【新井ひとみインタビュー】ソロ第2弾は雰囲気をガラッと変えたビターな80年代曲『少女 A』「みんなをびっくりさせたいと思いました」
80年代テイストのソロアイドルとして、昨年『デリケートに好きして』でデビューした新井ひとみさん。10年間活動を続ける「東京女子流」のメンバーとしての顔とは違う雰囲気で、大きなインパクトを与えた。そして今回3月25日に2ndシングル『少女 A』をリリース。1982年にリリースされた中森明菜さんのヒット曲のカバーであるこのシングルについて、またさらに高まったという1980年代への思いを語ってもらった。
--80年代アイドルの愛らしさあふれる前作から一転、陰のあるビターな80年代ソングとなりましたが、今回『少女 A』を歌うことになったきっかけは?
「これまで『デリケートに好きして』(1983年、太田貴子カバー)と、ライブで『渚の「・・・・・」』(1986年、うしろゆびさされ組カバー)を歌わせていただいてきて、次はどうしようかと考えていたときに、これまでの2曲は明るくて楽しいアップテンポの曲だったので、ギャップを見せたいなと思いました。ソロ活動を始めて80年代の楽曲をたくさん聴くようになり、そんな中で中森明菜さんの『少女 A』がすごく心に刺さりました。高い声も出せるんですけど、低い声も自分の中で出せるなというのもあって、『少女 A』を歌ってファンのみんなをびっくりさせたいな、楽しませたいなと思ったのと同時に、私自身もこの曲に挑戦したいなという気持ちになって、『歌いたいです』とスタッフさんに伝えたのがきっかけです」
--1曲目の『デリケートに好きして』はディレクターさんから「ひとみさんの声に合うから」と勧められて歌ったと聞きましたが、今回はひとみさん発信なんですね。
「そうなんです」
--前作とのギャップもそうだし、東京女子流楽曲でもあまりなかった歌い方で、その部分でもギャップを感じます。
「低めのところから入ってサビで爆発するというような。当時17歳の中森明菜さんがあの曲を歌っていたのにびっくりして。歌詞からして大人じゃないですか。私が17歳のときにはこんな感情だったり、思いとは程遠かったのかなと思います」
--明菜さんの歌をコピーするのではなく、それを新井ひとみなりに表現するということにあたっては?
「わたし流に歌うとこうなります、というポイントを作りたかったので、息継ぎをあまりしていないんです。そのことで力強さだったり、儚さだったりをこの曲で表現したいと思ったので。あとは、歌詞の“知らなすぎるのあなた”というところに重きを置いて、目に力を込めて指を指す。力強く、“お前だよ、お前だよ”って迫っていくような(笑)。ライブのときにはお客さんの一人を決めて、“あなた!”ってやっています」
--お客さんは楽しみですね。指さすのはセンターの前のほうの席の人が多いの?
「今まではセンター付近の人にしていたんですけど、これからは横とか行ってみようかなとも……」
--思いっきり上手の端だったり?
「そう、駆け寄っていっちゃうかもしれない。“気づいて!”と。対バンライブだと、最前列にいても見てもらえないこともあって、それは悲しいじゃないですか。ね! だからそういう人に駆け寄っちゃうとか」
--そんなピンポイントでひとみさんに指さされると、別のアーティスト目当てで来た人でもひとみさんのファンになっちゃうね(笑)。
「それくらいの勢いでやりたいなと思います(笑)」
--前作の可愛さあふれるパフォーマンスとは一転し、『少女 A』を歌うライブ写真を見ていると、下を向いてシャウトするように歌う場面も目立ちますね。
「多いかもしれないです。息をあまり吸わないことによって、全身の息を出し切るみたいな感じのところがサビの後半にあるので、そこで必死に出している場面なんじゃないかなと思います」
--衣装は、アイドルらしさがありつつ、紫でちょっとビターなテイストも入っていて。
「松田聖子さんと中森明菜さんの雰囲気と、新井ひとみのイメージを合わせてお願いします、と伝えて作っていただきました。松田聖子さんって、デビュー当時からワンピースが多いイメージの一方で、中森明菜さんは力強く、カッコ良くって……それをミックスさせて、『少女 A』を歌えるような色使いで、ということで、中森明菜さんの陰の部分を紫で表現してもらって、この衣装を作ってもらいました」
--『デリケートに好きして』での髪型は80年代当時の王道ですよね。いわゆる“聖子ちゃんカット”で。今回は……。
「中森明菜さんの髪型をイメージして。ヘアカタログを見せて、『こんな感じがいいです』とオーダーして作っていただきました」
--2月に発売された7 inchアナログ盤にも『少女 A』が収録されていますが、その音源とは別テイクが使われているんですよね。
「はい。アナログ盤とCD、そこに付いているDVD、配信MVと全てテイクが違っています。レコーディングではすべて一発録りでした。普段だとAメロ、Bメロ……とバラバラに録っていくんですけど、今回は全部を通して録っていきました。収録テイクが全部違うので、聴きごたえがあると思いますし、『あ、ここが違うんだ』とか、ガラッと変わっているものもあるので、楽しめると思います。またCDでは1曲目に『ひとみ、降臨。』という曲が入っています」
--『ひとみ、降臨。』はインストゥルメンタル曲で、1月の豊洲でのイベントで初めて聴きましたが、ステージで体操するときのバックでかかっていて、『なんじゃこの曲は?』という感じで(笑)、とてもインパクトがありました。さて先日のマイナビBLITZ赤坂での東京女子流のライブではオープニングアクトで出演していましたが、ソロの“新井ひとみ”としては、あそこまで大きなステージは初めてですよね。
「はい。東京女子流のファンのみんなにどう受け入れてもらえるのかドキドキしていたんですけど、でもね、こんなに大きな会場でできることってなかなかないので、まずは楽しまなきゃと思って。で、ステージに立ったら親衛隊のみんながハチマキしてすごい気合いを入れて応援してくれたり、チラシとかも配ってくれて、周りの方々に『こういうコールを言いますよ』という説明もしてくれて、そのおかげで盛り上がって! 親衛隊のみんなに助けられました」
--新井ひとみソロデビューにあたって結成された“親衛隊”。ライブでは80年代的なコールを送ったり、のぼりや紙テープで盛り上げたりしています。そんな親衛隊のみなさんにはそれぞれ役割があるんですよね。チラシ配りとか、ツイッターに書き込む係とか。
「この間第2回親衛隊ミーティングをやったんですけど、そこでチーム名を考えまして。いろいろな候補が出た中で“チーム・ひとみん”という名前になりました。私も加わった“チーム”として運営していこうという思いがあるので、それをチーム名で表しています。“チームひとみん”の中でリサーチチームやクリエイターチームやいろんな役割があって、それぞれが話し合って作戦を練ってました」
--冒頭で80年代アイドルの曲をたくさん聴いてきたというお話がありましたが、『少女 A』以外で特に関心をもった曲は?
「王道なところで、中森明菜さんの『飾りじゃないのよ涙は』とか、あれもすごい曲だなと。“私は泣いたことがない”という歌詞で始まり、それで一気に掴まれて……」
--言葉が強いですよね。
「一つ一つの言葉が強くて、なんかもう、男を寄せ付けないような力強さがあるなと。中森明菜さんは、振りも衣装も女性の支持を意識して考えていたそうなんですよ。だからやらされているという感じではない、自分発信というところが、強い感じになったのかなと思います。あと早見優さんの『夏色のナンシー』。松田聖子さんの『夏の扉』に通じるようなフレッシュさがあると思いました。酒井法子さんの『夢冒険』もメロディがキャッチーで覚えやすくて、すごく好きになりました」
--ソロ“新井ひとみ”としての今後の目標は?
「オリジナル曲を作ってみたい! 松田聖子さんに憧れていて、聖子さんの曲が南国とか風とかのイメージが強く、ハワイや沖縄とか海がきれいな場所での自由な感じが曲から溢れ出ているので、そういうテーマをもったオリジナル曲を作りたいというのはすごくあります。あとバーチャルでも活動をしていきたいなと。やっぱりなかなか会えなくてもバーチャルな活動によって、みんなのもとに会いにいけるので、今だからできることということでやってみたいなと思います」
--最後に改めてファンへのメッセージをお願いします。
「今年ね、2020年は“Buzz Light Year”というのをテーマに掲げていて、キラキラ輝いて、マブい1年にしていきたいと思います。そんな中で3月にシングルCDのリリースが決まったということで、この楽曲に全力を注いでいきたい。いろんなことがつまっている宝箱的な作品が出来上がりましたので、ぜひ手にとって耳で目で楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。今年の1年もみんなにとってね、幸せで楽しい1年を私が作っていけるように頑張りますので、応援よろしくお願いします!」
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