大原優乃、三田警察署の一日署長に 自身の詐欺被害経験も踏まえ「特殊詐欺撲滅」を呼びかける

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女優の大原優乃さんが25日、東京・JR田町駅周辺で開催された三田警察署主催の「特殊詐欺撲滅」キャンペーンに一日警察署長として参加した。イベントには大原さんと同じくエイベックス・マネジメント・エージェンシーから、ピコ太郎さんが一日副署長、錦笑亭満堂さんが一日課長を務め、地域住民に向けて特殊詐欺の手口や対策を啓発するパレード、トークショーが行われた。

大原さんは、2009年に子役としてデビューし、グラビアアイドルや女優として活躍。4月23日よりNetflixで配信中の『新幹線大爆破』ではアテンダント役を演じ、さらに注目を集めている。今回のキャンペーン参加は、芸能活動を通じた社会貢献の姿勢を反映している。

イベントは、JR田町駅周辺でのパレードから始まった。制服に身を包んだ大原さん、ピコ太郎さん、錦笑亭満堂さんがオープンカーに乗って参加し、沿道の住民や通行人に手を振り、特殊詐欺への注意を促した。

続いて、JR田町駅構内でトークショーが開催された。大原さんは、2024年に続き、2年連続で三田警察署の一日警察署長に就任。「身が引き締まる思いで、とても光栄です」と述べた。詐欺の手口が変化し、被害が拡大している現状を伝え、「警察官を語る詐欺が急増しています」と強調。実在する警察署の電話番号が表示されるケースもあると警告し、「スマホに電話があって、『マネーロンダリングの容疑者になっている』、『逮捕状が出ている』などの話が出た場合には、落ち着いて電話を切り、自分でかけ直して相談してください」と訴えた。

ピコ太郎さんは、「警察がSNSやビデオ通話で連絡を取ることは絶対にありません。警察を名乗る電話はまず疑って、自分から警察に確認してください」と呼びかけ、錦笑亭満堂さんは、「警察は警察手帳を画像で見せるなんていうことは絶対にしません」と補足した。

大原さんは、サポート詐欺についても触れ、「パソコン画面にウイルス感染など警告音が鳴ったり、ウイルス除去の連絡先が出ても警告画面の連絡先に電話をしては絶対にいけません」と注意を促した。彼女自身、過去に詐欺に騙された経験を明かし、「自分は大丈夫だと過信してしまっていたことが良くなかった」と振り返った。

トークショー後の囲み取材で大原さんは「詐欺被害に遭われた方々のことを思うと胸が痛みます。微力ながら、今日の1日署長だけでなく、今後も力になれるよう発信を続けたい」と、女優としての影響力を活かす姿勢を示した。

10歳から芸能活動を始め、アルバイト経験がないという大原さんは、「役を通してだったり、今日の1日を通して得られる知識はとても勉強になります」と述べ、職業を演じる役作りにも今回の経験が活きると語った。日頃の警察官の努力に感謝し、「今こうして自分が安全に生活できているのも、警察官の皆さんが日々の安全を守ってくださっているからだなと思っているので、改めて感謝をお伝えしたいです」と話した。

囲み取材では、ピコ太郎さんと錦笑亭満堂さんのユーモアも光った。ピコ太郎さんは、YouTube20周年記念動画に日本人として唯一選出されたことを祝福され、「皆様、もっと取り上げてください」と冗談交じりにコメント。2026年に「PPAP」10周年を記念した「人生最大のプロジェクト」を予告した。

錦笑亭満堂さんは、飲食店での被害を「詐欺」と表現し、ピコ太郎さんに「それは詐欺ではなくボッタクリでは?」と突っ込まれる場面もあった。過去にクレジットカードの不正利用被害に遭った経験を明かし、「本当に注意してます。いや、絶対、番号教えてないです」と訴えた。トークショーでは緊張を見せる一幕もあったが、「三田に住居を構えてることもあり、こういう形で関われて嬉しい」と喜んでいた。

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