『リトルバスターズ! ~Refrain~』の新人「鈴湯」も登場、PCゲームから飛び出した歌の祭典『P.C.M Live!』は「つよい!」

アーティスト レポート 音楽
P.C.M. Live! 2013より
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10月20日、PCゲームのテーマ曲を歌う歌姫が一堂に会する『P.C.M. Live! 2013』が東京・新宿BLAZEで行われ、ave;new Feat.佐倉紗織、Ayumi.(Astilbe x arendsii)、大島はるな、榊原ゆい、佐藤ひろ美、霜月はるか、鈴湯、西沢はぐみ、Ne;on(KRASTERII)、みとせのりこ、rino(from
CooRie)が出演した。

いわゆる美少女ゲームと呼ばれるPCゲームでは、TVアニメ同様に作品を彩るテーマ曲や挿入歌があり、そのアーティストにも多くのファンが関心を寄せている。最近ではゲームからアニメ化される作品も数多く、ますます裾野を広げている。

『P.C.M. Live!』は、PCゲームの曲を歌うアーティストが中心となり、人気を支えてきたベテランから期待のニューフェイスまでが、メーカーの垣根を超えて一堂に介し、PCゲームユーザーのファンとつくり上げるステージである。

毎回、チケットが完売になるほど人気の『P.C.M. Live!』は、今回も新宿BLAZEを埋め尽くす800人のファンで溢れかえっていた。

公演の前に、10月23日発売のTVアニメ『リトルバスターズ! ~Refrain~』のオープニング曲『Boys be Smile』を歌う鈴湯さんにお話を伺った。

では、自己紹介からお願いします。
「はじめまして、鈴湯といいます。PCゲームの曲や、『リトルバスターズ!』でアニメソングを歌わせていただいてます。今までは都内のライブハウスで歌ったり、自主制作のCDを作って活動していました。」

TVアニメのオープニングに大抜擢されましたが、経緯は?
「編曲家のMANYOさんを通じて、ビジュアルアーツの方にサンプルを聞いていただいたらしいのですが、私もメールで“アニメの曲に興味ありますか。”と聞かれて“あります!”って答えたら、知らないうちに話が進んでいて
次に知らせを聞いた時は“決まったから。”みたいな感じでした。」

決まったと聞いた時の感想は?
「嬉しいよりも衝撃的すぎて言葉が出ませんでした。現実味がなくて、“そうなんですね”と答えるのがやっとでした。」

実際にテレビで自分の歌を聞いてみてどうでしたか?
「私自身もともと作品のファンだったので、“映像が綺麗だな”って思う一方で、“あっ、私の声が聞こえている”という気持ちがごっちゃになって、頭がパニックを起こして、しばらく何も言えませんでした。」

この曲を歌う意気込みは?
「私の歌も当然聴いて欲しいですが、歌詞もよく見て欲しいです。歌詞がこれから始まる作品の内容やキャラクターの心情に触れた歌詞なので、毎回ストーリーで秘密が明らかにされていく中で、歌詞をもう一度、もう一度とあらためて聴いて欲しい。私にとっても初めてのアニメの曲なので、レコーディングも根気よく頑張った作品です。」

これからの予定などは?
「10月23日にCDが発売されますので、よろしくお願いします。そして、来年の2014年2月2日に渋谷REXでワンマンライブが決まりました。興味を持っていただけたら、ぜひ来て下さい。」

公演では、PCゲームのスタート画面のような映像から始まり、トップバッターのAyumi.(Astilbe x arendsii)さんから、会場は一気に熱気と一体感で盛り上がった。

榊原ゆいさんは、歌や容姿に加え、ダンスパフォーマンスなどステージでの評価が高く、彼女を目標とする新人アーティストも多いという。ソロ曲で、観客を魅了した榊原ゆいさんは、続いて彼女に憧れていたという大島はるなさんとコラボ曲を披露した。

こういったベテランとホープが同じステージで肩を並べてステージに立てることが、P.C.M. Live!の大きな特徴と言える。実際、このイベントには、新しいアーティストの存在を知ってもらい、業界を盛り上げていきたいという願いが込められているそうだ。

西島はぐみ×鈴湯×Ayumi.が、コラボして歌った『巫女みこナース・愛のテーマ』は2003年に発売されたゲームのテーマ曲で、最も有名な電波ソングの一つだが、3人が熱唱をする最中に画面にサプライズの“本人登場!”文字がスクリーンに浮かんだ。会場中から「わぁっ!」と歓声が上がり、そして、Chu☆こと笹島かほるさんが登場して歌い始めると、会場は最高の盛り上がりを見せた。

この曲は長らく歌い手の正体が不明とされていたが、今年の6月に声優の笹島かほるさんが歌い手だという事が明らかになった。この日から同曲の作曲家・柏木るざりん氏と新ユニット『Chu☆ing Love』を結成して活動していくことを報告した。

鈴湯さんはソロのコーナーでは、PCゲームソングとしてのデビュー曲で『虚ノ少女』の挿入歌『翡翠の美羽』を歌った。同作品でOPを担当した霜月はるかさんのコーラスと相まって、澄んだ歌声が会場を魅了した。作品に登場する制服のコスプレ姿に客席から「カワイイ!」の声が響き、鈴湯さんがくるりと回ってスカートをひるがえしてみせると、さらに客席は萌え上がった。

トリを努めた佐藤ひろ美さんの登場で、会場の盛り上がりは最高潮に達した。佐藤ひろ美さんが会場に「今日のP.C.M. Live!はどうですか?」と聞くと「サイコー!」などの声に混ざって「つよい!」と声が上がった。佐藤ひろ美さんが「つよい?ライブの感想がつよいって、なによ?」と笑うと、あちこちから「つよい、つよい!」と声がコダマして、会場が湧いた。

アンコールはゲームにちなんだタイトルのPCMLive!オリジナルソング『True end.』を全員で熱唱。最後はステージと観客が一斉にジャンプをして締めくくり、最高のエンディングを迎えた。

公演で「つよい!」と叫んだ観客の真意は定かではないが、PCゲームがつなぐ絆は確かに「つよい」ものがあったようだ。

なお、次回の『P.C.M. Live!』は2014年4月19日(土)に同じく新宿BLAZEでの開催が決定している。

【 P.C.M Live!! 2013 SETLIST 】

M1 Ayumi.(Astilbe x arendsii) 『Desrest Sword,Dearest Wish』(『ChuSingura46+1』インレ)
M2 Ayumi.(Astilbe x arendsii) 『Everlasting Memories』 (『イノセントガール』フロントウイング)
M3 Ne;on(KRASTERII) 『君を仰ぎ乙女は姫に』 (『君を仰ぎ乙女は姫に』Peassoft)
M4 rino × Ne;on 『~DreamThe ally of~』 (『D.C.~ダ・カーポ~』CIRCUS)
M5 rino(from CooRie) 『Spring has come』 (『D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~』CIRCUS)
M6 rino(from CooRie) 『All is Love for tou』 (『D.C.Ⅲ~ダ・カーポⅢ~』CIRCUS)
M7 西沢はぐみ 『combinaition somebody!』 (『こんそめ!~combination somebody~』Silver Bullet)
M8 西沢はぐみ 『カタチないキオク』 (『氷華の舞う空に』Rosebleu)
M9 榊原ゆい 『Blue Horizon』 (『メルクリア』Harts)
M10 榊原ゆい 『STAR LEGEND』 (『77~And,tow stars meet again~』Whirl pool)
M11 榊原ゆい×大島はるな 『奇跡の絆』 (『めぐり、ひとひら。』キャラメルBOX)
M12 大島はるな 『Zillion Zest』 (『ギャングスタ・リパブリカ』WHITE SOFT)
M13 霜月はるか 『月の虚』 (『虚ノ少女』Innocent Grey)
M14 霜月はるか 『虹色の季節へ』 (『PrimeinistAr』HOOKSOFT)
M15 西島はぐみ×鈴湯×Ayumi. 『巫女みこナース・愛のテーマ』(short) (『巫女みこナース』PSYCHO)
M16 Chu☆ 『巫女みこナース・愛のテーマ』 (『巫女みこナース』PSYCHO)
M17 みとせのりこ 『クローバー』 (『Clover Point』Metero)
M18 みとせのりこ 『The Party of Seven Whichies』 (『聖エステラ学院の七人の魔女』アストロノーツ)
M19 鈴湯(Chorus 霜月はるか) 『翡翠の美羽』 (『虚ノ少女』Innocent Grey)
M20 ave;new Feat.佐倉紗織 『Graceful Anomaly』 (『Magical Charming!』Lump of Sugar)
M21 ave;new Feat.佐倉紗織 『超越↑↑恋してナイしょ☆メア!!』 (『俺の彼女はヒトでなし』ホエール)
M22 みとせのりこ×榊原ゆい 『贖罪のラプソディー』 (『プリズム・アーク』ぱじゃまソフト)
M23 佐藤ひろ美 『迷いの森』 (『グリザイアの果実』フロントウイング)
M24 佐藤ひろ美 『Melty Air』 (『舞風のメルト』Whirl pool)
M25 アンコール 『True end.』 (PCMLive!オリジナルソング)

関連リンク

P.C.M Live! 2013