【わーすた インタビュー 2】坂元葉月、卒業にあたっての思い「みんな一人の人間として大好きだから 幸せであってほしい」

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5人組アイドルグループ「わーすた」から、今年いっぱいでメンバーの坂元葉月さんが卒業することが発表された。そのラストシングル『詠み人知らずの青春歌』を18日に発売。今回は坂元さんに改めてグループ卒業にあたっての思いを語ってもらった。

■新曲『詠み人知らずの青春歌』について詳しく語ったインタビューPart.1

--坂元さんが卒業を発表した時期は?

坂元葉月「6月です。自分が知ってる人たちがアイドルを卒業していくのを見ていて、自分はいつまでできるのかな、何歳までにはこうなっていたいなということを考え始めて、改めて自分の気持ちと向き合ったとき、“わーすたを卒業して、自分一人で社会に出てみたい。一度きりの人生だからそうしてみたいな”と思って、スタッフさんに話して、そのあとメンバーに話して……という流れです」

--今の22歳という年齢は一般の人だと大学を卒業するタイミングだから、再出発するにはいいのかも。

坂元「もちろん、わーすたとしてこういう会場でライブをやりたいとか夢がなくなったわけではなく、活動が嫌になったというわけでもなくて、わーすたとして精一杯頑張ってきたし、坂元葉月という一人の人間としての人生はこの1回しかないと思うと、もっといろんな世界を知りたいなと思うようになりました。マイナスな卒業ではなく、すごく前向きな気持ちですし、それをメンバーに伝えたときに、衝撃だったり、いろんな気持ちはあったと思うんですけど、みんなそれを受けとめてくれて、私の意見を尊重してくれたので、頑張りたいなと思います」

--具体的にやりたいことが固まってる?

坂元「明確にこれがやりたい、ということはまだ見つけられてはいないんですけど、今までアイドルという仕事しかしてきていなくて、自分は何が得意で何が不得意か、まだあまりわからない状況ですが、とにかく社会に出て一人で挑戦してみたいなと思っています」

廣川奈々聖「葉月は昔から計画性がすごくあって、どんな些細なことでも事前にきっちり確認してくれたりだとか、『これどうする? まだ早いけど、もう決めておこう』と自分から言ってくれる子だし、だから葉月にとって(今回の決断のタイミングは)全然はやいことじゃないのかなと思います。私は多分そこまで考えられないんですけど、葉月にとっては不思議ではない流れだったのかなと思います」

--自分の人生を俯瞰で見れるような。

廣川「たしかに」

--最初に聞いたときはどう思いましたか?

小玉梨々華「もちろんびっくりして、“寂しいな、悲しいな”という思いはあったんですけど、葉月の人生を応援したいなと思ったので、私もすぐに後押ししてあげたいという気持ちになりました」

三品瑠香「私としてはそこまでの衝撃はなかったかなと思います。それなりの覚悟、そういうことがあってもおかしくないくらいの時間は、わーすたとして過ごしてきたので」

松田美里「びっくりはしなくて、“なんかもうそんな時期か”という感じで……。長く一緒にやってきたので、一緒にずっといた子だから、幸せになってほしいなと思います」

--結婚、引退というわけではないんですよね?(笑)

坂元「それはないです、ご安心ください(笑)」

松田「卒業しても幸せなことがあるといいなと思うから(笑)。計画性があって温厚な葉月だから上手くやれるんだろうなと思いますし、アイドルの世界で新しいグループができたり、逆に解散したりしている中で、こんなに長くこのメンバーでやれたことが何より嬉しいと思ってるから、これからも一緒に作ってきたわーすたを大切に、私はそれを守っていける人でありたいなと思います」

--坂元さんは芸能界から離れるようですが、みんなの話を聞いているとプロデュース的なことも向いているのかも。物事を俯瞰で見て、段取りを組めるようなところが。

坂元「そこは得意かもしれないです。来年の今頃の取材では、メンバーの後ろに座って目を光らせていたりして(笑)。でも、外の世界でもそれを生かしていきたいです」

--残りの期間にやっておきたいことは?

坂元「最後だからというわけじゃないんですけど、この期間はずっと5人で過ごしたいなという思いがあって、いろいろこじつけて集まりたいですね。昔からクリスマスだったり、ことあるごとに誰かの家に集まって、みんなでごはん食べたりしていたのですが、こういうご時世で最近はそういうことがなかなかできていないので、もっと集まっていろんな話したいです。ファンの人にもわーすたの仲の良さだったり、楽屋でのわちゃわちゃ感を最後まで知ってもらいたいです」

--廣川さんは? 坂元さんと卒業までにやっておきたいことって?

廣川「正直、そんな焦らなくていいなと思っていて、卒業したあともライブとか来てくれそうだし(笑)」

坂元「行きますよ(笑)」

廣川「葉月の顔見せをできなくなるだけで、会うのは自由なので、ファンのみなさんには申し訳ないですけど(笑)、これからもずっと会っていきます。ただ、わーすたとして一緒に活動できる期間は限られてきて、その中で特にライブ一つ一つが大事と思っているので、ファンの方にわーすたをどれだけ届けられるか、かな、と思います。でも卒業までにごはんはいっぱい行きたいです」

--シングルのカップリング『雨のキモチ』もとても可愛い曲ですね。

廣川「この曲を聴いたときは、すごく凝った楽曲だなと思いました。なかなかほかのアイドルさんの楽曲でも、メロディとかアレンジとかここまで作り込んだ曲はないと思うので、贅沢な曲をいただいたなという感じでした。今回よかったのはデビュー当初から『いぬねこ。青春真っ盛り』とか代表曲を作っていただいた鈴木まなかさんにまた作詞していただいていて、葉月の最後の曲でこのチームでできるのがすごく嬉しいなと思いましたし、歌詞がすごく可愛い! シングルどっちの楽曲も空をイメージする楽曲になっていて、それもつながりがあっていいなと思いました」

坂元「最近エモーショナルな曲、たとえばバンドサウンドや大人っぽい曲も目立ったので、ここにきてまた可愛い楽曲を5人で歌うことができて、すごく嬉しかったですし、もちろん『詠み人知らずの青春歌』もメンバーの良さが出ているんですけど、私としては『雨のキモチ』をメンバーが歌っている声がすごく好きで、心からハッピーになれるというか、すごく明るい気持ちになれるので、カップリングだけど、表題曲になっていいくらい、めちゃめちゃいい楽曲をいただけて、すごく嬉しいです」

--今後のわーすたに期待したいことは?

坂元「私が誰よりもこのメンバーの良さを知っているので、こんなことを実現してほしいという希望よりは、みんなが幸せであってほしいという気持ち。もちろんテレビやいろんなところでメンバーの姿を見たいというのはあるので、私もどこかでメンバーに会ったときに成長できているように、一緒に頑張りたいなと思います。メンバーっていう関係性もそうですけど、みんな一人の人間として好きだからこそ、わーすたをいろんなところで見れたら嬉しいという気持ちはありますし、普通に仲間としては楽しく生きていってくださいという感じです」

廣川「“私も同じことを思ってるよ。そのまま返すよ”と言いたいです。まだまだ時間はあるので、一緒に幸せに生きていこうと思います」

わーすた(The World Standard)

世界に照準を合わせて活動しているデジタルネイティブ世代アイ­ドルで、SNSとリアルアイドル活動を通じて世界にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを­発信していくグループとして2015年に結成。2016年、1stアルバム『The World Standard』でメジャーデビュー。『わーすた LIVE TOUR 2021〜君と僕の青春歌!〜』が9月に開催。9/18Zepp DiverCity TOKYO、9/20Zepp Namba。

わーすた(WASUTA)「詠み人知らずの青春歌」(Yomibitoshirazu no Love song)

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