【西葉瑞希インタビュー】舞台『トレーディングライフ』でギャンブルに挑戦「賭けごとを全くしないのでルールや、駆け引きが分からなくて」

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西葉瑞希
西葉瑞希

舞台『アサルトリリィ』シリーズや、特撮テレビドラマ『魔進戦隊キラメイジャー』など、話題作に出演して人気を博している西葉瑞希さんが、舞台『トレーディングライフ』(5月13日~22日 恵比寿・シアターアルファ東京)に出演中。初日本番を前にGirlsNewsのインタビューに答えた。

AKB48北澤早紀&佐々木優佳里のダブル主演で贈る本作は、2017年上演された広瀬格の脚本・演出によるオリジナル作品。男女混合で繰り広げられたサスペンス作品を今回は全キャスト女性が担当し、5年ぶりに上演される。

物語は“人生で獲得したものなら、相応の金額として賭けることがことができる”というありえないギャンブルに招待された4組のペアが、プレーヤーの持つ全てを賭けて奪い合う究極のゲームバトルだ。西葉さんは、ギャンブルにハマり破産寸前の生活を送っていたプレイヤー・片柳を演じている。

【西葉瑞希インタビュー】

--コロナ禍の影響で稽古は大変だったのでは?

「確かにコロナ禍とは一番相性の悪いスタイルの演劇ですね。セリフが多いストレートプレイのお芝居で、キャストはずっとステージに出ずっぱりなので、感染症対策の観点では稽古が大変でした。少しずつ収束に向かっている時期だからこそ開幕を迎えられたお芝居だと思います」

-- 役作りで苦労したこと、頑張ったことは?

私のキャラクターは頭を使って色々考えなければならない役柄なんですが、私自身は数字に弱くて。掛け金をいくらベットするとか計算ができないので、ディーラーの役じゃなくてホント良かったです(笑)。普段、賭けごとを全くしないのでルールや、駆け引きが分からなくて、みんなに相談して一から叩き込みました。新しい経験で大変でした」

--勝負運は強いみたいですが?

「稽古のメンバーでインディアンポーカーをやってみたときは、強運で無双してました(笑)。ただ、実際にやってみると本当に要領が分からなくて。舞台では勝負の展開が自分には分かってるんですけど、本当のゲームの難しさを実感したので、それをお芝居のリアリティとして取り入れられたらと思いました」

--ご自身の人生をかけるとしたら何を賭けますか?

「パンフレットでは違う答えをしてるのですが、私は“書道8段”を持ってるんですよ。字がきれいじゃなくて悩んでいらっしゃる人には価値があると思うので、いい値がつくんじゃないですかね。能力をなくしてもなんとかなりますし(笑)」

--字ががきれいで得したこともあるのでは?

「頭が良さそうに見える(笑)。小中学生の時にノートに書いた名前を友だちに見られたりすると、それだけで勉強ができそうって感じで見られることが多くて。実は全然できないんですけれど(笑)。大人になるとイメージが大事なので、字がきれいだと聡明だとか、おしとやかだとか思ってもらえるので、そういう意味では得してますかね」

--最近の出演作はマンガやアニメが原作のものが多かったと思うんですが、演じる上での違いは?

「原作ものだと自分が表現する枠が決まっていて、そのキャラクターがどういう表情をするかなと考えながら再現するイメージなんですけど、オリジナル作品は、自分の持っているお芝居も寄せながら演じられるのがいいですね。この作品は再演なんですけれど、役の性別も替わっていて、同じ役柄でも私だったらこうするとか、自分なりの考えを演出の広瀬格さんと稽古場で相談しながら、すり合わせをしていく過程がすごく楽しかったです」

--改めて来場されるファンの方にメッセージを。

「最近はエンタメ系の作品が続いていたのですが、今回は会話がメインのストレートプレイです。女性キャストのみの作品にしては珍しく歌もダンスも一切ない作品ですが、すごく地道な稽古を重ねて緊張感のある作品に仕上がってます。みんな頭が空っぽになるくらい神経をすり減らして稽古したので、何度見ても新しい発見ができる作品になったと思います。緻密な会話劇をぜひ楽しんで観てください」

舞台「トレーディングライフ」
公演期間:5月13日(金)〜5月22日(日) ※全15公演
会場:恵比寿・シアターアルファ東京
脚本・演出:広瀬格
キャスト:北澤早紀(AKB48)、佐々木優佳里(AKB48)
生田輝、西葉瑞希、沖なつ芽、あわつまい、広沢麻衣、吉宮瑠織、白石まゆみ、桜井理衣、有沢澪風 / 伽代子

公式WEBサイト:http://tradinglife.delight-act.com/
© トレーディングライフ製作委員会