AKB48、新劇場での新公演がスタート 研究生抜擢や東京ドーム目標に意気込み
アイドルグループ・AKB48が8日、改装された秋葉原の専用劇場で9年ぶりの新公演をスタートさせた。本番に先立ち、関係者向けのゲネプロが公開され、メンバーが囲み取材に応じた。
AKB48グループ総監督の倉野尾成美は、「新しいAKB48を見せていくにふさわしいセットリストになっています。メンバー一同『ここからだ』という気持ちで臨んでいます」と意気込みを語った。また、振付や劇場の改修など準備がタイトだったことに触れつつ、「楽曲が届いた時の喜びを胸に、この公演を通じてたくさんの方にAKB48の魅力を知っていただきたい」と語った。
倉野尾はさらに、今回の新公演を通じて「東京ドーム」という大きな目標を掲げた。若手メンバーの佐藤綺星も「この目標は強い意志がなければ叶わない。先輩方に追いつき、力を磨いていきたい」と語り、全メンバーが一丸となって挑む決意を見せた。
新公演のアンコール1曲目『緞帳を挙げてくれ!』の振付を担当したのは、元モーニング娘。の鞘師里保だ。センターを務める村山彩希は、「ハロプロさんが大好きで、特に鞘師さんがいらっしゃった時期のファンだったので夢のようでした」と語りながらも、「振付を指導いただいている時は、ファンの顔を隠してプロとしての姿勢で臨みました」と振り返った。「でも、楽屋で一緒に写真を撮れたらと思ってたんですけど、なかったです」と笑い、「本当に“先生”として来てくださったので、次回会うときには感謝を伝えて握手したい」との思いも述べた。
新公演では、研究生(18期)の八木愛月がソロ曲『2月のMermaid』に抜擢された。八木は「研究生の立場でソロ曲をいただけるなんて思っていなかった」と驚きを語りつつ、「不安もありましたが、先輩方や同期、スタッフの皆さんのサポートに支えられました」と感謝を口にした。さらに「この曲を通じて自分の中で何かが変わった。“八木の歌う『2月のMermaid』が好き” と言ってもらえるように頑張りたい」と今後への意気込みを見せた。
17期生の佐藤綺星と19期生の伊藤桃花も、新公演への想いを語った。佐藤は「レッスン期間は私たち若手にとってかけがえのない時間でした」とし、伊藤も「初めて先輩方と一緒に取り組んで得た経験は、自分の成長に繋がりました」と振り返った。2人は倉野尾が掲げた「東京ドーム」の目標についても触れ、「先輩方とともに本気で目指したい」と力強く語った。
9年ぶりの新公演は、メンバー全員の熱意と新たな挑戦が詰まったものとなった。AKB48はこの新公演を新たなスタート地点とし、さらなる高みを目指す。
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