【SUPER☆GiRLSインタビュー1】渡邉幸愛 卒業にあたっての思い「メンバーたちを見て“楽しそうだな”と感じることができて…」

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アイドルグループ・SUPER☆GiRLSが、通算26枚目となるシングル『はじまりエール』を21日にリリース。本作は、6月にグループから卒業するリーダー・渡邉幸愛さん単独センターの卒業曲で、随所に彼女の思いが詰まった作品となっている。今回まずは渡邉幸愛さんに卒業にあたっての思い、そして送り出す後輩の3期メンバー・阿部夢梨さん、4期メンバー・坂林佳奈さん、樋口なづなさんの3人それぞれの思いを中心に聞いた。

--卒業まで3ヶ月(取材は3月下旬)となりましたが、今の率直な思いは?

渡邉幸愛「卒業発表をしたときにもっと実感が湧くのかなと思っていたんですけど、あまりそれがなくて、『ああ、この気持ちのまま卒業するのかな』と思っていたんです。でも時間が経つにつれ、最後の生誕祭(3月)を終えたり、卒業曲のリリース発表とかMV公開とかそういうことが決まってくるなかで、今は実感が湧いてきています。やっぱり寂しい気持ちは大きいんですけど、でも未来への希望や楽しみな部分もあるし、これが卒業する気持ちなんだなと、今すごく感じています」

--寂しいよりも、前向きな気持ちが上回っている感じですね。

渡邉「スパガメンバーとしての楽しみやワクワクもまだ残っているんですけど、自分自身がやりたいことについても楽しみな気持ちもあります」

--3人は、幸愛さんがいないスパガって想像ができますか?

阿部夢梨「私は幸愛さんとは5年間ほど一緒で、幸愛さんがいるのが当たり前という環境で活動してきたので、大きな存在がいなくなるということが未だに想像できていないんですけど、メンバーそれぞれが前へ進んでいかないと、ファンのみなさんもついてこられないかなと思うので……。幸愛さんがいてくれるこの3ヶ月間は、とにかくたくさん笑いたいなと思います!」

--なんとなくの印象ですけど、夢梨さんが後継者として育てられているような?

阿部「私はまったくそんな感じはなくて……」

渡邉「Wセンターをやらせてもらったりしていたからかな」

--最近では楽曲選びなどに二人で一緒に関わったりしていたり。

阿部「幸愛さんの一番近くでパフォーマンスなどをさせてもらってきたかなというのはあるので、すごく寂しいです。SUPER☆GiRLSは10年間続いてきたグループで、その中で幸愛さんは7年ほどスパガを見てきてくださった。何回も新しい章になるたびに、“新生SUPER☆GiRLS”という言葉を使ってきたんですけど、ここからが本当の新しいスパガだと思っていて、もう一度ゼロから始めるつもりで、フレッシュなSUPER☆GiRLSをたくさんの方々に見せていきたいと思うので、“昔のスパガと全然違う”と言われると思うんですけど、それが当たり前の気持ちでいきたいなと思います」

坂林佳奈「ライブをするたびにあと残り何回か、遠征に行ったときもこれで最後かと思うときもあるんですけど、6月のワンマンライブに向けてのリハもこれからですし、そこでようやく実感していくのかなと思います」

--坂林さんと幸愛さんの二人は実は同年代なんですよね。

坂林「はい、私が一個上です」

--以前は遠征に行ったときなど、夜にお姉さんメンバーたちだけで一緒にお酒飲んだりというエピソードを話してくれたこともありました。

坂林「2年ちょっと一緒に活動してきて、すごく近い感覚でいられる先輩で、すごく話しやすいですし、これからももっともっと一緒にいろんなところに行きたかったなという思いもあります。卒業に向けて、前向きに応援していきたいと思います」

樋口なづな「いざ幸愛さんの口から『卒業します』という言葉を聞くと、急に寂しさが襲ってきたというか、なんとなく想像していたことが現実のものになるのは、私が思っていたよりも早かったなと思います。残り3ヶ月間、幸愛さんからできるだけたくさんのことを吸収して、新しいSUPER☆GiRLSがまた輝けるように頑張っていきたいなと思います」

--幸愛さんが卒業を発表したのは昨年の12月でしたよね。初めて卒業を考え始めたのは?

幸愛「もともと2年半前に先輩や同期、5人のメンバーが卒業したタイミングで自分も卒業を考えたことがあったんですけど、そのときは新たに入ってくれたメンバーたちとまた新しいスパガを作りたいという思いも強かったので、残ることに決めました。そこからは“日本武道館に立つ”という目標を立てて、ひたすらそこに向かって、“本当に叶えるんだ!”という気持ちでやってきました。それで昨年自粛期間になったとき、ちょっと時間に余裕があったので、自分の将来のこととか改めていろんなことを考えていたときに、自分がやりたいことに向かいたいという思いが改めて出てきて……。その一方で後輩のみんながすごく成長しているなと感じてきたので、このタイミングだったら卒業しても大丈夫なのかなと思い、事務所の方に相談させてもらいました。もともと2年半前にもそのお話はしていたので、時期も相談して、来年6月に卒業で半年前に発表させていただくことになりました」

--2年半前は半分以上のメンバーが新人という状態でしたね。素人さん同然だった4期メンバーの成長を実感することはできた?

渡邉「はい、めちゃめちゃ感じました。そばでずっと見てきているので、変化に気付きにくい部分もあるかもしれないんですが、“堂々とパフォーマンスしているな”“楽しそうだな”と感じることができて、一緒にライブをしていると自分もつられて楽しくなったり、その連鎖が普通に起こるってことは、みんなすごく成長していて、安心して見られるんだろうなと思います」

--楽しそうに見えるのって一番ですよね。それに対して4期メンバーの二人は?

坂林「うれしいです! すごく見てくれているんだなと思います。初めてのリーダーが幸愛で良かった! パフォーマンスについてだったり、さりげなく言ってくれるんですよね、『よくできたね』とか。じっと見ていなくても、ちゃんと見てくれていると思うと嬉しくなります」

樋口「加入したころ、ファンのみなさんに絶望的なパフォーマンスをお見せしてしまったことがあって……。その当時は私たちも精一杯でそれが全力だったのですけど、でも先輩たちが私たちをあきらめないでいてくれて、今になってそれはすごくありがたいことだったんだなと感じます。幸愛さんが卒業されても、パフォーマンスもトークもいろんな面でパワーアップしていけたらいいなと思います」

--話は戻りますが、以前のインタビューでも語ってくれましたが、幸愛さんはもともとスパガ結成のはじまりとなった2010年の『avex アイドルオーディション 2010』に参加していて、そのときは加入できず、地元・仙台で芸能活動していたところ、2期メンバー加入のタイミングで声がかかり、メンバー入りしたという流れでしたね。

渡邉「はい。そこから7年半やってきました。最初の頃はもちろん自信はないし、でも最初からいいポジションに置いてもらって、だからもうプレッシャーしかなくて、そのプレッシャーに負けちゃっていました。メンタル面でもパフォーマンス面でも。悔しい思いもしたし、つらいこともあったんですけど、でも、もし私が最初の『アイドルオーディション』で受かっていたとしたら、こんなに長くスパガを続けていなかったかもしれないなとか、もし2期メンバーとしてスパガに入るという決断をしていなかったら、もっと早くにアイドルをやめて違う道に行っていたかもしれないだとか、そういう一つ一つの自分の決断が運命的なものですけど、挫折も含めて全部が今の自分を作ってくれているものだと思います。その2年半前にスパガのリーダーになったことも併せて、自分にとっていい選択だったと思っているので、それが答えなのかなと思います」

--残り3ヶ月、スパガのメンバーとしてやっておきたいことは?

渡邉「メンバーとはできるだけ多く楽しい時間を作りたいという思いはあるんですけど、グループ的な目標というか、これを最後に成し遂げたいというのは、『忘れ桜』のときにデイリーランキング1位をいただいたんですけど、『はじまりエール』でも1位をとるとか形としていい結果を残せたら最高に幸せなゴールなのかなと思います」

--ラストライブは?

渡邉「6月12日のSUPER☆GiRLS結成の日にZepp Divercityで決まりました。ライブとしてはそれが最後で、でもグループのメンバーとしては30日までで、その日まで全力で頑張ります」

--武道館の夢は後輩に託して……。

渡邉「そうですね、託して。今度は客席で観られることを楽しみにしています」

(ニューシングルについてたっぷり語ったインタビューPart.2に続く)

SUPER☆GiRLS
2010年に行われた『avex アイドルオーディション 2010』のファイナリストを中心に結成。同年にアルバム『超絶少女』でメジャーデビューした。2018年には初の一般公募のメンバー募集を開催、7名が加入。2019年1月に渡邉幸愛が5代目リーダーに就任、”SUPER☆GiRLS 第4章”がスタートした。6月12日にはZepp Divercityでワンマンライブを開催。

SUPER☆GiRLS / はじまりエール Music Video

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