【松井玲奈インタビュー】映画『緑のざわめき』で主演 異母妹役の倉島颯良に“実際の妹”感を感じた瞬間も「待機場の畳の上で寝ているのを見て 微笑ましい気持ちになりました」
女優の松井玲奈さん、岡崎紗絵さん、倉島颯良さんが、メインキャストの異母三姉妹役を演じている映画『緑のざわめき』が9月1日に公開。今回、主人公・小山田響子役の松井玲奈さんの公式インタビューが公開された。また公開初日の、9 月 1 日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷(18:30〜の回)にて松井玲奈さん、岡崎紗絵さん、倉島颯良さん、夏都愛未監督が登壇する初日舞台挨拶が決定。2日以降も舞台挨拶が決まっている(詳細は公式サイトにて)。
福岡、佐賀を舞台に、3 人の異母姉妹が織りなす物語を描いた『緑のざわめき』。女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってくる主人公・小山田響子役を松井玲奈さん、響子の異母妹であり、彼女をストーカーする菜穂子役を岡崎紗絵さん、そして同じく響子の異母妹で佐賀の集落に暮らす少女・杏奈役を、オムニバス映画『21 世紀の女の子』でも本作の夏都愛未監督とタッグを組んだ倉島颯良さんが演じる。
【松井玲奈インタビュー】
--脚本を読んだときの感想はいかがでしたか?
「ちょっと人間模様が複雑なお話だなと思ったんですけれど、夏都監督に、『人と人との関わりの物語であって、ファミリーツリーだったり葉っぱの葉脈のイメージがこの作品にはあって、関わり方・ありようが木々の葉みたいにいろんなところにあるけれども繋がっている、それが 3 姉妹の繋がりにも影響してくる』というお話を聞いたときに、自分の中でも腑に落ちるところがありました。実は最初にいただいた脚本が、4 時間分ぐらいの、『ロード・オブ・ザ・リング』みたいな、読めども読めども終わらない超大作だったんです。けれど、ある意味削ぎ落としていない監督が一番やりたいことを先に提示していただいたお蔭で、映画では描かれていないそれぞれのキャラクターのバックボーンを事前に知ることができました。役の情報が全て織り込まれていたのですが、その中でも監督が特に描きたくて表現したい部分が今の脚本になって作品になりました。最初の稿は、ほぼ資料でした。(笑)」
--響子役を演じるにあたり、何を大事に演じましたか?
「響子は、お父さんがいなくなっていて片親で、病気を患っていて、女優を辞めたのですが、私には家族がいるし、病気にもかかっていないし、女優の仕事も続けられているし、と並べたときに真逆だったので、それをわかったつもりになったらダメだなと思いました。彼女に寄り添うつもりで、友達の話をしっかり聞くみたいな気持ちでいただいた資料や脚本を読み込む中で、どういう表現ができるかということを第一に考えていました。それでもやっぱり全ては理解ができないからこそ岡崎さんと倉島さんと一緒にお芝居をして、彼女たちが役として乗っかってきた時に、響子として出てきた気持ちを大切にして、その時に初めて『彼女はこういう気持ちだったんだ』と気付ける瞬間を大切にしながら演じていました」
--岡崎紗絵さんとの共演はいかがでしたか?
「岡崎さんは、初めて会ったときから前のめりというくらい『玲奈さんのことを教えてください!』みたいな、『菜穂子がいる!」と感じるくらいぐいぐいきてくれました」
--倉島颯良さんとの共演はいかがでしたか?
「倉島さんとは本が好きという共通点があったので、お互いに今読んでいる本や好きな本を共有し合うというのが、ある意味姉妹でもあり得そうな関わり方だなと思っていて、撮影の待ち時間が嬉しかったです。彼女が待機場の畳の上で寝ているのを見ていると、すごく微笑ましい気持ちになりました」
--黒沢あすかさんとの共演はいかがでしたか?
「黒沢さんもすごく強い想いを持ってこの作品に臨んでくださったというのを、クランクアップのときに知りました。『年齢を重ねていっている自分にこういう大切な役を任せてくれた監督に感謝しています』と涙しながら語ってくださって、その想いはお芝居から伝わってきていました。姉妹に関わってくる大事な役を演じることができて嬉しかったというお話をしていただきました。撮影中、黒沢さんには、包容力みたいなものがずっとあったんです。そこに甘えていた部分があったのですが、それが腑に落ちました。完成した映画を見て、黒沢さんと一緒に演じたシーンも大切な場面になっているなと思いました」
--佐賀での撮影はいかがでしたか?
「緑が多いところや田んぼの中や茶畑などのロケ地に行って、監督がこのタイトルをつけた理由だったり、緑の多いところで撮影したいと言っていた理由がわかった気がしています。響子が生まれ育った場所でもあるので、彼女のこれまでの人生のことを感じることができて良かったなと思います。響子の実家も、趣があって、時間が刻まれている感じがすごく良かったです」
--完成した映画を観ていかがでしたか?
「撮っている間は場面場面で起きていることを感じるのに精一杯だったんですけれど、完成して繋がったものを観たときに初めて夏都監督が何を表現したかったかが明確に見えた気がしています。引きのカットが多い作品なんですけれど、だからこそ、監督が一番伝えたいことになると、登場人物のクロースアップが増えるんです。そのメリハリが面白いなと思いました」
--本作の見どころはどこだと思いますか?
「人と人との関わり方というのが、複雑ではあるんだけれども、繋がったときに人が生きていくことの難しさと美しさというものがこの作品の中で描かれている気がします。人と人同士が繋がった
瞬間をぜひ見ていただきたいと思います」
--読者にメッセージをお願いします。
「一度だけでなく、二度三度観るととても面白い映画だと思っています。それは、「二度三度観て欲しいです」ということではなくて、とても考察し甲斐がある作品だと思うからです。謎の部分が
多かったり、登場人物一人一人の表情にしても、なぜこのときこういう顔をしていたのか、それがどこに繋がってくるのか、過去に何があったんだろう、ということが、考えれば考えるほど面白い作品だと思っています。なので、一度観て、作品の大枠を知った上で、二度三度観ると、作品をよりよく知ることができたり、描きたかったことの本質をさらに深く知ることができるんじゃないかと思います」
■あらすじ
過去の痴漢被害のトラウマを抱えて生きてきた響子(松井玲奈)は、病を機に女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってきて、元カレの宗太郎(草川直弥)と再会する。
異母姉の響子と繋がりたいと、彼女をストーカーする菜穂子(岡崎紗絵)は、異母姉妹ということは隠し、響子と知り合いに。
施設に預けられていて、8 年前から佐賀県嬉野で叔母の芙美子(黒沢あすか)と暮らす高校 3 年生の杏奈(倉島颯良)は、自分宛の手紙を勝手に読んだ叔母に不信感を募らせていた。「まずは話してみませんか?」という支援センターの広告を見て、身元もわからない菜穂子からの電話に、悩みを打ち明け始める。同じ頃、杏奈に思いを寄せる透(林裕太)は、杏奈とうまくいくよう、集落の長老・コガ爺(カトウシンスケ)に相談しに行っていた…
就職活動がうまくいかない中、 地元・嬉野に戻り、親友の保奈美(松林うらら)に就職の相談をする響子は、ひょんなことから自分と杏奈が異母姉妹ということを知ってしまう。菜穂子は、宗太郎に恋焦がれる絵里(川添野愛)等いつもの女子会メンバーとの旅先を嬉野に決め……。
映画『緑のざわめき』は9 月 1 日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。
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