【東京女子流インタビュー】12周年第一弾シングルをリリース 「曲に私たちの魂が宿って涙があふれそうに…」

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4人組ダンス&ボーカルグループ・東京女子流がニューシングル『days 〜キミだけがいない街〜』を26日にリリースする。この新曲について、そして結成12周年の念頭、今の女子流についての思いをメンバー4人に聞いた。

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--ニューシングル『days 〜キミだけがいない街〜』はこれまでの楽曲の中でも特にメンバーがお気に入りだと聞きました。

山邊未夢「めちゃくちゃ好き! これまでいろんな楽曲を出させていただき、その度にすごくいい曲をいただいているなと思っていたんですけど、それをさらに更新する勢いの楽曲になりました。自分が好きな曲のジャンルや雰囲気があるんですけど、今回の『days』がまさにそれで、ミディアムな感じだったり、歌詞が優しい感じだったり、自分の中で大好きな要素がいっぱいで、本当に全人類に知ってほしい一曲! 街なかで歌い歩いて言いたいくらいの気持ちです(笑)。それくらい大好きです!」

新井ひとみ「遠距離恋愛をしている女の子を描いた曲ということで、歌詞を見てても、会えないときって、相手のことを知ることができないということで不安になることもあるけど、その主人公の背中を押すように、サビも爽快な感じになっていて、歌っていて気持ちがいいです」

中江友梨「遠距離恋愛をしている女の子という捉え方もできるし、今の私たちの現状でいえば、地方のファンの方にあまり会いに行けていない一方で、ファンの方からこっちに来てもらうのも難しいという状況が『days』の歌詞とリンクしているなと思います。会えない中寂しい気持ちになったり、“まだ好きでいてくれているかな”と思ったり、やっぱり直接会って顔を見て確かめないと不安になっちゃうこともある中で、この曲を通して、次に再会できるときを楽しみにして私たちも強く生きていこうという思いも込められています。全人類のみなさんがマイナスな気持ちになりがちな状況も続いていますが、この曲を聴いてたくましい気持ちになっていただければと思います」

庄司芽生「私は初めて聴いたときに、温かみがある曲だなと思ったのと同時に、すごく懐かしさを感じる曲だなと思いました。この曲はR&Bっぽい感じがあって、結成当時私たちのオリジナル曲がない時代、定期ライブでEARTHさんの『time after time』とか日本のR&Bをカバーして歌っていた時期があって、その頃を思い出して心にぐっとくるものがありました。この曲を聴いて“懐かしいな”と感じてくれる方もいれば、新しいファンの方だと“新鮮だな”と感じてくれる方もいると思うし、みなさんの反応が楽しみです。歌詞自体も聴いてくれている人に寄り添う感じというか、私自身、女子流の曲がリスナーさんにとって気分に寄り添えるグループであれたらいいなという思いがあったので、すごくそのイメージに近い曲だなと思いました」

--実際に歌ってみていかがでしたか?

庄司「レコーディングでそれぞれ一人ずつ歌うんですが、歌を録っていて、今回ユニゾンも多かったんですけど、先に歌ったメンバーの声を聴き、その声を感じながら歌って、最後全員の声がそろった歌を聴いたとき、すごく心が震えたというか、本当に涙があふれそうになって……。それは初めてのことで、曲に私たちの魂が宿った感じで、その感覚が今でも忘れられなくて、それがそのまま聴いてくれる人に伝わったらいいなと思いました」

--ライブで初披露したときの反応はいかがでしたか?

山邊「SNSだったり配信のときのコメントでファンの人たちが“めっちゃいい曲だった!”と言ってくださって! 私が前々からゴリ押ししていたのがわかってもらえてよかった!」

--ゴリ押しって(笑)

山邊「そう、絶対に聴いてください!って。“おススメされただけある!”“未夢ちゃんが推しているだけのことはある!”と言ってもらえてすごく嬉しかったです! あとからNFTで入手していただいた人もいて、“じっくり聴くと、またライブの初披露で観たときとは違い歌詞が沁みる”とか、ファンの方も『days』をお気に入りの方が多くて嬉しいです」

庄司「それぞれの状況と重ねて聴いてくれている方が多くて嬉しいです」

--衣装はこれまでと一味違う感じもあり、カッコいいですね。

中江「今回の衣装は、全体的にレトロチックな色合いで、オーバーサイズのジャケットとか、あと一人ずつデザインが面白いんですよ。遊び心もあったり」

新井「自分が女子流のメンバーじゃなく、この衣装を見たら、“あ、めっちゃ可愛い!”って、憧れる衣装だなと思います」

山邊「前作の『ストロベリーフロート』の衣装でもそれぞれの色は入っていたんですけど、インナーとか部分的な感じでメインのピンクが強かったので。でも今回は今までで一番それぞれの色が映えていて、そういうところもあんまり今までの女子流にはなかったので、おもしろいなと思います」

庄司「原色じゃなくてちょっとくすんだ感じの色合いも女子流らしいなって」

中江「踊っているときに女子流のダンスが映える、回ったときに身体のラインがキレイに見えるところなどもすごく考えてくださっていて、私たちもステージで踊っているときに楽しくなります! たとえば、ひとみはピンク基調だけど、中のボルドーのような色も大人っぽくて年齢的にも大人の女性になってきたので、そういうところも考えていただいていて……」

--さて年が明けて、今年の女子流はどんな一年になっていくのでしょうか。

庄司「私たちとスタッフさん、あたたかい雰囲気のチームで今年も一丸となって楽曲制作もライブも取り組んでいきたいと思います」

--元日の生配信番組で早速、5月4日のデビュー12周年記念日前日にLINE CUBE SHIBUYA公演が開催されることが発表されました。同会場、そしてホールコンサートは1年半ぶりくらいですね。

中江「昨年11月以来で、その公演は私たちにとって久々の有観客ライブだったので、思い入れが深いライブでした」

庄司「そして“新*定期ライブ”が今年から復活しました」

--毎月メンバーの考案でさまざまな企画のワンマンライブを行う、ライブシリーズですね。

庄司「新*定期ライブは私たちにとって挑戦と成長ができる場所、デビュー当時から続いてきた場所なので、ここでは挑戦することを忘れずにどんどんいろんなことをやっていきたいなと思っています。一つ自分たちで決めているのが、毎月いろんなカバー曲に挑戦していこうということ。これまでも世代問わずいろんな曲をやってきたんですけど、そこでやっぱり自分たちの曲にはないような歌い方とか振付とかすごく新鮮な発見が多いので、私たちが成長できるとともに、来てくださるみなさんにも普段とは違う見せ方で楽しんでもらえるので、今年もいろんなジャンルの楽曲に挑戦していきたいです」

--メンバーにとって“12周年”というとどのような意味合いになりますか?

庄司「12年って干支一周分で、それだけの期間活動してきたことは自分たちでも誇りだなと思っていて、これまで応援してきてくださった方、出会ってきてくださった方に感謝の気持ちでいっぱいですし、一日一日どれが欠けても干支一周分の活動ってできなかったんだろうなと思うとありがたくて……。そしてその先、もう一段ステップアップするための一年にしたいなと思います。グループとしてより大きくなるための、ステップアップの年と私は考えています」

中江「これまで活動してきて、いろんな壁があったり山があったり、苦しいなと思うこともあったんですけど、12年の活動の中で去年の時点で“これ、まだやってなかったんだな”ということも結構あって、“あ、これもできるんだ”と気付いて、自分の中で知らずにブレーキをかけていた部分もすごくあったんだなと思いました。もう一歩越えなければならないタイミングに来ているかなと思っているので、昨年以上に自分を解放したい! 昨年でやり切っていないことも、ブレーキをかけずもっと自分の気づいていない壁を破っていけたらいいなと思います。長く活動していると知らず知らずに固まっていってしまうこともあるのかなと思います。ファンの方でも、“女子流知ってる”って思ってくださる方でも、“女子流ってこういう感じだよね”ってイメージがあると思って、そこを壊していくのは大変なことだと思うんですけど、もっとわかりやすく私たちから見せていけたらと思います」

--いい意味でファンの予想や期待を裏切るような……。

中江「私たちにとってライブを見てもらうのが一番というのは今年も変わらない。ライブの良さって、見る日によって違うものを見れるところだと思うので、もっとたくさんの人の目に映ってほしいなと思いますし、“あれ、思ってたのと違った”って思われるような、ちょっとでも知っている人たちにも、“あ、こういう面もある子たちだったんだ!”というところをもっと見せていけたらいいなと思います」

新井「人生の半分を女子流として過ごしてきて、こんなに長く同じことを続けられたことってほかにはないので……。今年地元(宮城)に帰ったときに、昔の動画とか写真を見返してたら、“あ、12年前ってこんなに小さかったんだ”という驚きと、ここまでメンバーが一緒になって頑張ってきて、共に成長してきたということを感じ、すごく嬉しい気持ち、あったかい気持ちになりました。今年で24歳、昨年大学を卒業させてもらって自分の中でも余裕ができたので、じっくり考えることができるようになった気がします。今まで私は“行けーー!”って感じでやってきて、考えることというのは周りに任せてきたんですけど、昨年は自分なりに考えて『こうしたほうがいいんじゃないかな』とか『こういうのもどうかな』とか、ちょっとずつだけど言えたりするようになってきました。大人になるにつれて、なんか怖い壁に出合ったりして、“ああ、自分は大人になったからこういう場面にも出合うんだな”と思うこともあって……」

中江「つい安全な道を選んじゃう?」

新井「いや、それとはまた違う。怖いって……。やってみて“わぁ嫌だな”“あんまり上手くいかなかったな”ということを経験して、そういうことも考えるようになったからこその怖さ……」

中江「もともと怖いもの知らずだったんですよ」

新井「今は怖いものが増えたなと思って。でも24歳で、これから結果を残せるようになりたいと思うし、いつどうなるかわからないじゃないですか、この世の中……」

(一同笑)

新井「そういった点でも私たちの今あるものをすべてみなさんに届けたいなという思いもあって、新*定期ライブも再始動したり、5月のライブもあるし、できるだけ多くのみなさんに女子流のライブを届けたいなと思います」

山邊「10周年のときはファンのみなさんが“女子流10周年だ! そこに向けて盛り上げていこう”という雰囲気があったし、11周年のときは久しぶりにファンのみなさんと会えるライブがたくさんあって、それで12周年の目標をどうしようかなと考えたときに、“勢い”だなと。1年を振り返ったとき、ファンの方も自分たち自身でも“ああ勢いのある年だったな”と思えたら最高だなと思って……。以前も、自分たちが“今一番いい感じだぜぇ”と感じていたときって、やっぱり勢いがすごかったなと思って! 客観的に見て、自分ってそのときどんな感じだったのかなと思うと、何も考えてないわけじゃないんですけど、とにかく勢いよくいけば突破できるという、“行けーー!”みたいな感じだったんですよ。そういうときって、内から出るパワーもすごかったと思うんです。今は大人になりパワーだけでは通用しないので、ちゃんと考えたり、いろいろ今の私たちに合ったやり方をやりつつ、ちょっと昔の感じのパワーだったり、勢いあったときの感覚をもう一回取り戻していきたいなと思っています。振り返ったときに、ファンの方にも“ああ今年の女子流、勢いあったな”と言ってもらえるということが私の目標なので、12ヶ月後SNSとかでそういう書き込みが見られるように今年1年、突っ走っていきたいなと思います」

--大人になってじっくり考えることを重視するようになったひとみさん、考える部分は大事にしつつも特に“勢い”を求める未夢さん、二人の対比が面白いですね。最後にニューシングルのカップリング『夢の中に連れてって』についてもうかがいましょう。

庄司「今まであまりなかったラテン調の曲。歌詞の世界観としては、日々のいろんなしがらみから解放されて、そんなことは忘れて夢の中で踊ろうよという感じで、日々生きていく上でいろんなものに縛られて、嫌なこともこれから出てくるかもしれないけど、“もういいや”と吹っ切ることも大事なのかなと。そういうのをこの曲を聴いて、わっと取り払ってもらえたら。そして取り払えるのが女子流のライブであれば私たちは嬉しいなと思っていて、ちょっとリフレッシュしたいから、パワーもらいたいから、女子流のライブに行きたいなと思えるような存在になればいいなと思っていて、そういうところにつながる一曲になるんじゃないかなと思います。あとはダンスも含めすごく大人っぽく、今までよりまた一つ年齢が上がった、私たちだから届けられる歌い方で、何より躍動感があって、ノリやすいのでたくさん聴いてもらえればと思います」

新井「べーさん(山邊)がいう“勢い”を感じられるようなダンスじゃないかなと思います。ぜひライブでも観てもらいたいなと思います!」

東京女子流(とうきょうじょしりゅう)
山邊未夢(やまべ・みゆ)●1996年6月24日生まれ、千葉県出身。
新井ひとみ(あらい・ ひとみ)●1998年4月10日生まれ、宮城県出身。
中江友梨(なかえ・ゆり)●1997年6月28日生まれ、大阪府出身。
庄司芽生(しょうじ・めい)●1997年7月2日生まれ、山形県出身。

2010年に結成され、シングル『キラリ☆』でデビュー。ニューシングル『days 〜キミだけがいない街〜』は各配信サイト、ミュージックカードにて26日に発売。5月4日にLINE CUBE SHIBUYAにて12周年記念ライブが開催決定。

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