吉岡里帆、W主演映画『九龍ジェネリックロマンス』の初日舞台挨拶に登場

ニュース 女優 映画・ドラマ

映画『九龍ジェネリックロマンス』の初日舞台挨拶が29日、日比谷TOHOシネマズで行われ、W主演を務める吉岡里帆さん、水上恒司さんをはじめ、竜星涼さん、柳俊太郎さん、梅澤美波さん(乃木坂46)、フィガロ・ツェンさん、花瀬琴音さん、池田千尋監督が登壇した。

本作は、累計発行部数160万部を超える眉月じゅんさんの人気漫画をが原作。アニメ化に続き、待望の実写映画化が実現した。舞台は、かつて香港に存在した九龍城砦の風景を再現した街。ノスタルジーに溢れるこの世界で、切ないミステリーと極上のラブロマンスが描かれる。

主人公の一人、鯨井令子を演じるのは、映画『正体』(24)で第48回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した吉岡さん。工藤発役は、映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら』(23)で第47回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した水上さんが務め、W主演となる。

上映後の舞台挨拶で、吉岡さんは初日を迎えた感想を「もう一年経ったなぁって、もはや懐かしく思う」と撮影を語った。翌日の8月30日が作品のテーマを象徴する日付であることに触れ、「工藤と“レコぽん”がずっと同じ時間を過ごした日になる」と、作品の世界観と現実がリンクする感慨を語った。

自身の演じた役柄について、鯨井玲子と瓜二つの“鯨井B”との一人二役を演じ分ける必要があったため、アニメ版で声優が二人で演じ分けていたように年齢設定を下げ、何も知らない「赤ちゃんのような」状態を演出したと明かした。また、物語の鍵を握る鯨井Bの運命について「なぜ、鯨井Bは死んでしまったのか、ずっと考えてる」と深く役と向き合っていたことを監督に明かしていたというエピソードも披露された。監督もその言葉を受け、「一緒に相談しながらラストの屋上のシーンも直していった」と、吉岡さんの真摯な姿勢が作品に反映されたことを語った。

共演者とのエピソードでは、花瀬琴音さんが演じる小黒(シャオヘイ)の登場に触れ、「もう漫画から飛び出してきた感じで、すごい衝撃が大きくて」と、原作ファンとしての感動を述べた。花瀬さん自身も、現場で吉岡さんに声をかけてもらった時の感激を振り返り、「ねえさんだ!って。もう飛行機に乗る前から吉岡里帆さんに会えるってなっている状態で現場に入った。声をかけてもらえたことが忘れられなくて、私も年下の俳優さんと一緒になった時に真似したい」と、吉岡さんへの憧れと感謝を語った。

また、梅澤美波さんとのエピソードでは、吉岡さんが梅澤さんを「楊明だ!」と役名を呼び、メイク室で温かく迎え入れたことで、梅澤さんの緊張がほぐれたという感動的な一幕も明かされた。

作品にちなんだ「忘れられない過去」というテーマトークで、吉岡さんはフリップに「台湾のスタッフさんとのカラオケ」と書いた。今回の映画制作において、台湾のスタッフが大勢協力してくれたことに深く感謝しているという吉岡さんは、「台湾の方って、日本の曲を日本語で歌える方が多いんですよ、それに感動して。おもてなしとして、日本の曲を歌ってくださいました」と、共にカラオケで盛り上がったエピソードを披露した。

梅澤さんは、この夏に出演した舞台を終えた際に、弟から手紙のサプライズがあったエピソードを披露。普段連絡を取らない弟からの応援メッセージに「感動しちゃって、これは一生ものだなって」と胸の内を明かした。

映画『九龍ジェネリックロマンス』は全国公開中。

    Comments are closed.