宝塚退団から1年、澄華あまねが舞台『ゼロヨンヨンの終電車2023』に主演

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舞台『ゼロヨンヨンの終電車2023』が1月25日より29日まで池袋・シアターKASSAIにて上演中。主演に元宝塚歌劇団星組、澄華あまねさん、人気舞台シリーズ『魔術士オーフェン』や『純血の女王』などでお馴染みの千歳ゆうさん。ほか、総勢20名が出演している。

松本陽一氏(劇団6番シード)の脚本・演出による舞台『ゼロヨンヨンの終電車』は、2018年にアリスインプロジェクトにより全キャスト女性で上演。ガールス演劇のイメージを覆すハードボイルドで重厚な世界観と、新宿を舞台とした「全100幕」のスピィーディーかつスリリングで衝撃的な展開が話題となった。

主演を務めた澄華さんはゲネプロを終えて、「私はあまり真ん中に立つような性格ではないので、代わりに皆さんがすごく積極的に私を支えてくださいました。場面転換や、いろんなことを教えてくださる大人な方々が今回はすごく多かったので、私がまとめたというより、本当に皆さんに支えていただいたという感覚です」とコメント。

冒頭のダンスシーンは、今回のキャストも務め、数多くの舞台でも振付をしている松本稽古さんが担当した。「私が振付をしてる宝塚の星組がいま公演中なんですけど、宝塚を退団してちょうど1年の澄華さんとの“宝塚コンビ”で見せつけてやろうと、あのパートを振付しました」と紹介。澄華さんも「松本稽古さんならではの振付をしていただいたので、毎回大切に踊らせていただいております」と、見どころをアピールした。

■出演者コメント(ゲネプロを終えて)

澄華あまね(スリに疑われる高校教師・黄彩花 役)
「これまでずっとマスクを付けて稽古していたので、やっと、一人一人の表情を見ながらお芝居ができました。ゲネプロを観に来てくださった方々もいたので、久しぶりに舞台ってこうだったなと思い出せて嬉しいです」

千歳ゆう(花の過去を知る謎の男装子ホスト・MISAKI 役)
「今回は場面転換がすごく多くて、全員が舞台の裏で待機して頑張ってます。みんなで一つになって全てを繋いでいる感覚があって、改めて素敵な作品だなと思いました」

真野未華(男装子ホスト・RYU-JY 役)
「稽古最終日に制作の方が“キャラにハマった素晴らしいキャスティングだと自信を持って言えます”って言ってくださって、本当にその通りだと思いました。そんなスタッフさんや、松本さんの気持ちを受け止めつつ、届けるのは私たち自身なので、胸を張ってしっかりと最後まで走り抜けたいと思います」

時田笑里(男装子ホスト・MOON 役)
「今回最年少で、9日に22歳になりました。私は本当にすごく人見知りなんですが、年明けに体調を崩してしまい皆さんの顔も全然わからない状態で稽古に合流して気後れしてました。それなのにみなさんから誕生日をお祝いしていただいて、とても嬉しかったです。それからすぐ仲よくなれたので、本当に素敵な座組だなと思っております」

宇田川美樹(悪徳刑事・香水華 役)
「100幕劇の場転の多さを繋いでいるのは、キャスト20人全員が協力し合っているからだと思います。お芝居をして、小道具も多くて、場面転換もある。それをこんなにばっちりキメられる、本当に優秀で素晴らしい座組なので、本番もぐいぐい芝居がよくなって、さらに疾走感があるゼロヨンヨンをお届けできると思います。
ただ、MISAKI役の千歳さんが運動神経があんまりないので、私たちと対決するシーンはヒヤヒヤしてるんですけれども、さらによいゼロヨンヨンになるように、容赦なくボコボコにしていきたいと思います」

松本稽古(香水と行動をともにする刑事・黒崎波瑠 役)
「ダンスシーンの練習中はみんな、サウナに入ったように全身汗だくになりながら頑張っていました。まるで超特急のような疾走感のある、他では見られないシーンになってるかと思いますので、そこも見どころの一つだと思っております。2018年の公演では、いい刑事の役で出ていたんですけど、そのときのインタビューでは“私自身がドエムなので、宇田川さんに殴られて嬉しいです”と答えた記憶があります。今回は悪に転生してドエスを楽しんでいるので、新感覚に目覚めながら、千秋楽まで頑張りたいと思います」

國井紫苑(正義感の強い刑事・唐沢樹錬 役)
「2018年に出演させていただいた時は、犯罪チーム・ボーダーズの一員の役だったんですけど、今回は真逆の刑事役をいただきました。こんなにも難しいセリフがあったのかと思うくらい漢字ばっかりで、一生言えないんじゃないかという不安と戦いながらですが、周りに助けられながらも頑張っておりますので、寒さに負けず、みなさんが観に来てくれると嬉しいです」

須山朱里(唐沢刑事の部下・横山瑞葉 役)
「稽古さんから横山役を引き継いで頑張ってます。ドエムなので、美樹さんに殴られるのがとても嬉しいです(笑)。各々のキャラにそれぞれの見どころがあるので、どこを切り取ってもいい写真が撮れそうなシーンの連続です。ぜひぜひ見逃しのなきように、刮目して観てください」

舞川みやこ(私立探偵・海老名凌 役)
「この座組は、誰かが必ず何かを担っていて、みんなで繋いでいってる助け合いの座組だと感じます。誰かが間違えても他の誰かが必ずカバーしてくれて、みんなが全員を信頼して身を任せられるような、そんな座組だからこそ、この作品を作れていると思います。
2018年に新宿村LIVEでやったときとは、全然違うゼロヨンヨンになってるので、前回を見た方もぜひ足を運んでいただけたらと思っています」

小見川千明(凌とコンビを組む探偵・諏訪蟹子 役)
「私はずっと裏で(次なんだっけ?)って周りに聞いて回っていて、みんなから介護されてばかりでした。本番ではご迷惑をかけないように、千秋楽までやり切りたいと気を引き締めてます。観客の皆さんにも見守っていただけたらいいなと思います」

平塚あみ(犯罪チーム・ボーダーズ トロイ 役)
「JK役の若松愛里ちゃんと劇中で衣装チェンジがあるのですが、早着替えより大変なことがありました。最初は同じ衣装を交換するはずだったのが、私には小さくて着られなくいて(笑)衣装さんに大きいサイズの同じ衣装を用意してもらって、そっちのほうが大変でした」

脚本・演出:松本陽一(劇団6番シード)
「とてもよいゲネプロに仕上がっていて、すごく手ごたえを感じました。100個のシーンをキャストと一緒に作ってきたので、いわゆる映像的な脚本が、すごく演劇的に仕上がったなと思います。そのうえで演出の仕事が全部出来上がったら、キャストの魅力がすごく浮かび上がった作品になったという手応えがありました。
お客さんに、新宿の街のいろんな人たちを演じているキャストたちを、しっかり楽しんで観てもらえたらなと思います。かなりの自信作なので、また伝説になると期待してます。
個人的には、コロナ対策用のアクリルパネルを、どこかで舞台装置として使いたかったんで、活用できて嬉しいです」

舞台「ゼロヨンヨンの終電車2023」
公演日程:1月25日(水)~ 29日(日) ※全8公演
劇場: 池袋・シアターKASSAI

Cast:
澄華あまね/千歳ゆう/舞川みやこ/小見川千明/真野未華/冨永さくら/長谷川麻由/黒木美紗子/若松愛里/須山朱里/國井紫苑/もりしまりお/平塚あみ/夢咲あいり/荒井杏子/時田笑里/松本稽古/宇田川美樹

ダブルCast:
品川ともみ(25日19:00、27日14:00&19:00、29日12:00)
榎あづさ(26日19:00、28日13:00&18:00、29日17:00)

公式ホームページ:https://feather-stage.com/044_2023/

Story(※資料より)
都内の女子高で働く平凡な国語教師、黄彩花は通勤途中の新宿駅ですりの現行犯として逮捕される。身に覚えのない罪を着せられた花は、衝動で新宿駅から逃げ出してしまう。
逃走した先の歌舞伎町で出会ったのは、花の過去を知る謎の男装子MISAKIだった…。
花を追う私立探偵、花の教え子である生徒たち、MISAKIに復讐を誓う男装の女、そして花を追い詰める凶悪な刑事…。
さまざまな登場人物達が新宿という街で交差する時、物語は花の高校時代へと遡り、そして驚愕のラストへと発展する…。
すべての謎は新宿駅大江戸線、0時44分の最終電車に隠されていた…。

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