【浅川梨奈 インタビュー】朝ドラ『おむすび』出演 主演映画、初時代劇舞台も…2025年は新たな挑戦に意欲 「昔、歌とダンスを一生懸命やってた頃みたいに初心に戻って…」
朝ドラ『おむすび』でギャル役で出演し話題の浅川梨奈さん。主演映画『49日の真実』が公開されるのに続き、初の時代劇となる、ヒロインを務める舞台「浅まる企画第1弾音楽劇『きたやじ オン・ザ・ロード〜いざ、出立!!篇〜』」も上演されるなど、2025年も女優として好調なスタートを切った。そんな浅川さんが、話題の出演作と新しい年にあたっての思いを語った。
--『おむすび』は浅川さんにとって初の朝ドラ出演となりますが、出演を初めて聞いたときはどんな印象でしたか?
「“わぁ!?”と驚きました。朝ドラに自分が携わる日がくるとは思っていなかったので……」
--それはまた、なぜに?
「そういう機会をいただけるとは思っていなかったので、今回役をいただけるということですごく嬉しいなと思いましたし、もう二度とないかもしれないから、ちゃんといろんなものを見て学んでおこうと思いました」
--最近は90年代ギャル役が続いてますね。
「『95』(テレビ東京系)でもやりましたね」
--今回役作りにあたって心掛けたことは?
「今回はギャル4人組ということで、服装や身なりは違えどグループで行動をしているイメージだったので、私が演じる“ムータン”という役の個性を出すために、自分なりにポジティブで真っ直ぐな性格というイメージを落とし込んで役作りをしました。伝わる人には伝わったら嬉しいですし、何か考えてその場所に挑んだんだっていうのが自分の中でほしいなと思って演じていました」
--台本にはキャラクター設定みたいなものはなく?
「自分の中で落とし込んで作りました。シーンにあわせて意識してニコニコしていたら、『なんかずっと笑ってない?』と松井玲奈ちゃん(共演の相原三花役)だけが気付いてくれて。なので松井玲奈ちゃんだけを笑わせられたらと思って、私が視界の端に入るときに玲奈ちゃんが笑っちゃってるということが結構あったから、カット尻でいらないだろうなという部分で、玲奈ちゃんの邪魔をして、それで笑ってくれたらいいなという楽しみ方は一人でやってました」
--そういう密やかな楽しみが(笑)。当時のギャルのイメージって、あまりリアルタイムではわかないのかもしれません。
「私は平成に生まれて平成を生きてきたから、全てが想像ではなくて、身近なところでテレビや雑誌で目にしていたので、“そういえば、こういう人いたよね”とかすかな記憶をたぐり寄せている感じです」
--朝ドラの場合、やはり反響が大きく、これまで浅川さんの作品を観たことがない人にもリーチする可能性も高い。浅川さんにとって貴重な機会になったのかも。「
「作品の邪魔にならないように、とは思ってたから、その時代の風景に合っている人間に映っていたらいいなと。自分が目立ちたいとか、こう思われたいというよりも、作品の中での違和感のない登場人物になれていたらいいなと思います。朝ドラだからというのは特別意識することなく……。もちろん朝ドラ出演を目標にしている人もいると思いますし、賞を目標にしている人もいるし、レッドカーペットを歩きたいという人もいて、目標を持つことは素敵なことだと思うけど、作品の大きい小さいとか関係なく、スタッフさんたちの本気度だったりをしっかりと受け取って本気で向き合える人間になりたいから、朝ドラだから気合いを入れるとか、というのはなく、周りのスタッフさんたちだったり、演者の方々の熱量をもって自分がどういるべきか、どういうふうに向き合うべきか、どういうスタンスで現場にいるべきかを意識しています」
--そういう意味では、2月公開の主演映画『49日の真実』は、決して大きな規模の作品ではありませんが、演者さんたちの熱を感じる作品です。
「そうなんですよ」
--本作は、浅川さんが演じる主人公のまどかが、自殺で亡くなった親友の優子と関係の深い人物を集めて、四十九日に彼女をしのぶ会を開く。優子を自殺に追い込んだ人物を探すために話を誘導するものの、なかなか心を開かない参加者たちとの心理戦が繰り広げられていくという物語で、ほぼ全編、会が開かれている部屋のワンシチュエーションのみで物語が進行する密室劇となっています。
「最初にお話をうかがったときに、ワンカット長回しでやりたいとのことで、映像作品だけどシーンをまたいでもずっとカメラを止めずにやってみたいという……。私ワンカット長回しの作品が好きなんですけど、それって演者の熱量も相まって、普通にカット割ったときには出ないようなパワーが出てきたりするからなんですよ。自分でもそう思うし、相手からもそれを感じるし、そういう感じがすごく好きで、舞台もそれに近しいものがあって、生もので実際にその場になって、その空気の中で出てくる芝居というのは面白いなと思っていたから、大変なこともたくさんあったんですけど、みんなが協力して一つのものを作り上げようとする意識がすごく強かったので、すごくいい現場だったなと思います。また今回、知り合いやお友達が多かった現場で、いつも主演となると、“現場の空気をどうしていこう”とか、監督やプロデューサーの空気感を見て、どういう現場にしたほうがみんなが動きやすいのかとか結構気にするタイプではあるんですけど、今回は初日からくだけた雰囲気で自分がいられたので、すごくいい現場だったんじゃないかなと思います」
--まるで舞台の芝居を観ているように、現場の集中力が伝わってきます。
「リハーサルの段階から、カメラマンさんや照明部も含め、“どこにカメラが切り替わったらどこが映らないから、じゃあこのタイミングで紗幕をして暗転にさせます”とか“ここでカメラが向いたらこっちが空くから、後ろ側は着替えに行って”とか、舞台と似ているけど舞台とはまた違って、違う生ものという感じで。舞台と違って死角ができるじゃないですか。カメラの後ろが空くという、この死角を利用して、カメラが向いているこっち側で芝居をしてて、後ろでスタンバイするとか、すごく面白いなって思いました」
--演者の動きもさりげないようで、すごく緻密に考えられている印象です。
「芝居もだし、動きもだし、タイミングもだし、段取りでなんとなくは決まっているけど、でもお芝居だから、そのときの勢いで多少変わったりもするので、それをいかに受けるか、リハーサルからずれた画角にならないかとか、一歩下がるとか勢いで倒れるとかそういう予想外の動きのときも、全員がいろんなことを考えながらその場にいて、そのシーンのことだけに集中していました。そういう空間が心地よかったです」
--勢いから生まれるセッション感みたいなものもありつつ、一方で冷静な頭も必要なんですね。
「“セリフ間違えてるな”とか“ああ自分今ちょっとミスっちゃったな”という瞬間があっても止められない。一回止めたらまた最初からやり直しになるから、自分のミスがみんなに迷惑かけるという、責任感は全員がもって、取り組んでいたと思います」
--映画の撮影ではあまりないような……。
「新しいですね。演者の挑戦というよりは、演者もそうだけど、どちらかというと技術スタッフチームの挑戦が大きかったんじゃないかなと思っていて、監督もだし、カメラマンさんもだし、照明部も録音部のマイクとかも一緒に移動したりするから、どこの場所だったら隠れられるとか、そういう挑戦に一緒に関わることができたのが、すごく楽しかったですね。誰しも新しいことは、緊張するし怖いけど楽しいじゃないですか。みんながおのおののプレッシャーと闘いながら、楽しんでた瞬間じゃないかなと思います」
--先ほども言ったけど、熱さが伝わってくる演者さんが多い印象です。
「そうなんですよ。私自身もみんなに圧倒されたらダメだなと思って気を引き締めました。私と田辺桃子ちゃんが軸となって物語が進んでいく中で、周りがいろんな出来事を巻き起こしてくれる、持ってきてくれる、私たちはそれを受けて進めるという役割だったから、難しくはあったんですけど、自然に普通の女の子として、それを受けて進めるということを意識してやっていました」
--新しい挑戦ということでは、新年、時代物の舞台出演があります。「浅まる企画第1弾音楽劇『きたやじ オン・ザ・ロード〜いざ、出立!!篇〜』」、3月上演です。
「舞台の経験はあるんですけど苦手意識が強くて、マネージャーさんから話を聞いて、最初『えー楽しそう!』って思ったんですけど、冷静になって考えたらどうしても舞台へのトラウマみたいなものがあって。ただ舞台自体は好きだからいろいろと話し合って、そんな中プロデューサーさんや演出のウォーリー(木下)さんが、『ぜひ浅川さんで!』と言ってくださったのが嬉しくて、頑張るしかないと思いました」
--(取材時の12月中旬の段階で)ビジュアルは出ているものの、詳しい内容はまだ発表されていないですよね。
「歌あり笑いありのワクワクするような音楽劇になっているので、楽しいんじゃないかなと思います」
--小難しい舞台というより、肩の力を抜いて楽しく観れるイメージなのかも?
「そうですね。演者もやっていて楽しいし、観ている人も楽しい作品になるんじゃないかなって思います」
--舞台がトラウマという話もありましたけど、そういう舞台舞台していない作品だから入っていきやすいのかも?
「根底にあるものはなかなか拭えなくて、舞台も何回かやらせていただいていますが、自分の中で葛藤した部分だったりとか、“それはどうだったのか?私”みたいな思いがあったりしたんですけど……。ただ、今まで目をつぶってきたものを、2025年はちゃんと向き合って、意識も変えていきたいな、頑張らなければいけないなと思っているので、ちょうどいいきっかけを与えてもらった、変われるきっかけになるんじゃないかと思っています。
--浅川さんの役柄の詳細についてもまだこれから……?
「時代劇で着物でのお芝居になりますし、ちょっと古風な、その時代に合ったものをしっかり作り上げて稽古に挑めたらいいなと思います」
--時代設定は江戸時代? そういう時代設定の経験もない?
「時代劇自体初めてなので、いろいろ初めてだから、頑張んなきゃって(笑)」
--今年はこのほかにも新しい挑戦を積極的に?
「はい。頑張っていきたいし、いろんなものを取り入れていきたいなと思います。好きなことを仕事にできるということは、このお仕事の一番のいいところだと思っていて、普通仕事ってみんなしんどいとか、嫌でもしなきゃと思うものじゃないですか。だから、せっかく恵まれた環境にいるので、もっともっと好きなものを仕事につなげていけるようになりたいなと思います」
--基本はお芝居を中心に?
「もちろん芝居をベースにしつつ、いろんなことに挑戦したいなと思っていて、今何にでも挑戦したいできると思ってるんですよ。だからこそ、自分は何が得意で何が不得意なんだろうということを、改めて一年かけて見極めていけたらなと思っています。
--自分を見つめ直す一年に?
「そうですね。また初心に戻るじゃないですけど、昔、歌とダンスを一生懸命やっていた頃みたいに、またゼロからいろんなことをやり直してみたりだとか、新しく始めてみたりだとか、昔の何事にも興味津々だった時代を思い出してみてもいいのかなと思っています」
--そういう意味では今度の舞台で、音楽も経験できる。どこまで歌うかはわからないですけど。
「プロデューサーさんから最初に『歌っていただきます』と言われて、『えっ!?』って(笑)」
--初期の頃から、歌って踊る浅川さんの姿が好きだった人には嬉しいかも。
「与えられたものには頑張って取り組んで、これからもいろんなことをやっていきたいなと思います」
〈プロフィール〉
浅川梨奈(あさかわ なな)
1999年4月3日生まれ、埼玉県出身。これまで映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』シリーズ、ドラマ『大病院占拠』(日本テレビ系)、『帰ってきたらいっぱいして。』(読売テレビ/日本テレビ系 ※W主演)、『どうか私より不幸でいて下さい』(日本テレビ系 ※W主演)、NHK連続テレビ小説『おむすび』などに出演。
映画『49日の真実』は春公開予定。ストーリー、キャストなどの詳細は下記にて
https://avexnet.jp/news/1018623
舞台「浅まる企画第1弾音楽劇『きたやじ オン・ザ・ロード〜いざ、出立!!篇〜」は
(東京公演)3月1日〜3月16日 日本青年館ホール、(大阪公演)3月 21日〜3月 23日 SkyシアターMBSにて上演。詳細は下記にて
https://www.asamaru-kikaku.com/
関連動画を観る
-
SUPER☆GiRLSの超絶アドベンチャー! #90
avexのアイドルレーベル「iDOL Street」に所属する「SUPER☆GiRLS」による冠番組!いよいよ超アドファイナル!メンバーの変化を振り返り!
-
SUPER☆GiRLSの超絶アドベンチャー! #89
avexのアイドルレーベル「iDOL Street」に所属する「SUPER☆GiRLS」による冠番組!いよいよ超アドファイナル!?前半戦の模様をお届け!
-
SUPER☆GiRLSの超絶アドベンチャー! #88
avexのアイドルレーベル「iDOL Street」に所属する「SUPER☆GiRLS」による冠番組!今回は見逃した方必見!超アド傑作選を放送!!
-
SUPER☆GiRLSの超絶アドベンチャー! #87
SUPER☆GiRLSによる冒険バラエティー。番組4年目のテーマは「スパガ×○○」の相性診断!今回も集中力を鍛えるべく「釣り」後半戦!
澄田綾乃の3rdイメージDVD、「アイドル・オン・デマンド」にて「サイト限定チャプター」が4K画質で配信スタート
2025年02月15日乃木坂46、6期生夏組の二人目・愛宕心響を発表 兵庫県出身の19歳
2025年02月15日福井梨莉華「寒さ吹き飛ばすような元気でフレッシュなグラビアを」チャンピオンで初めての少年誌表紙
2025年02月15日“近未来エロリスト”わんこ『GirlsNews水着撮影会』ファン投票1位特典の撮りおろしグラビアが到着
2025年02月15日乃木坂46 6期生夏組の一人目・森平麗心を発表 東京都出身の16歳
2025年02月15日AKB48、65枚⽬シングル『まさかのConfession』、ジャケット写真・収録内容が公開
2025年02月14日アイドルプロジェクト“PEAK SPOT”より1stグループ「fav me(ファボミー)」誕生 小野寺梓、阿部かれん等7人...
2025年02月14日高嶺のなでしこ 、9月7日幕張メッセにてワンマンライブ開催決定 4月開催対バンフェス、OCHA NORMA、わーすた...
2025年02月14日@ onefive、和気藹々 可愛いだけの界隈” と物申す最新曲『KAWAII KAIWAI』配信リリース ダンスパフォーマン...
2025年02月14日AKB48 佐藤綺星の公式ファンクラブがオープン 記念キャンペーンも実施中
2025年02月14日