池澤汐音・花梨・林田鈴菜など12人の女優たちが繰り広げるウェルメイドプレイ『12人の分かれる劇団員』が上演中

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舞台「12人の分かれる劇団員」キャスト
舞台「12人の分かれる劇団員」キャスト

舞台『12人の分かれる劇団員〜劇団ガールズ☆レボリューションの苦悩〜』(犀の穴プロデュース/アリスインプロジェクト協力公演)が、北区上十条の「犀の穴」で2月25日まで上演されている。

本作は、十条にあるフリースペースをベースにして良質な演劇を作り続けていく団体「犀の穴」のプロデュースによる公演で、ガールズ演劇で定評のあるアリスインプロジェクトと製作で手を組んだ作品。サトウヒロミの原作・脚本をボブジャックシアターの扇田賢が演出・潤色を手掛け、密室劇の金字塔と呼ばれる『十二人の怒れる男』に倣って繰り広げられるソリッドシチュエーション・コメディだ。

本家が裁判を題材にしたサスペンスなのに比べ、本作では劇団員たちが次回公演の演目を決めるため「シェイクスピアか、時代劇か」を争うという着地点の予想のつかない展開。12人の個性的な女優たちのぶつかり合いが生み出す“会心の一劇”となっている。

初日を迎えた扇田氏は、「演劇をやってる方はもちろん、演劇好きにはくすぐられる内容になっていると思う。“演技よりも音楽で盛り上げる作品なんて”とか皮肉を込めたセリフもありながら、しっかりこの劇中でも音楽を使ってたりするんで、ニヤリとする点も含めて楽しんでもらえたら」と作品をアピールした。

キャストたちについては、「これだけたくさんセリフがある芝居は初めてという役者さんも多くて大変だとは思いますが、失敗も糧にして千秋楽までしっかり成長していって欲しい。これまで任されたガールズ演劇では言わなかったようなことも、今回は劇団が舞台ということで、みんなを劇団員として扱って肉体練習などもやらせてきた。精神的にも強くなってくれたと思う」と期待した。

今回の座組で最年少の池澤汐音さんは「面白いセリフが多いので、稽古では耐えられずについ笑ってしまうことが多くて、よく怒られました。みなさんから厳しくされながらも可愛がられています」と稽古を振り返った。

女優だけでなく、先月までサンスポアイドルリポーターの候補生としても活躍していた林田鈴菜さんは「最初から最後まで全員が舞台に居座っているので、常に私たちがお客さんに見られている作品です。だからこそ一瞬足りとも素の表情に戻れない緊張感があるし、役者同士ののリアクションが多い作品でもあるので、本当に気が抜けません。役者として大変ですが、今までにない経験をさせていただきました」と苦労を明かした。

みんなの意見と対立し、反対の狼煙を上げる役の宮崎優衣さんは「いつも体内時計が緩いような役をやってきたので、みんなをまくし立てて相手を説得していくような役は初めて。でも、みんなを翻弄して“こっちに来い!”って気持ちで頑張ります!」と意気込んでいた。

【キャストコメント】(カッコ内は役名)

池澤汐音(三橋まはる)
「最年少らしくフレッシュに、特に後半で見せ場があるので頑張ります」

花梨(倉永恵)
「4ヶ月ぶりの舞台なのですが、今回の役は理論好きな女の子で長台詞があるので、プレッシャーで手汗がベタベタです。かまないように頑張ります!」

幸野ゆりあ(島田波枝)
「劇団の団長に押し付けられて、無理して議長をやっている感じですが、劇団員としての熱意も秘めているので、そのギャップを見てもらえたら」

小林加奈(三橋麻沙美)
「娘を一流の女優にしたい母親の役で、話に横槍を入れて場を乱したりもするのですが、どうしてそんなに厳しくなったのかが後半で明かされて人間味のあるところも見せます。作品のスパイスとして舞台に立っていられたら」

鈴木千菜実(平山琴乃)
「幕が開くまでドキドキだったんですけど、やっぱりお客さんがいて舞台が成り立つんだなと、反応を見て感じました。12人一丸となって頑張りたい」

酢谷有紀子(石塚萌)
「存在感の薄いオタク少女の役なので影を薄く薄くしながらも、だからこそ目立つようにセリフがないところで面白いことをやっていたりするかもしれないです」

永山杏佳(樋口美穂)
「バイトに追われながらも芝居に対する向上心が人一倍強くて、いろんなことに励んでいるコの役です。いちばん劇団員らしい役なんでリアルに演じられるように頑張ります」

林田鈴菜(木賀純)
「私の役は最初と中盤と後半でガラッと変わって見える役柄なので、そのギャップに注目して欲しい」

三井春菜(日置セツナ)
「私の役は彼氏が好きでいつもワチャワチャしてる、なんにも考えてないようなコです。みなさんより初心者なので、ついていけるように頑張ります」

宮崎優衣(堀井明日香)
「今回は勢い派の役で、今までにないくらいセリフをたくさん言うので、かまないようにしたいです」

元谷百合奈(小倉ともみ)
「個性豊かなメンバーをまとめたりする中和剤のような役割なので、最後まで集中力を切らさずにパワーアップして頑張りたい」

渡壁りさ(佐原京子)
「私自身は普段ツッコむタイプではないのですが、ツッコミ役なので、ビシバシどんどんツッコんでいきます!」

 

舞台『12人の分かれる劇団員〜劇団ガールズ☆レボリューションの苦悩〜』

■スケジュール
2月21日(水)~2月25日(日)※全8公演

■会場
犀の穴(JR「十条駅」より徒歩2分/「東十条駅」より徒歩6分)

■キャスト(50音順)
池澤汐音/花梨/幸野ゆりあ/小林加奈/鈴木千菜実/酢谷有紀子/
永山杏佳/林田鈴菜/三井春菜/宮崎優衣/元谷百合奈/渡壁りさ

■あらすじ
飛ぶ鳥を落とす勢いで人気が出つつある女子だけの本格志向の劇団、ガールズ☆レボリューション。勝負公演であるポルコ劇場の演目決め会議に集まった劇団員12名(うち2名は客演関係者)。
会議を欠席した劇団主宰:大竹忍子(30歳)から出された指令は「演目の決定は、全員一致することを条件とする」というもの。
本物志向の劇団の勝負演目にふさわしいということでシェークスピアの「マクベス」に即決で決まりそうになるが、それに真っ向から反対する劇団員:堀井明日香(27歳)。「私は古き良き時代劇をやりたい!」呆れる一同。しかし、明日香の訳のわからない説得により、次第に時代劇賛成派が増えていく・・・。
劇団ガールズ☆レボリューションの演目は無事に決定するのか?

公式HP http://sainoana.tokyo/12nin/index.html