドゥブロヴニクを満喫した。ジブリの世界を感じられたかを尋ねると、「めちゃくちゃ感じました。湿気もなくて、街がすごく綺麗でした。おかげで写真集もスケールの大きいものになって、ジブリ作品が好きな方にも楽しんでもらえると思います」と力を込めた。

現地では、撮影ということを忘れる時間も多かった。「ここからここまでを撮影と決め込まずに、ずっと撮っていただいていたので、食べている姿や飲んでいる姿、くつろいでいる姿も映っています。何を食べても美味しくて、街も綺麗で、天気もすごく良かったので、ずっと楽しんでいました。お仕事という感覚があまりなくて、旅を楽しんでいたらあっという間に終わった感じです」と振り返る。

夕景の海での撮影では、思わぬ出来事もあった。「波が結構強くて、寝転がっていると波が立ってくるんです。私は泳げないので、水が少し怖くて、ちょっとパニックになりながら、大騒ぎして撮りました。でも、夕方のビーチで撮影したいというのも私の中の一つだったので、それも叶いました」と笑う。

旅先の食も、大きな楽しみの一つだった。パンやハム、市場で買ってその場で食べるフルーツなど、日本ではあまり見ない光景に触れ、「その組み合わせがめちゃくちゃジブリだなと思いました」と語った。印象に残った料理には、道中のレストランで味わったタコのサラダを挙げ、「海がある国ならではの、ちょっと塩気のある味付けがめちゃくちゃ美味しかったです」とにっこり。

光の移ろいにも心を動かされた。「爽やかな朝日、お昼のからっとした太陽、夕方の木漏れ日のような柔らかい光、夜の街の明かりと、光が細かく変わる中で時が流れていく国だなと思いました。この太陽と海とクロアチアの街の人たちが作っている雰囲気なんだろうなと思います」と話す。

街の人々の過ごし方にも触れた。ビーチで昼寝をして、そのまま歩いて帰る。そんな現地の暮らしぶりに、「皆さんが自由を尊重して、自分のペースで過ごしていて、誰も焦っていないし、急かしてもいません。それがすごく新鮮でした」と語った。

旅先では、こんな出来事もあった。お土産を買っていると、日本人のカップルから「プライベートですか」と声をかけられた。実際は写真集の撮影中だったが、咄嗟に「はい」と答えてしまったという。「まさかクロアチアで身元がばれるとは思っていなかったので、すごく焦ってしまいました」と笑う。写真集が発売されれば、あのときの撮影だったと気づくかもしれない。

行き先は決めても、道筋は自分で描く

堀さんは、今作の企画にあたってクリエイティブに最初から最後まで携わった。行きたい国から着てみたい衣装、撮りたい雰囲気まで、参考画像を用意して伝え、ヘアメイクのイメージも提案したという。

ページの構成については、スタイリストやメイク、スタッフとともに控え室にこもって考え抜いた。「ただページをめくって可愛いと思う写真集ではなく、ストーリー性のある写真集にしたいと思いました。物語がすごく好きなので、見ている方に一冊の本を読んだ気分になってもらいたいんです」と語る。みんなが予想していない場所にキラーカットをねじ込む、遊び心も持たせたという。

赤いドレスが映す、新しい章の始まり

タイトルの『深紅の余韻』には、堀さんの30代への思いが込められている。表紙を飾るのは、これまで自分のイメージになかったという赤いドレスだ。堀さんは「青など涼しげな色が似合うと言われることが多くて、赤はしっくり来ていなかったんです。でも、このドレスを身にまとった時、いよいよ大人の30代に突入していくんだな、今までの人生と違うステージに行くんだなという感覚がありました」と明かす。

さらに「クールに見られがちですが、熱く何かに取り組みたいですし、人との関わりも浅くなく深くつながっていたいタイプなので、赤は内面的にもしっくり来ます」と続け、「深い赤」に「余韻」を重ねた理由を「余韻があればあるほど、大人の魅力や色気につながると思います。今まで張り詰めていたもの、頑張りすぎていたものの調整がようやく30代でできるようになったと表現できると思い、余韻という言葉を選びました」と語った。

お気に入りのカットとして挙げたのは、このドレスで逆光の中に立つ1枚だ。ドレスは、長年の付き合いのあるスタイリストが堀さんのためにイチから仕立てたものだという。

堀さんは「サイズもイメージも色も合わせた1着を作って、『汚してもいいから好きに使って』と用意してくださったことがすごく嬉しかったです。今まで支えてくださったスタッフの皆さんが愛を込めて作ってくれたドレスをまとえたのは感慨深く、いろんな人に支えられてきたんだなと実感しながら撮影したカットです」と振り返った。

一方、大胆に挑戦したカットには、シャワールームでの2枚を挙げた。「今までの写真集にないくらい挑戦しています。使おうと思えばもっと使えるのですが、本当に挑戦したものなので、丁寧に仕上げた2枚だけを載せました」と話す。理想の大人像は「セクシーな色気というよりは、ヘルシーな色気を持った自然体な女性」だといい、「その挑戦がクロアチアでできたと思います」と語った。

ここまで歩んできた道を振り返って

堀さんは2013年、16歳で乃木坂46の2期生オーディションに合格した。10代から20代前半にかけてのテーマは、「自信を持つこと」だったという。「自信がなくて、無理やり自分に言い聞かせたり、自信が持てるように何かに挑戦したり、そういう経験がすごく多かったです。カメラを見るのも苦手で、レンズのどこを見ていいのか、どんな顔をしていいのかも分かりませんでした」と振り返る。

それでも、経験を積むなかで少しずつ自信がついていった。「自分自身への信頼や自己肯定感は、急に持てるものではなく、経験して実感して、少しずつ持てるものだと思っています。20代はそれを着実に積み重ねてきた時間でした。30代の自分を客観的に見てみると、今まで歩んできた道も、選択したことも、関わってきた人も、何一つ間違いじゃなかったんだと理解して、すごく確信が持てました」と語る。

その確信が、本作の力強い表情や大胆なカットにつながった。「自信がなかったら諦めていたことだと思います。帯コメントに『今の自分が一番好き』と書いたのですが、これが一言目に来るとは、10代、20代の頃には思っていませんでした」と明かした。

道しるべとなる目標を持ち続けてきたことも、今の自分につながっているという。「16歳から乃木坂46に入って、明確な目標や、こうあるべきという考えを細かく持っていないと不安定になってしまう環境だったので、10代の頃から、答えまではいかなくても、しっかりと考えを持っていたいと思っていました。持ち続けた結果、30歳になって、自分がなりたかった大人にはなれていると思います」と話す。

一方で、目標にしている人物は特におらず、「ポイントポイントで素敵だなと思うところはありますが、そのまま真似をすると自分のやりたいことや好きなものを見失ってしまいます。あえて決めすぎず、直感と経験を頼りに決めていきたいです」と語った。

次の旅路へ

30代の展望を尋ねると、堀さんは「やりたいことがありすぎて、人生の時間が足りないくらいです」と笑顔を見せた。お芝居では、これまで多かった真面目な役や女子大生、女子高生とは異なる、母親や先生などの役にも挑戦したいという。「コメディやアクションも好きなので、イメージになさそうなものにもどんどん挑戦していきたいです。お芝居で賞を取ることを一つの目標にして頑張りたいです」と意気込む。

旅行でも多くの国に訪れている堀さんは、海外への想いも強く、「プライベートでもお仕事でもいろんな国に行って、感じたことや吸収したものを、SNSやYouTube、文章や映像など、いい形で発信していきたいです」と語った。

次に訪れてみたい場所には、ロサンゼルスやヨーロッパのカプリ島を挙げた。「大きな都市にも行きたいですが、小さな街でどんな人がどんな暮らしをして、何を食べているのかが気になります。衣食住はすごく大事で、そこでコミュニケーションもつながっていくと思うので、いろんな国、いろんな場所のご飯屋さんに行って、いろんな方と関わっていきたいです」と話す。仲の良い宇賀なつみさんの旅の話にも刺激を受けているといい、「自分の情報だけで選ばずに、とにかく行ってみるべきだなと思います」と語った。

今回の写真集は、堀さんにとって新しい「名刺代わり」の1冊でもある。「自分らしさを詰め込んで作りました。お仕事で出会った方も、ずっと仲良くしてくれている友達も、お世話になっている先輩も、いろんな方に見てほしいです。皆さんがどのカットを好きになってくれるか、今までの作品との違いをどう見つけてくれるか、そのリアクションが一番楽しみです」とアピールした。

最後にファンへ向けて、「30歳の節目ということで、今までにない挑戦的なカットがたくさんあります。衣装もヘアメイクも雰囲気もガラッと変えて、どれだけ皆さんをワクワクさせられるかを考えて撮影しました。新鮮な私を、ぜひ楽しんでください」とメッセージを送った。

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