【インタビュー】加藤小夏、映画『BLUE FIGHT』でヤンキーの元カノ役に挑戦「由希奈が彼らの歯車を変える瞬間に注目して」

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映画『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』(公開中)に出演している女優の加藤小夏が、GirlsNewsのインタビューに答え、役柄や見どころについて語った。

三池崇史監督による本作は、映画『クローズZERO』スタッフと 格闘技イベント“BREAKING DOWN”が放つ、新たな不良バトルを描く物語。W主演となる、木下暖日、吉澤要人をはじめ、オーディションで選出された若手男性キャストが、実戦さながらのアクションに挑戦。熱い情熱のドラマと激しいファイトを繰り広げる。

さらに、加藤小夏、田中美久のフレッシュな女性キャストに加え、高橋克典、寺島進、篠田麻里子、土屋アンナ、金子ノブアキ等、人気・実力を備えたキャストが集結。ラスボスにはGACKTという豪華布陣が実現した。

加藤は、昨年放送された特撮ドラマ『ウイングマン』でヒロイン・アオイを演じて、大きな注目を集めている。「特撮ファンの方や桂正和先生のファンの方からも好評で、自分が想像していた以上の反響でした。アオイは人気キャラクターなので少し不安もありましたが、受け入れてもらえて安心しました」と反響を振り返る。

本作への出演が決まった経緯は、一昨年の10月に三池監督の『ミッドナイト』というショートフィルムを撮ったのがきっかけで白羽の矢が立った。「玉木由希奈役のキャスティングが決まっていなかったらしく、スタッフのみなさんが私をイメージしてくださったようです。それを聞いてすごく嬉しかったですね」と明かした。

撮影は3月後半から4月上旬に行われたが、タイトなスケジュールの中でも「現場でせかせかしている様子はなく、三池監督が丁寧に撮っていた印象でした。撮影期間自体は短かったですが、演技にしっかり向き合えたので、体感的にはゆったりとした撮影だったと感じています」と振り返る。

本作について、「台本を読んだときは、熱苦しそうな映画だなと思いました(笑)。撮影現場で男の子たちに囲まれて大丈夫かなと思いましたが、三池監督のアクションシーンや彼らの感情を映すスタイルを想像すると、かっこよくて心が燃えるような作品になると感じました。実際に撮影が始まると、キャストのみなさんが本当に熱くぶつかり合っていて、その情熱に圧倒されました」と印象を語る。

加藤が演じた“玉木由希奈”は、不良グループのリーダー“吉祥丸盾”の元恋人という役どころ。「まだ高校生ですが、彼女にとって盾くんはこれまでも、これからも人生で一番大切な人なんだろうと思いながら演じました。彼に対する気持ちは恋愛以上のものがあると感じました」と役への思いを語った。

役作りについては、「あまり苦労はしませんでした。普段の私にはない感情ですが、誰かを大切に思う気持ちは理解できるので、難しくはなかったです。中学時代は地元にヤンキーたちがいたので、イメージはつかみやすかったですね。自分の中にある由希奈に近い部分を膨らませて、演じました」と振り返る。

物語には、不良と呼ばれる若者が多く登場するが、「ヤンキーは嫌いじゃないですね。根は優しい人が多くて、仲間や友情を大切にする人が多い印象です。誤解されやすいけれど、実は人間味があって魅力的な人たちだと思います。彼氏にするのも全然アリです」と笑った。

共演者については、「意外と話す時間が多かったですね。シケモク役のせーやくんは初対面の時からいじられキャラだと感じたので、最初に話しかけられたときも、ふざけて『話しかけないでもらっていいですか?』と言ったら、「えっ、初対面なのに?」って、すごくテンパっていて(笑)。そこから仲良くなって、撮影の合間にはよく話していました」とエピソードを披露。

また、主演の木下暖日については、「“矢倉往年”役にぴったり。久しぶりにこんなピュアな男の子を見ました。10代の自分を見ているようで、守ってあげたくなる存在。でも、見た目はすごく芸能人っぽくて、スタイルも顔もかっこいいのに中身は可愛いというギャップがあります」と印象を語った。

作品の見どころについては、「由希奈は突然物語に加わりますが、彼らの人生にとって大きなタイミングに関わっているので、彼女がきっかけで歯車が変わるところに注目してほしいです。アクションシーンも、キャストのみなさんが準備から撮影まで本当に頑張っていたので、最後まで目を凝らして見ていただけたら嬉しいです」と語った。

最後に今後の抱負について、「最近は加藤小夏としてより、作品のことを深く考えるようになりました。ある人が『こんなもんでいいかと思って作ると、それを受け取る人に失礼だ』と言っていて、その言葉が強く心に残っています。いい加減な作品を作ることはそれを受け取った人の存在を否定することになってしまう。真剣に作品を届けることで、受け取る人を肯定し、存在を認めることにつながるのだと感じました。作品を通じてそんな思いが伝わればいいなと思います」と語った。

ヘアメイク:原田 琴実
スタイリング:松野下 直大

映画『BLUE FIGHT ~蒼き若者たちのブレイキングダウン~』公式サイト
https://bluefight.jp/

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