声優で歌手の大西亜玖璃が6日、東京・飛行船シアターでファンクラブイベント『大西亜玖璃FCイベント あぐぽんと聖なる仲間たち~最強のカラオケPARTY~』を開催した。ここでは、そのオフィシャルレポートを届ける。
このイベントで“聖なる仲間たち”と名付けられたファンは、クリスマスのコスプレやハッピを着て、パーティーの始まりを待っていた。会場が暗転すると、まず工藤プロデューサーがステージに登場し、ファンに「あぐぽーん」と呼びかけるよう促した。その呼びかけに応え、サンタの衣装を着た大西さんが登場。ものすごい歓声に大西さんは少し驚きながら「この衣装にして良かったです」と安堵の表情を見せた。なかなか興奮が収まらないファンに「うるさい(笑)」と笑顔で応じ、ファンとの親密な関係性が垣間見えた。
オープニングトークでは、工藤プロデューサーが考案したという今回のイベントタイトルについて語った。大西さんは「タイトルは、3種類くらいの候補を考えてくださっていたんですけど、これが一番意味が分からなかった。でも面白すぎて、一目惚れでした」と、“聖なる仲間たち”という呼び名に惹かれたことを明かした。続いてクリスマスの思い出話に。昨年も今年も仕事が入っているため、トークは幼少期に遡った。サンタさんからもらったプレゼントで嬉しかったのは『おいでよ どうぶつの森』のソフトで、一番古い思い出は「お母さんに買ってもらった当時好きだったTVアニメ『明日のナージャ』のミシン」で裁縫をしていたというエピソードを紹介した。
クリスマスケーキにまつわる話では、最近ハマっている『テニスの王子様』のケーキが気になっているという。「推しは不二周助先輩だけど、12月24日は越前リョーマくんの誕生日だから、どっちのケーキを買うべきか悩んでいる」と大西さんは真剣に語った。次に事前アンケートを紹介するコーナーへ。8thシングル『イニミニマニモ』がオリコンデイリーランキング1位を獲得したことや、『AiScReam』の大ヒットでテレビでの露出が増えたことなど、大西さんの2025年の活動に対するコメントが多く寄せられた。大西さん自身も、この一年を振り返った。
雑誌で小倉唯さんとの共演が多かったこと、温泉むすめのイベントで石川県の輪島温泉郷へ行ったときの話、写真集『LONG VACATION』のロケ地ベトナムでの撮影話などを紹介した。特に今年は海外によく行ったといい、「まさか自分がベトナムに行くことになるなんて思ってもいませんでした。ベトナムでもそうですけど、今年は海によく行ったと思っていて、こんがり焼けてしまいました……。でも濃厚な1年で、毎年濃厚だと思えるのは良いことだなと思います」と充実感を語った。
さらにリリースイベントで多くの地方へ行った話になり、「海外含め、今年食べたものの中で一番美味しかったものは?」と工藤プロデューサーに聞かれると、大西さんは「本当に申し訳ないですけど、家のホットクックで作った豚の角煮です。発見でした! これがいつでも食べられるんだ!と思うと、これからホットクックと生きていくぞ!と思いました」と答え、ファンを笑わせた。次のテーマトークは「あぐぽんに話してほしい〇〇な話」で、リクエストが多かった『テニスの王子様』の推し活話に。
大西さんは、夜に眠れないときはニンテンドーDSを開いて『テニスの王子様 ぎゅっと!ドキドキサバイバル』をプレイし、キャラクターを攻略して楽しんでいると話した。また、絵師による不二先輩のイラストを見て「この人たちのおかげでテニプリが長く続いているんだと感謝し、自分も貢献しようとグッズを買っている」と楽しそうに語った。「近い未来の目標は?」という質問には「直近の目標ではないけど、将来的には、ウィスキーのCMをやっていたときの井川遥さんのような見た目になりたい」と明かした。
トークコーナーの後はカラオケコーナー。イベントの舞台セットがカラオケボックスのようになっており、大西さんとファンが一緒にカラオケパーティーをしているような雰囲気を演出した。大西さんはカラオケのリモコンを操作しながら、最初に戸松遥さんの『Q&A リサイタル!』を選曲。田淵智也が作詞・作曲を手掛けたこのパーティーチューンで、会場を一気に盛り上げた。続いてアイドルソングの王道、松浦亜弥さんの『桃色片思い』を披露。カラオケなので、メロディーを見失う場面もあったが、サビではファンとのクラップで楽しんだ。
次に大西さんは「歌いたい曲があります。私の好きな曲なんです!」と紹介し、工藤静香さんの『MUGO・ん・・・色っぽい』を選んだ。FNS歌謡祭でご本人と生田絵梨花さんが歌っているのを観て歌いたくなったといい、楽曲自体は「中島みゆきさんが作詞をされていて、それで元々知っていた曲なんです」と説明した。80年代の名曲だが、大西さんの声質にもマッチしていた。失恋をテーマにしたミニアルバム『失恋モノクローム』をリリースしたばかりということにちなみ、ロックかバラードかをファンに決めてもらい、中島美嘉さんの『ORION』を切なく歌い上げた。
アイドル系の曲では、ファンに最近の曲か昔の曲かを問い、今年のヒット曲である=LOVEの『とくべチュ、して』を選んだ。グループの曲を一人で歌うのは大変なはずだが、大西さんは完璧に歌い上げ、ファンも楽しそうにコールを送っていた。カラオケコーナーのラストはクリスマスソング。大西さんは「2曲考えてきたんですけど、自分の欲に任せるかどうするか……」と迷っていたが、ファンの後押しもあり、自身の欲に従い越前リョーマ(CV.皆川純子)の『ふたりきりのMerry Christmas』を選曲。コンテンツへの愛も感じられる歌唱で、ファンと一足早いクリスマス気分を味わった。
最後は、大西さん自身の楽曲を披露するライブコーナー。「指先ハート」ではファンが“(Love you)”と声を出し、熱く盛り上がった。カラオケコーナーでは控えめだったコールも、ここでは全力の声が聞かれた。続く「いつもどおりに」では切ない歌声を響かせ、かわいらしいダンスをしながら「Love・Me・Do」を歌い、会場を再び盛り上げていった。大西さんは「私の楽曲に関しては、甘々で冬っぽさも意識して選んでみました」と選曲意図を伝えた。
ライブのラストは「恋よりずっと Only you」。爽やかに、そしてかわいらしく歌い、ファンも曲に合わせて大きなクラップを送ってライブを終えた。イベントの最後に大西さんは「今日は、みんなとカラオケに来たような感じで楽しかったです。あまり歌うことはできなかったけど、みんなからのカラオケのリクエストを見るのも面白かったです」と伝え、来場したファン一人ひとりをお見送りして、楽しいファンクラブイベントを締めくくった。
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