唯月ふうか、新アーニャ役4名とともに意気込み語る ミュージカル『SPY×FAMILY』再演へ

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ミュージカル『SPY×FAMILY』の再演製作発表記者会見が13日に都内で開催され、ロイド・フォージャー役の森崎ウィン(Wキャスト:平方元基)、ヨル・フォージャー役の唯月ふうか(Wキャスト:和希そら)、そしてアーニャ役を演じる子役4名……泉谷星奈、月野未羚、西山瑞桜、村方乃々佳が登壇した。

遠藤達哉の人気コミック「SPY×FAMILY」(集英社「少年ジャンプ+」連載中、累計発行部数3800万部突破)を原作とする本作は、2023年の初演に続き、再演が決定した。

唯月ふうかは、初演に続きヨル役を務める喜びを「多くの方から愛されているこの作品に、再びヨルとして出演できること、そして初演を経て再びこのカンパニーの一員として参加できることをとても嬉しく思います。殺し屋として、母親として、しっかり説得力を持たせられるようにしたいと思います。母、頑張ります!」と力強く宣言。

初演では、アーニャ役の子役たちとの共演を通じて「母親の気持ち」を実感したといい、特に印象深いシーンとして、2幕の三者面談を挙げ、「アーニャが一生懸命歌って頑張る姿に胸がぐっときて、母性を実感しました」と振り返った。

会見のハイライトは、アーニャ役を演じる4人の子役の初公開だ。長期のワークショップとオーディションを経て選ばれた4人は、それぞれ個性豊かな挨拶で会場を沸かせた。

泉谷星奈は、合格の瞬間を「明後日が誕生日で、お風呂でお父さんと誕生日プレゼントの話をしていました。もしアーニャに決まったら『SPY×FAMILY』のグッズが欲しいって言ってたんですけど、ご飯を食べる前に電話がかかってきて『アーニャ役に決まりました』って言われて、びっくりしすぎて『え、うそ!』って叫んじゃいました。涙がぼろぼろ出てきて、電話を切った後、ママにぎゅーって抱きついて泣きました。ママも一緒に泣いてくれて、すごく嬉しかった」と感動の場面を再現した。

月野未羚は、青森弁を交えたユニークな挨拶で自己紹介。合格の瞬間を「お家のベッドでゴロゴロしてたら、ママから『合格しました』って聞かされて、私もママも目がまん丸になって『やった!』って一緒にぴょんぴょん跳ねました。アーニャが大好きだから、お家でもパパとママを『父』『母』って呼んでるんですけど、その日は特に『父!母!アーニャ、やるぞ!』って叫んでました」と笑顔で語った。

西山瑞桜は、「お風呂から上がって、パパが『ただいま』って帰ってきたら、急にお部屋が真っ暗になったんです。ママが誕生日みたいに丸いケーキを持ってきて、よく見たら『アーニャおめでとう』って書いてあって、びっくりしすぎて叫んじゃいました。パパも『え、聞いてない!俺、聞いてない!』って驚いて、ママが『サプライズにしたかったから』って笑ってました。ほんとに嬉しくて、夢みたいでした」と語った。

村方乃々佳は、「お家で歌のカラオケを流して、マイク持って歌ってたんです。そしたらママから『乃々佳、ちょっと来て!』って呼ばれて、『アーニャ役に合格だよ』って言われた瞬間、『うそ、よっしゃ!』ってすっごく大声で叫びました。歌ってるテンションのまま跳ね回って、ママとハイタッチして、パパにも電話して『アーニャだよ!』って報告しました。ほんとにアーニャが大好きだから、めっちゃ嬉しかった」と振り返った。

4人はビジュアル撮影の感想も披露。アーニャのピンクの髪や制服を着た瞬間、「本物のアーニャになった」「別人になった」と興奮。泉谷は「カツラをかぶった瞬間に人生がアーニャになった」、月野は「眉毛もピンクで面白かった」、西山は「輪郭まで変わってびっくり」、村方は「舞台に立つんだってドキドキわくわくした」と語った。

オーディションでは歌やダンス、芝居を学び、鬼ごっこや輪を使ったゲームで仲間と絆を深めた。演出・脚本・作詞のG2は「子供の力に教えられた。彼らのエネルギーを引き出すことが大事」と称賛し、「前回の低年齢キャストの新鮮さが良かった。今回も期待している」と語った。

ほかのキャストもアーニャ役の子役たちとの共演に期待を寄せた。森崎ウィンは「アーニャの存在感が世界平和に繋がる信念を、ロイドとして実感。新しい化学反応が楽しみ」とコメント。平方元基は「子役たちが夢を堂々と語る姿に感動。どんなお父さんになれるか楽しみ」と語り、和希そらは「子役との舞台は初めて。どんな母性が爆発するか楽しみ」と期待を膨らませた。唯月は「アーニャたちの愛情を受けて母親を実感した。愛情を返せる母親になりたい」と子役たちへの深い愛情を明かした。

初演の苦労や再演の変化も話題に。G2は「原作のクオリティとファンの期待に応えるため、ミュージカルとしての魅力を両立させた」と振り返り、初演の巨大な5つの盆が回る舞台装置を日生劇場に合わせて縮小しつつ「新しい魂を入れる」と意欲。森崎は「セットが小さくなり、早替えに余裕ができて嬉しい」と笑いを誘い、唯月は「カンパニーの団結力が家族のようだった。新たな色が加わるのが楽しみ」と語った。

好きなシーンでは、唯月が三者面談のシーンを挙げたほか、森崎がユーリとロイドの詮索シーンを「緻密で面白い」と絶賛。平方はロイドとキスしそうになるヨルの酔っぱらいシーン、和希はスパイ・殺し屋モードのギャップを挙げた。

作品にちなんで「私、実は○○なんです」の質問では、唯月が「総合格闘技が大好き」と意外な一面を明かし、「選手の魂に惹かれる」と熱弁。森崎は「旅客機マニア」、和希は「絶叫マシンが苦手」、平方は「赤坂限定で魔法使い」とユーモアで答えた。

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