【Jams Collectionインタビュー】「グループ名を知らない人でも知っているような曲を生み出したい」武道館公演が決定、2024年第一弾シングルをリリース
今年11月に念願の日本武道館単独公演が決定した、今勢いに乗るアイドルグループ・Jams Collection。そんな彼女たちの2024年第一弾シングル『冬空ラプソディー /トキメキNEW WORLD』が21日にリリースされる。武道館へ弾みをつけるべく、勢いを感じさせる新曲群となっている。今回メンバーを代表して、結成メンバーの津代美月さん、昨年1月に加入した村望しおんさん、そして昨年5月に加入した小此木流花さんが登場。武道館への意気込みやニューシングルの聴きどころについて語ってくれた。
--日本武道館単独公演決定、おめでとうございます! 初めて武道館決定の話を聞いたときはどんな思いでしたか?
津代美月「武道館ライブが決まったことは、10月に開催した幕張ライブ前の合宿のときにスタッフさんから言われました。最初聞いたときは、“この日がもうやってきたのか!”って思って。最初は不安にかられました」
--もちろん楽しみも大きいと思うけど……
津代「楽しみだけど、不安も大きかったです。今は受け入れて“頑張ろう!”と思えるようになりました」
小此木流花「初めて聞いたとき、加入してまだ2、3ヶ月の頃だったので、自分のことっていう感じがしなかったです」
村望しおん「私は途中からオーディションで入ったので、加入前に外から見ていた立場としては、そこまで行きそうな勢いのあるグループだなと思っていたんですけど、いざ入るってなったときに、つしさん(津代)の『3年で武道館へ行きたいです』というコメントを聞いて、“私、ちょっと、とんでもないところに入ってしまったな”と思っていました」
--“3年で武道館”という公約は実現したことに?
津代「そうですね」
小此木「すごーい」
--武道館でやりたいことなど考えていますか? セットリストとか構成はまだだと思うんですけど。
津代「全然まだまだです」
--幕張ではやらなかったけど武道館ではぜひやりたいこととか。
津代「幕張でも客席をトロッコで移動させていただいたり、素敵な演出や構成でやらせていただいたのですが、めっちゃわがまま言わせてもらえれば、ステージに跳んで出てきたい(笑)」
--マイケル・ジャクソンみたいに、ステージの下からピョーンと跳ねて出てくる?(笑)
津代「そうです、そうです」
--幕張のときはメインステージとセンターステージもあって……。
津代「そうです。それをつなぐ花道もあって、センターステージを作ってもらったおかげで後ろの人の顔も近くで見ることができたので、それって大事だなと思いました」
小此木「私はアイドルの映像をよく見るんですけど、歌詞も絶対に見たいんですよ。歌詞を見ることによって、もっと伝わってくることもあるから。ジャムズのライブってモニターはあるけど、そこに歌詞が出ることはなかったから、歌詞付きのモニターを出してもらいたいです」
村望「私は観客として武道館で何度かライブを観させていただいたことがあるんですけど、“ステージのアーティストがもっと近くに来てくれたらいいのに”と思ってしまうので、客席にも登場できるような場面もあったらいいですね」
--客席スペースも広いから“降臨”となると警備が難しそう(笑)。だけど、よりお客さんの近くでパフォーマンスできたらいいですね。そして今回リリースのシングル、武道館に向けての大事な作品になりそうですね。『冬空ラプソディー 』から詳しく紹介してもらえますか。
津代「ジャムズに『君色花火』という曲があるんですけど、『冬空ラプソディー 』はその曲のアンサーソングになっていて、ストーリーが繋がっています」
--『君色花火』って昨年発売の2ndミニアルバム収録曲ですね?
津代「そうです。『君色花火』では実らなかった恋が、『冬空ラプソディー』で実る……みたいな形になっています。振付もきれいで、白の衣装にぴったりの曲になっています」
--曲調的には爽やかで王道な恋愛ソングですね。
小此木「初めて聴いたときによすぎて、私、自分のグループの曲って、練習するときにしか聴かないんですけど、普通にプライベートでも聴きたくなるくらいです。今日も聴きながら来ました! 歌詞がすごくよくって、“沁みる〜!”って感じで、これ歌っているとき、すごく自分に自信が出ます。“いい曲やってる!”って」
--自分の中では過去最高のベストソング?
小此木「うんうん」
村望「好きな人が多そうだなと。歌詞的にもさらっと聴けるというか、重すぎない冬曲だなと思うので、聴きやすいなと思いました」
--リリースイベントの初日に初披露だったようですが、反応はいかがでしたか?
津代「サブスクではフルで出ていたんですけど、映像としてはまだ出てなくて、ティザー映像のみだったので、どんな振付かわからない状態でドキドキして観に来てくれたみたいで、披露するとすごく好評でした」
小此木「振付もめっちゃいいんだよね。ファンの人も振付を見たら『もっと好きになった』って言ってくれて、歌詞とリンクしたような振りが結構あって、めっちゃいいよね!」
村望「MV撮影でたくさん踊っていたので、初披露時には正直安心してできたんじゃないかなと思います、いつもに比べたら。今までは初披露までの時間が短かったものも少なくなかったから、それに比べたら落ち着いて披露できたかなと思います」
--続いて同じく表題曲の『トキメキ NEW WORLD』。
津代「『トキメキ NEW WORLD』はいつものジャムズと比べ、より“可愛い”にふった曲かなと思っていて、セリフがあったり、最近のキャッチーな曲というか、聴いて頭に残るなって思える曲ですね」
--最近のアイドル界、特にライブアイドル界では超甘口の可愛い曲が流行ですよね。
津代「そうですね。あと最近はセリフがある曲が多いかなと思うので、セリフ曲が一曲増えたことでちょっとドキドキしています」
小此木「“女の子が好きかも”と思える。可愛い曲ってわりとあるけど、今までのジャムズになかった可愛さ、フワフワした感じだから、みんなの反応がすごく楽しみです」
--ちなみに小此木さんは髪が随分伸びた?
小此木「長くなりました、エクステ付けて」
--あ、エクステ!?
小此木「今気付いたんですかーー? 遅いですね!(笑)」
--衣装に合わせてとか?
小此木「冬で寒いから、マフラー代わりのつもりでつけたら結構好評だったので、また付けちゃおうってなって」
村望「『トキメキ NEW WORLD』はメロディがポップなんですけど、歌詞では甘いカップル感で“ずっと一緒だよ”とか“キャンディみたい 甘いためいき”とか、歌詞だけ見たときと、メロディで乗せたときと、違う一面が楽しめる曲だなと思います」
--カップリングはType別に3曲ありますが、すでに披露している曲は?(取材は1月下旬)。
津代「『Xの方程式』(Type-B収録)と『フューチャーライダー』(Type-C収録)はもう披露しています。幕張公演で初披露でした」
--じゃあファンの人にとっては待望の音源化という感じで。
津代「『Xの方程式」は、みんなでダンスしやすい曲になっていて、めっちゃかっこいい曲なのかなと思いがちなんですけど、歌詞がすごく可愛かったり、振付がわかりやすいから、ファンの人にライブでめっちゃマネしてもらいやすい曲だなって思います」
--シングル収録曲では一番ロックテイスト?
津代「そうですね。振りとかもギター弾いてるマネから始まるので」
--「好きだよ」というセリフが萌えポイントです。
村望「大場結女ちゃんのセリフです」
--ライブ会場では盛り上がってそうですね。
津代「みんなそこでは“うぉー”ってなります」
--『フューチャーライダー』については?
村望「一緒に駆け抜けようぜみたいな。それが歌詞を見ながら聴くと、一緒に頑張っちゃおうかなと」
--村望さんはまず歌詞ありき、という志向のようですね。
村望「そうですね。歌詞に結構目が行きがちなので」
--全体のバランスの中でそういうメンバーがいるのも大事なのかも。
津代「そう思います」
--曲の構成が面白いですね。
津代「一曲の中で曲調が変わる部分が多くて、聴いてて楽しい曲だと思います」
--組曲っぽい。
津代「ミュージカルっぽい感じもあります。ダンスもパワフルだったり」
--もう一曲が『Believe in Believer』(Type-A収録)。
津代「この曲はジャムズの王道の疾走感のある楽曲で、武道館に向けての決意表明というか、私たちの強い思いがこもった曲になっています。“やってやるぞ!”という感じです」
--一番ジャムズらしい、ジャムズの中の王道感が。
小此木「『Believe in Believer』はワンマンライブのときにめっちゃ重要な役割の曲になりそうです。最後らへんにやる曲で」
--本編最後に向けての盛り上がりタイミングにやりそうな。
小此木「そうですね。“これからもやっていくぞ!”と気持ちを一つにして歌う曲です」
津代「『Believe in〜』が今回のシングルの中で、今のジャムズを表している曲なのかなと思います」
--表題曲は2曲だけど、この曲が精神的な核になる一曲なのかもしれません。
3人「はい!」
小此木「『フューチャーライダー』は、同期の大場結女ちゃんが初めての落ちサビを担当したり、るー(小此木)も一人のパートがわりと多くて、私たちにとって大事な曲。これまでの曲は先輩メンバーの後ろでついている感じだったのが、初めて“るー・ゆめ”を前に出してもらえた感じだから、そういう点でも大切な曲です」
--3期メンバー推しの人にとっては大事な曲なのかも。幕張で初パフォーマンスではほかの曲以上に緊張を?
小此木「しましたぁー。落ちサビって緊張するよね。注目されるし」
--今はもう何回も披露して、だんだん自分のものにできてきている感じ?
小此木「まだ半分くらい(笑)。えっ、“青ペディ”(『青いペディキュア』)とか自分のものって感じ?」
--津代さんの見せ場が目立つ曲ですね。
津代「えーっ、自分のものだとは思わないけど、褒めてもらえる機会が増えたり、私が歌う落ちサビが好きだと言ってくれる人も増えたので、確かに自分的に特別な一曲という感じはあります」
--ところでジャムズって、2期メンバー、3期メンバーが途中で加入していますが、先輩・後輩の縦の関係の厳しさはあまりない? 小此木さんは津代さんにタメ口みたいだし。
津代「あ、もともと二人は同じグループで活動していたので、なんか後輩という感じはしないし、グループ間で2期とか3期とか期別の意識もあんまりなくて、だからこうして改めて2期とか3期と言われると、“あ、そっか!”となります」
--モーニング娘。とかAKB48とかわりと縦の関係がしっかりしているイメージがあって、年齢関係なく期が上の先輩には敬語、みたいな。そういう緊張感はない?
小此木「ないですね(笑)」
--村望さんも先輩メンバーにもタメ口?
村望「私は敬語です(笑)」
小此木「“つしさん”だもんね(笑)」
村望「私の後に入った(大場)結女ちゃんも彩さん(一宮彩夏)のもともとのお友達だったので、不思議な関係性ではあるんですけど、みんな仲良しです(笑)」
--村望さんもアイドル経験はあったの?
村望「あったんですけど、本当に小さなグループですし、高校時代は普通の高校生をしていたので」
--じゃあ中学生時代に活動を?
村望「はい。それで高校を卒業してから“もう一回アイドルをやりたいな”と思って」
津代「途中から入ってきてくれたメンバーは、その時点で曲数も多いから大変そうでした」
村望「私は2週間で20曲くらい覚えました」
小此木「泣いた?」
村望「泣きました」
小此木「(笑)。るーとどっちが泣いてた?」
津代「るーだね、多分」
--村望さんが初めてジャムズのライブをやったときって?
村望「その段階で20曲以上ありました。実際に歌うのはワンマンでやる十数曲だけだったんですけど……」
--加入してからワンマンまでの間が短かった?
村望「はい」
--中学生以来のアイドル活動だから、最初は苦労したかも。
村望「今もなお……という感じですが(笑)」
--初期メンバーの津代さんは武道館にたどり着くまでにはたくさんの苦労もあったと思います。厳しかった時期を振り返り“ここで終わっちゃうのかな……と危機感を持っていた”と語るメンバーもいましたが……。
津代「終わるかもというか、グループとしてどうなっていくんだろうと不安はめっちゃあったんですけど、大切にしているグループなので、どうにか守れるように、と。どうしたらグループとしてもっとよくなるのか、ジャムズのよさをみんなに伝えるためにどうすべきか、それをたくさん考えた時期ではあるので、今思えばいい期間になったと思います」
--決してネガティブなだけではない?
津代「はい、たくさん考えて、その結果こうして新しい8人体制でもっともっとよくなってきたので、そういう期間があったけど、今思えばそれも大事な期間だったのかもしれないと思います」
--それを乗り越えての武道館!
津代「乗り越えられてるかどうかはわかんないんですけど、そうなれてよかったなと思います」
--武道館公演が決まって周りの人や昔からの友達の反響はありましたか?
小此木「今までほかのアーティストが武道館でコンサートを行っているのを見て、“武道館のステージに立てる人生、いいな”と思っていたんですが、いざ自分にそれが来ると、それがどんだけのものか、ありがたみやすごさがわからなくなっちゃったりして発表されるまであんまり実感がなかったんですけど、発表されて、私の活動に全然興味をもっていなかったお父さんからも“すごいね”って言ってもらったり、昔の友達からも“おめでとう!”って連絡が来たり、やっぱり武道館ってアイドル好きじゃない人にも、こんだけすごいと思ってもらえるものなんだと知って、そこでこんな素敵なステージを用意してもらったことに本当に感謝だ!と思ったし、それまでにそのステージに見合う自分たちにならなければと、身が引き締まる思いでした」
--アイドルの友達で武道館に立ってる人も?
小此木「友達で武道館のステージに立ってる人は結構いて、その度に観に行かせてもらうんですが、そのときに感動とか素敵な気持ちにさせてもらって。今度はみんなをその気持ちにさせられるか、今はまだめちゃ不安ですね」
--これから頑張って“やっぱり武道館に立つ器のグループだな”と思わせられるように、ライブの内容や自分たちの意識も高めていけたらいいですね。
小此木「はい、そうなりたいです!」
村望「私は学校に通っているんですけど、この活動のことはあまり周りに言ってなくって……。ライブにも来てくれる友達には“おめでとう”って言ってもらったんですけど、武道館に立つまでには“なんかアイドルやってる子”じゃなくて、“ジャムズというグループにいる子”ってみんなから認識されるようになりたいです。“ジャムズってすごいんだよ”って広められるようになりたいなと思います」
--今はまだ学校で広くジャムズメンバーとして認識されてない?
村望「いつもでっかい荷物を持って移動してたりするので、“何あの子?”“なんかアイドル活動しているらしいよ”みたいに言われてるんじゃないかなと思います。“ジャムズらしいよ”“えっ、ジャムズ! すごい!”って言われるように」
--武道館のその先、ジャムズとしての野望を教えてもらえますか。手前の目標でもいいですが。
小此木「“この曲聞いたことある!”というような、ジャムズの名前を知らなくても、“この曲知ってる!”という曲を生み出したくて。TikTokで今はそれができる時代じゃないですか。そこを頑張って、グループを知らないとしても、一曲でもTikoTokなどで話題になってで知ってる曲があれば、馴染んでもらいやすいと思うので。あとメンバーの結女ちゃんが言っててこれはすごいと思ったのが、“武道館をゴールではなく通過点として考えること”。その先まだまだある未来を目指して頑張りたいです」
村望「友達と遊びに行ったとき、カラオケでほかのグループさんの曲を歌っているのを見ると、やっぱり悔しいなと正直思っちゃうので、アイドルファンじゃなくても知ってるような曲を作りたいのと、武道館のその先は正直まだ想像はつかないので、その先もジャムズという素晴らしいグループ、最高のグループであり続けたいなと思います」
津代「ジャムズができたときから武道館を目標にしてきたので、その先はまだ想像がつかないんですけど、まずは武道館を成功させることが今の目標で、その先も、そこを通過点にできるように成長していけたら、また新しい8人で、野外のワンマンなどをまた経験したいなと思ってます」
--野外の大きなライブは一度やってましたよね。
津代「昨年名古屋城の特設ステージでやって、その景色をはっきり覚えていて、すごく楽しかったんですよ! 水をかけ合ったりライブハウスではできないこともできるので、またこの8人で野外の大きなステージでやってみたいと思っています!」
Jams Collection
2021年に結成。2022年2月、アルバム『Jam Mode』でメジャーデビュー。11月12日(火)に日本武道館でワンマンライブを開催。その他詳細プロフィールは下記公式サイトにて。
https://jamscollection.jp/
津代美月(つしろ・みずき)10月16日生まれ、大阪府出身。初期メンバー。
https://x.com/mizuki_jams?s=20
村望しおん(むらもち・しおん)3月9日生まれ、埼玉県出身。2023年にグループに加入。
https://x.com/shion_jams?s=20
小此木流花(おこのぎ・るか)4月16日生まれ、群馬県出身。2023年にグループに加入。
https://x.com/ruka_jams?s=20
『冬空ラプソディー / トキメキNEW WORLD』(2月21日発売/徳間ジャパンコミュニケーションズ)
Type-A TKCA-75221 価格¥1,091-(税抜)¥1,200-(税込)
M1. 冬空ラプソディー
M2. トキメキ NEW WORLD
M3. Believe in Believer
M4. 冬空ラプソディー -Instrumental-
M5. トキメキ NEW WORLD -Instrumental-
M6. Believe in Believer -Instrumental-
Type-B TKCA-75222 価格¥1,091-(税抜)¥1,200-(税込)
M1. 冬空ラプソディー
M2. トキメキ NEW WORLD
M3. Xの方程式
M4. 冬空ラプソディー -Instrumental-
M5. トキメキ NEW WORLD -Instrumental-
M6. Xの方程式 -Instrumental-
Type-C TKCA-75223 価格¥1,091-(税抜)¥1,200-(税込)
M1. 冬空ラプソディー
M2. トキメキ NEW WORLD
M3. フューチャーライダー
M4. 冬空ラプソディー -Instrumental-
M5. トキメキ NEW WORLD -Instrumental-
M6. フューチャーライダー -Instrumental-
各音楽配信サービスにて配信中
https://tjc.lnk.to/C2g0pjqz
JamsCollection 「冬空ラプソディー」MUSIC VIDEO[4K]
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