いぎなり東北産、全国ツアー完走 年末のパシフィコ横浜は「いぎなり伝説への幕開け」

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いぎなり東北産
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アイドルグループ・いぎなり東北産が『全国絶対に負けないツアー』のファイナル公演を19日、20日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催。その20日の最終公演のオフィシャルレポートを掲載する。

今、アイドルたちがこぞってTikTokに踊ってみた動画を投稿している曲といえば、いぎなり東北産の『わざとあざとエキスパート』。そんな彼女たちの春ツアー『いぎなり東北産 全国絶対に負けないツアー』が、5月19日と20日に渋谷のLINE CUBE SHIBUYAでの2Daysをもってファイナルを迎えた。チケットソールドアウトとなった最終日、いぎなり東北産は、話題の新曲「わざとあざとエキスパート」や「負けないうた」など、2時間にわたって全25曲を披露。渋谷の街にファンの歓喜の声を轟かせた。

ライブは、笛や三味線の音色がグルーヴを生む和テイストのアップチューン『HANA』からスタートする。最終日ということで、これまでのどの公演よりもメンバーの気合いは十分。“自分たちに向けられる客席からの声援にすらも絶対に負けない”という気迫が、ステージに降り立った彼女たちの一挙一動からヒシヒシと伝わってくる。

伊達花彩のシャウトがホールを切り裂けば、オーディエンスひとりひとりの手に握られた色とりどりのペンライトも激しく回される『Burnin’ Heart』に『スズメDANCE』。さらに自動車教習所で見せられる教習ビデオをオマージュした『曲振り教習ビデオ』もYouTubeで公開中の『どっち?こっち?どうすっぺ!』など、いぎなり東北産は、序盤からアッパーな曲を冒頭から放ち続ける。

そんな本公演の見せ場のひとつが、“負けない”をテーマにした40分間ノンストップのブロック。このブロックは、いぎなり東北産の楽曲群から人間の4つの感情すなわち喜怒哀楽をイメージした曲たちを、同じく4つの感情を表現したメンバーのソロダンスでつなぐという構成になっていた。

本ブロック最初の曲となった『テキーナ』での「ねえねえ、好き。……ううん、大好き!」の台詞で、ステージ上のメンバーにも客席側にも体中の血液が一気に沸騰するような興奮と衝撃を与えた吉瀬真珠。ソロダンスでは、長い髪を揺らしながらキュートにハートマークを作ってみせる。一方、少しはにかみながらのダンスを披露した律月ひかるは、どこからどう見ても魔法少女でしかない。黄色のライトを浴びてドラマティックにイケメンに魅せた安杜羽加。藤谷美海のパフォーマンスには、彼女が普段から見せている面白キャラ“ラッキー藤谷”の姿はなく、クールに背中で魅了する。橘花怜のソロパフォーマンスは、真紅の光の中で動きにメリハリをつけながらも、怒りという感情の表現という意味合いもあり、彼女のトレードマークともいえる笑顔は一切なし。そして、本ツアー中にイメージチェンジした桜ひなのが流行りのボブを揺らしながら踊れば、絶望から立ち上がる強さとしなやかさを伊達花彩が描く。葉月結菜は“仲間”の存在を感じさせるパフォーマンス。そしてソロダンスのラストは北美梨寧。名は体を表す。紫の光に照らされて、彼女はしなやかに、美しいダンスで観客の視線を独り占めしていた。

一方、本ブロックを構成した楽曲でひときわ目を惹いたのが、メンバー全員が一列になって感情をぶつけるように歌い上げた『I decided』と、モノクロの世界の中でひとりひとりの歌声が幾重にも重なり合う『Symphony』。激しいだけではない、楽しいだけではない、はちゃめちゃなだけではない、ちゃんと歌と向き合い、歌を届けることができるいぎなり東北産の完全なるハーモニーは、波紋のようにこのホール全体へと広がり、客席を心地よさで満たす。

そしてノンストップを締めくくったのは、前日、東京公演1日目に初披露されたばかりの新曲『結び』。希望に溢れた歌詞がステージ上手と下手に用意されたLEDに映し出されて、晴れやかな表情で9人が声を合わせると、観客からは喝采というにふさわしい、惜しみない拍手が送られた。

後半戦は、ライブで映える曲が並ぶ。口火を切ったのは、先日TikTok月間楽曲ランキング第1位となった『わざとあざとエキスパート』。いぎなり東北産の可愛い部分にスポットを当てたこの曲が始まると、一段とコールが大きくなるとともに、この日、関係者席に陣取っていた、メンバーとゆかりのあるアイドルやタレントたちを含めて、客席の至るところで振りコピする人たちが続出。SNSを席巻している楽曲の影響力の凄まじさを見せつける。

さらに橘花怜の“最大級にあざと可愛い告白”も飛び出した『青春修学旅行』に、『天下一品〜みちのく革命〜』からの『いただきランチャー』というテッパンソングたち。荒波のような観客からの大歓声とともに、会場はこれ以上ないほどの熱気に包まれるのだった。

ツアー最終日の本編ブロック最後の曲は、今回のツアータイトルにも組み込まれている『負けないうた』。『わざとあざとエキスパート』に続く新曲として発表されるやいなや、彼女たちのこれまでとこれからを綴ったかのようなリアルな言葉たちとメロディーが、ファンの間で「エモい」と話題になった楽曲だ。自分自身に絶対負けない。自分たちに降りかかってくるすべてのものに絶対に負けない。ここで、こんなところで負けるわけにはいかない。そんな彼女たちの決意は歌声へと姿を変えてオーディエンスの元へと届けられる。さらに間奏では、ステージの中央にメンバーが集まり、円陣を組んで気持ちをひとつに。そして、そこからは涙を振り切って、力の限り、声が続く限りの絶唱。

ツアーファイナルは、同時にこれから先へ向けてのスタートライン。いぎなり東北産はあらためて“絶対に負けない”という気持ちを胸に宿し、ステージからその先の未来を見つめていた。

本編終了後には、客席から割れんばかりのアンコールが即座に発生する。インターバルもそこそこに、会場には耳馴染みのない「NIWAKA」というフレーズがリズミカルに流れてくる。最初は困惑した観客だったものの、持ち前の柔軟性や適応力を発揮して調子を合わせると、そのままの流れでアンコールに突入。ロビーに展示されていた『負けないうた』衣装をまとっていたはずの空気人形を抱きかかえ、最終日に用意されていた初披露曲『NIWAKA』を歌いながらメンバーは客席へと降臨する。最後はやっぱりいぎなり東北産らしく、LINE CUBEに詰めかけた全員とお祭り騒ぎのような盛り上がりを生み出し、『全国絶対に負けないツアー』を締めくくったのだった。

なお本公演では、いぎなり東北産の今後の活動に関する情報解禁も行なわれた。ひとつは2023年8月9日に3rdミニアルバム『THE 東北産』のリリースが決定したこと。もうひとつは2023年12月29日にパシフィコ横浜 国立大ホールにて開催される、いぎなり東北産史上最大規模のワンマンライブのタイトルが、『いぎなり伝説への幕開け』に決まったこと。

『いぎなり東北産 2023年大一番ライブ 〜いぎなり伝説への幕開け〜』は、現在、いぎなり東北ファン倶楽部にてチケットの先行受付が開始されている。
https://madeintohoku.com/contents/641233

「みなさんの支えがなかったら、ここまで来れてなかったなと思います。そして今回、『絶対に負けないツアー』ということでしたが、“諦めない限り、挑戦は続く。負けない。”と思うんです。なので、これからもたくさんのことに挑戦して、つまずくことも悩むこともたくさんあると思うけど、みんなとなら、絶対に乗り越えられる。今回のツアーを通してそう強く思いました。これからもみんなと一緒にたくさんの景色を見にいけるように、私たちも全力で頑張っていきます。いつも応援してくれて本当にありがとう。今回のツアーもありがとうございました!」── 橘花怜(いぎなり東北産)

5/20(土)いぎなり東北産『全国絶対に負けないツアー』@LINE CUBE SHIBUYA
東京公演2日目
セットリスト
M1 HANA
M2 Burnin’ Heart
M3 スズメDANCE
M4 どっち?こっち?どうすっぺ!(福岡公演初披露)
MC1
M5 テキーナ
(吉瀬真珠ソロダンスコーナー)
M6 シャチョサン
(律月ひかるソロダンスコーナー)
M7 Action!
(安杜羽加ソロダンスコーナー)
M8 Fly Out
(藤谷美海ソロダンスコーナー)
M9 HiGHER,HiGHER!!
(橘花怜ソロダンスコーナー)
M10 メタハンマー
(桜ひなのソロダンスコーナー)
M11 I decided
(伊達花彩ソロダンスコーナー)
M12 Symphony
(葉月結菜ソロ→ALLダンスコーナー)
M13 Love is here
(北美梨寧ソロダンスコーナー)
M14 re;star
M15 いぎなり魔曲
M16 結び(東京1日目初披露)
MC2
M17 わざとあざとエキスパート(宮城公演初披露)
M18 青春修学旅行(曲間企画有り)
M19 天下一品〜みちのく革命〜
M20 いただきランチャー
MC3
M21 BUBBLE POPPIN
M22 Feeling
M23 深夜特急
M24 負けないうた(千葉公演初披露)

アンコール
M25 NIWAKA(東京公演2日目初披露)

いぎなり東北産オフィシャルサイト https://madeintohoku.com
いぎなり東北産公式Twitter https://twitter.com/madeintohoku
いぎなり東北産TikTok https://www.tiktok.com/@the_made_in_tohoku

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