ミュージカル版セーラー戦士が同窓会セーラームーンファンクラブ発足に「絶対はいりたい！」

ニュースレポート舞台・ミュージカル 02月29日19時40分

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」DVD発売記念イベントより

昨年秋に上演されたミュージカル『美少女戦士セーラームーン -Un Nouveau Voyage-』のDVD発売記念イベントが28日、豊島区のニコニコ本社で行われ、同公演でセーラー戦士を卒業した大久保聡美、小山百代、七木奏音、高橋ユウ、坂田しおりの5人が久しぶりに顔を揃えた。

イベントは2回に分けて開催され、”普段の私たちを見てもらいたい”という本人たちの提案で、コタツにパジャマという和やかなスタイルでトークショーが行なわれた。

1部のイベントでは、それぞれのキャストの「お気に入りのシーン」の映像を見返しながら公演を振り返った。大久保聡美さん(セーラームーン/月野うさぎ役)は1幕のラストシーンを「それぞれの想いがすれ違う場面で、すごく心が掴まれる」と紹介した。さらに髙橋果鈴さんが演じた土萠ほたるがピアノを演奏するシーンで「ピアノを弾くマネがすごい上手い」と身も蓋もない発言をし、周りから「本当に弾けるんですよ!」とフォローされていた。

小山百代さん(セーラーマーキュリー/水野亜美役)は戦士が必殺技を次々と繰り出すシーンを挙げた。「台本をもらった時から歌詞を見て楽しみにしていたシーン。音源が出来てヤバイ!と高まり、振付がついてさらに高まった」と話した。七木奏音さんは「必殺技は原作のポーズを参考にして自分たちで技のアクションを考えました」と明かした。

七木奏音さん(セーラーマーズ/火野レイ役)さんのお気に入りは、他の戦士が操られてムーンが孤立してしまうシーン。「自分たちは倒れているので稽古では倒れながら横目で見てたけど、聞いているだけで泣きそうだった」と振り返った。さらに「実は直前まで素敵な歌が付いていたんですが幻のシーンになりました」と裏話を紹介した。

高橋ユウさん(セーラージュピター/木野まこと役)は、スーパーセーラームーンが出現する直前の歌とダンスが最高潮に盛り上がる変身シーン。「まさに”ザ・セーラームーン”というシーン。前作は敵役が踊っていたんですが、今回は一緒に踊れると決まって”おっしゃー！”と気合が入りました」と高橋さんが熱っぽく語ると、大久保さんが「私は着替えていていないから」と、またもうっかり発言。それでも大久保さんも感動していつも見返しているシーンだと言い「みんながみんな本物すぎてすごい!」と興奮気味に話した。

坂田しおりさん(セーラーヴィーナス/愛野美奈子役)は、偶然にもそれに続くスーパーセーラームーンの変身したシーンを挙げ「内部と外部の戦士の気持ちがひとつになるシーンで、曲を聞いたとたんとんでもなく格好いいと思った」と紹介した。稽古では振付などが最後までなかなか固まらずに苦労したシーンでもあり、この場面を通じてみんなが共感し合えた気がしたと振り返った。

最後まで笑顔が絶えず盛り上がったイベントは若い女性を中心に会場いっぱいのファンが集まり、国内だけでなく遠くブラジルからこのイベントためにやってきたファンもいてキャストたちを驚かせた。ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」の公演は、今秋も新しいキャストを迎えた続編の公演も決定しており、キャストたちは「絶対5人で観に行こう!」と誓っていた。

また、2部では「美少女戦士セーラームーン」史上初のファンクラブ発足の情報が解禁となった。FC発足の発表に会場にいたファンからはどよめきが起こり、速報を聞いたミュージカルキャストの5人も「絶対入りたい!!」と息を荒らげていた。

「美少女戦士セーラームーン」の公式ファンクラブが出来るのは史上初のことで、会員にはミュージカル「美少女戦士セーラームーン」のチケット最速先行販売の案内はもちろんのこと、会員証や、会員だけにしか手に入らない限定グッズの他、会報や各キャラクターの誕生日企画などの限定コンテンツが多数ラインナップされるという。

4月10日には東京体育館でファンクラブ発足記念イベントの開催も決定し、アニメのセーラームーン/月野うさぎ役でお馴染みの三石琴乃をはじめ、堀江美都子、ももいろクローバーZ、野島健児ほかが出演を予定している。

(C)武内直子・PNP・講談社・東映アニメーション