山田杏奈、一人二役を初体験「二人とも魅力的な子 その魅力をどうにかして出そうと必死でした」

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女優の山田杏奈さんが9日、都内にて行われた、ヒロインを務めた映画『五億円のじんせい』の完成披露舞台挨拶に、主演の望月歩さんらとともに登壇。撮影時のエピソードなどを披露した。

GYAO とアミューズがオーディションによりオリジナル映画を作るプロジェクト「NEW CINEMA PROJECT」で約400本の中から見事グランプリを受賞した本作。善意の募金五億円により心臓手術に成功し、命を救われた少年、高月望来(望⽉歩)は17歳になり五億円にふさわしい自分かどうか悩んでいた。とある出来事をきっかけに SNSで自殺を宣言。そこへ見知らぬアカウントから「死ぬなら五億円返してから死ね」というメッセージが届く。夏休み、望来は家を飛び出し、五億円の“借金”を返して自由になるための旅に出る。そして、さまざまな人と出会い、事件に巻き込まれながら、思わぬ発見が彼を待っていた……、というストーリー。

本作でヒロイン・橘明日香役など一人二役を演じている山田さん。「初めて一人二役をやらせていただいたので、どんなものかなと思っていました。橘明日香役ということで紹介していただいて、ここに立っているんですけど、劇中ではもう一人違う人物として出てきてます。そこは映画を観てのお楽しみということなんですが、二人ともものすごく魅力的な子なので、その魅力をどうにかして出さないとと、どうしようかと必死で考えていました。かたや大人しくて優しくて、つつみこんでくれるような魅力の子なのに対して、もう一方は明るくてすごくパワフルな子。この違いを声のトーンだったり、話し方だったりで出せたらいいなと思いやらせていただきました」と女優としての初体験を振り返った。

舞台挨拶では主題歌『みらい』をZAOさんが生で歌唱する場面も。聴き終えた直後山田さんは「鳥肌立ちました!」と感激の表情。「やっぱり、映画の中で流れているのを聴くのと、生の歌をお聴きするのとは違うものがあります。でも映画のあとに流れるからこその新たに生まれる感じもまたあると思うので、映画を観たあとに流れるものも聴いてみたいなと思いました」と語った。

この日の舞台挨拶と試写はGYAO!でも無料配信されたが、最後に山田さんは「未来がいろんな人と出会って変わっていく様を見て、私自身もすごく周りの人を大切にしたいなという気持ちになりましたし、一つ一つの出会いに対して思い入れをもっていきたいなという気持ちになりました。ぜひ(試写を)楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを送った。なお舞台挨拶には兵頭功海、文晟豪(ムン・ソンホ)監督、蛭田直美(脚本)も登壇した。

映画『五億円のじんせい』は7月20日よりユーロスペースほかにて公開。