【田﨑あさひインタビュー 3】デビュー丸5年 22歳を迎え考える新たな挑戦「今は演技を本当にやりたいと思っています」

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田﨑あさひ
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二人組ガールズボーカルユニット・Bitter & Sweetの田﨑あさひさんが自身の22歳の誕生日にあたる20日、『Bitter & Sweet ASAHI TASAKI Birthday Live 2017 〜あい〜』と題し、バースデーライブを開催する。今回のインタビューでは、22歳になるにあたっての思いや、新たに挑戦したいことについて語った。

--2013年のソロデビューから数えると約5年がたちました。今後新たに挑戦したいことってありますか? 音楽面でも、それ以外のジャンルのことでも。

「22歳になるにあたって、音楽以外にも活動の幅を広げていきたいなと思って、今は演技を本当にやりたいと思っています。昨年ドラマ『サクラ咲く』に出させていただいたのに続き、今回吉永小百合さん主演の映画『北の桜守』に私たちBitter & Sweetもちょっとだけ参加させていただき、演技への関心が高まりました。また新たに声優のお仕事にもチャレンジさせてもらえたらいいなと思っています」

--好きこそ物の上手なれ…で、もともとアニメが大好きな田﨑さんにとって声優の仕事はハマりそうですね。

「はい、飛びついていきたいくらいやりたいです!」

--演技について関心を持ち出したのは初ドラマの『サクラ咲く』がきっかけ?

「そうですね。でも、もともとはこの世界に入る前からありました。同郷の先輩の福山雅治さんを観ていて、音楽と演技の両面で活躍されているのはすごいなと尊敬していて、私もこんなふうになりたいと憧れていました。この世界に入ろうと思いが強くなったのはRADWIMPSを見て音楽がしたいと思ったのがきっかけですが、音楽をやるにはオーディションを受けて合格しなければならない。そのために歌手だけでなく、女優や声優などいろんなオーディションも受けていました」

--その頃からこの世界で活動するのに、音楽だけでなく演技という選択肢もあったんですね。

「はい。そしてこのお仕事を始めて、『サクラ咲く』を経験させていただいたことで、その思いが一層強まりました。演技を経験できたことももちろんですが、それをきっかけに演技のお仕事をされている方たちと出会って、いろんなお話をする中で、こういう世界もあるんだということを知って興味が高まりました。音楽以外の方とお仕事するのが初めてだったので、すごく新鮮だったし、だからこそ、わからないことや経験のないことも聞きやすくて」

 

--新たな挑戦をすることで、忙しくなるけど活動内容的にも気持ち的にもいいバランスがとれるのかもしれません。焦りが紛れることもあったり。

「プライベートで、音楽関係の友達と会う時と、ドラマで知り合った人と会う時って全然違って、演技関係の方とは、何回も会っているはずなのに毎回新鮮で、もっと話を聞きたいと思いますし、広い世界をもっと見てみたいと思わされます。話しているとすごく気持ちが楽になるんですよ。四六時中音楽音楽だけじゃなくて、たまにそういう方々と話すと、精神のバランスがとれる気がします。また、話すことによって、こういう世界を歌詞にしてみたいと思わされることもあります」

--いい相乗効果が表れていますね。

「先日の映画で共演して、ミュージカルもやられている方とお話をした時に、『舞台はテレビとは違って、生でいろんなことが起こるから、その日にしか見れないものもある。だからこそステージに惹かれてしまう。寝る時間を削ってでも賭けたい…そういう気持ちにさせてくれるのが舞台なんだ』という話を聞いて、舞台にはそういう“魔物”がいるのかって!」

--演者を魅了させてやまない“魔物”って音楽ライブにもいるのでは?

「はい! この間『MITSUBACHI FES 2017』というライブイベントに出させてもらった時に、『あ、自分今歌ってるんだ!』と喜びを実感できたんです。今までももちろん『歌っている』という実感はしているんですけど、『みなさんの前で歌っている!すごく楽しい!!』ということを改めて心の底から実感できたんですね。『ああ、これがステージの魔物なのか』って気づいた気がしました」

--それまでになく、ステージで歌って楽しんでいる自分を客観的に感じることができたんでしょうね。そのライブは何が違ったんだろう?

「人気アーティストがたくさん出られるイベントだったので、いつも観てくださる方以外にも多くの方に観てもらって、ビタスイのことを知らない方もいらっしゃる中で歌っていて、アウェーな場なのに、歌っていて『自分の気持ちが盛り上がってる!』と思っていました。同じ楽曲を歌っても普段とは違うノリをしてくれたりした時に、びっくりしたのと同時にとても嬉しかったです!」

--新鮮な発見でしたね。

「自分のお目当てのアーティストの出番が終わっても、みなさん残ってライブを楽しんでらっしゃって。ありがたいなと思いました。あの感覚をもう一回経験したいですね!」

--それにはBitter & Sweetのライブに「初めて来ました」というお客さんがどんどん増えることは大事かもしれません。ところで、一般的には22歳って一つの区切りの年齢じゃないかなと思います。四年制大学に行っている人なら来春卒業で就職する年齢でもあるし。

「うーん、自分としては区切りとか、何かが変わるという意識はまったくなくって。今誕生日を迎える前は思っているんですけど、22歳って世の中的にはもう大人で、子ども扱いされることもないと思うんですけど、やっぱり大人になりきれていない自分もいて。22歳になる場所に立って昔を振り返ると、『あの頃は子どもだったな』と思えることもあったり、『あの時ああすれば良かった』と思うこともありますが、前を向くと、これから23歳、24歳と年を重ねていくにあたり、こういう大人になりたいなという憧れもあるし、こういう大人にはなりたくないなとか、そういうのが冷静に見られる年なのかなと」

--「大人でもない、子どもでもない」と言われる20歳前よりは、もう少し客観的に、過去の後悔をふまえて、これからのことを考えられる年代なのかも。

「はい。周りで就職したり、結婚したりする人も出てくる中で、自分はどこに行けばいいのか、冷静に考える年になるのかもしれません」

--新たな挑戦など22歳は田﨑さんの芸能生活でひとつの転機になるかもしれませんね。

(インタビュー 終)

田﨑さんのバースデーライブ『Bitter & Sweet ASAHI TASAKI Birthday Live 2017 〜あい〜』は20日、恵比寿天窓.swithで開催(19時開演)。

 

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〈プロフィール〉田﨑あさひ●1995年11月20日生まれ、長崎県出身。2012年『第2回FOREST AWARD NEW FACEオーディション』でグランプリを受賞したことをきっかけに2013年にソロデビュー。2013年に長谷川萌美と二人でBitter & Sweetを結成し、2014年にインディーズデビュー。2017年5月に『幸せになりたい。/写真には残らないシュート』でメジャーデビュー。