【FES☆TIVEインタビュー 後編】新たな挑戦が続々だった2022年「多くのアイドルから“ありがとう”って言ってもらえたことに涙が出て…」

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FES☆TIVE (左から)髙木、辻、青葉、土光、八木
FES☆TIVE (左から)髙木、辻、青葉、土光、八木

5人組アイドルグループ・FES☆TIVEが新体制初のシングル『ニホンバレデンセツ』を今月11日にリリースする。このニューシングルのカップリング曲について、2022年のFES☆TIVEの挑戦、そして2023年、さらなる野望について聞いた。

■新曲『ニホンバレデンセツ』について詳しく語ったインタビュー前編

--今回のニューシングル、3TYPE(+ボックス)で、それぞれカップリング違いになるんですよね。

青葉ひなり「はい。まずTYPE-A収録の『ジャパニーズOROCHI』。この曲を作ってくださったのがDJ金魚さんで、FES☆TIVEの中でも特にエモい恋愛ソングを特に作ってくださっている方なんですけど、今回いつもと違うポップな楽曲を作っていただいたので、多分、お客さんが聴いたときに金魚さんと気づく人が一人もいないんじゃないかなと思います」

4人「いない、いない(笑)」

青葉「絶対わからないくらい雰囲気の違う曲で、金魚さんの新しい雰囲気の楽曲なので、ちょっと面白いと思います」

--一方TYPE-Bカップリングの『あの日のファンファーレ』はエモい曲になっています。

土光瑠璃子「毎回シングルの中で一曲エモい曲が入っているんですけど、『あの日のファンファーレ』は聴いたときからなんでかわからないんですけど、涙が出てきて」

--身の回りで何かがあったとかではなく?

土光「そういうわけではなく。なんか歌詞的に心にくるものがあって、これはワンマンライブが決まったときに歌いたいなと思っていて。大きなライブの終盤に歌ったらめちゃくちゃかっこいいだろうなと思ったり、あと野外ライブとかで映えそうだなと思いました。リズムもいいし、楽器の使い方もがすごくきれいでそこにも注目してほしいのと、歌詞もよくて、わたし的に一番好きなのが、“足跡は全部違うってこと 気付いたこと 話したいんだよ”というところ。メンバーが変わっていっても、全部違う良さがあるよということを今までのメンバーと話したいんだよ、という、情景がすごく浮かんできました。ファンの方々にもそれぞれの情景を思い浮かべながら聴いてもらいたいし、この曲を聴くと前向きな気持ちになれるんじゃないかなと思うので、ぜひライブで聴いてほしいと思います」

--土光さんは数多くのメンバーの卒業と加入を見てきましたからね。またファンの方が聴いて、その人なりの人生の情景を思い浮かべられるかもしれません。

髙木ゆりあ「TYPE-C収録の『No more 煩悩!』は、実は『ニホンバレデンセツ』よりも前、このシングルの中で一番最初にお披露目した曲で、そのときからめちゃくちゃ好評で、可愛くて! TikTokの画面内で可愛い振付ができるような曲をテーマに作ってくださっています。“わっしょい”“どすこい”みたいな感じではなくて(笑)、“私たちってちゃんと見れば可愛いぞ”という、それが見せられる曲だと思って。この曲のときは最大限可愛さを出して歌うようにしています。手でハートを作っている冒頭の振付があるんですけど、一緒にやってくれたらみんな可愛くなれると思います。そういうのにも注目してほしいし、可愛いFES☆TIVEにいっぱい気付いてほしい曲になっています」

--八木さんはこういう雰囲気は得意じゃない?

八木ひなた「ファンの方が“八木ちゃんっぽいよね”っていってくださって。あとリリイベで新曲のみ動画撮影になっているので、メンバーがあんまり普段見せないような振付や雰囲気を動画で拡散してもらって、それで“FES☆TIVEって思ったより可愛いな”“イベント行ってみようかな”という流れになったら嬉しいなと思います」

--可愛いアイドルが好きだけど、FES☆TIVEの“わっしょい”ノリにはちょっと元気すぎてついていけなさそうという人もいると思いますが、そういう人を振り向かせるいいきっかけの曲になるのかも。

八木「はい。あと女の子に好評です」

髙木「そう、女の子ウケがめっちゃ高い。曲中、一瞬しっとり落ち着く箇所があるんですけど、そこのパートが髙木なんですよ。最初レコーディングするときに、“あれ、ここゆりあじゃないよな”と言われて、確かに自分的にもあまりにも可愛い歌詞、“ごまかした 恋がまた 色づきはじめる”という。恥ずかしくて振り入れのときも顔真っ赤になって」

土光「顔真っ赤にしてた(笑)」

髙木「アイドルっぽく……と言われて、“わ、恥ずかしい!”って(笑)」

--昨年後半加入の新メンバーの辻さんは加入していきなり4曲の新曲、大変だったかも。

辻こはる「そうですね。ツアーをやりながら、普段のイベントやライブも多くて、既存の曲を覚えながら、新曲も覚えてツアーを回るというのが結構大変ではありました」

髙木「だってライブだけでも忙しいのに、レッスンもあるし。ライブ終わったあとに一人で自主練に行って、誰よりも忙しくしていました。“えっ、この後事務所に行って自主練やるの?”みたいな」

--髙木さんは自分のときと比べてどうですか?

髙木「自分のときも前のユニットと加入時期が重なっていて、卒業してすぐデビューで、メンバーの生誕ライブとか立て続けにあった時期だったので、すごく気持ちわかるんですよ。だから“できることがあったら言ってね”という感じです」

--辻さんは今回のシングル4曲で特に印象に残った曲って?

「一番思い入れがあるのはやっぱり表題曲の『ニホンバレデンセツ』です。加入して初めてMV撮影をさせてもらって。MVは日光江戸村で撮りました。そのときのスケジュールってめっちゃタイトだったんですけど、とにかく楽しかったですし、2番のサビ終わりに、“ニホンバレデンセツ”というタイトルが入った歌詞の部分を歌わせてもらってて、それも嬉しくて印象に残っています。『あの日のファンファーレ』では落ちサビを歌わせてもらっていて。歌もダンスも苦手なんですけど、それでもいいパートをもらえてありがたいなと思います」

--期待が大きいですね。

髙木「入って最初のシングルで、一人で落ちサビをもらえるってなかなかないよね」

土光「今までの新メンバーで初めてだと思う」

青葉「なかったよね」

髙木「声がピッタリ! 可愛いよね。こはるちゃんの声って」

--辻さんは自分では歌に自信がないって語っていましたけど……。

髙木「そんなことないですよ。ライブ前もめっちゃ練習してるし、ピアノの鍵盤のアプリで正確な音の確認しているのがすごいなと思って。今までのメンバーではいなかった」

青葉「鍵盤のアプリ、私がやっても多分わからない(笑)」

髙木「私なんかデモテープを聴いて覚えるけど、こはるちゃんは弾いて覚えてるから」

「歌が本当に苦手だったんですけど、前にボイストレーニングを受けているときに、“これで確認して。ちゃんと音を確認して歌わないとダメ。感覚だけで歌うとダメ”だと言われて。その経験が今役立ってると思います」

青葉「私、感覚で歌ってる(笑)」

「最初音をうまく取れず音が外れていたんですけど、ここまで来れました」

--最後に2022年を振り返ってどんな一年でしたか?

青葉「目まぐるしい1年だったなというのがあって、メンバーの卒業と加入があって、そんな中で、豊洲PITという大きな会場でワンマンライブができたり、ツアーとか、あと2022年初めてやった『赤レンガ スプラッシュ祭』。FES☆TIVE主催のフェスなんですけど、あんまりやってこなかったことに挑戦して、また新しいFES☆TIVEを見せていけたというか、アイドル界に“FES☆TIVEはこういうこともできる”とアピールできたと思います。そのライブイベントから声出しライブができるようになってお客さんも戻ってきたりだとか変化もありました。いろんな意味でこの1年バタバタ、ごちゃごちゃいろんなことがあったんですけど、それをどう2023年に繋げて、安定させていくか、それが大事だなと思います。今回のシングルのリリースイベントでも、動画撮影可能という今までなかったことをとり入れたり、また新しい形でFES☆TIVEのことを広めていけた1年だったので、2023年も積極的に新しい形を作り上げていきたいなと思います」

「新メンバーとして加入させてもらいましたが、“新メンバーだから”と思われるのが嫌で、新メンバーとして入るときって、パフォーマンスが上手なメンバーの中に一人慣れてない新メンバーが入ったら、どうしても全体のパフォーマンスが不安定な時期ができてしまいがちじゃないですか。でもFES☆TIVEってパフォーマンス力がウリのグループ。一時的にでも“最初は慣れるまで仕方ないよね”という期間がもったいない。ただ、そうは思っていても先輩メンバーのみんなにはなかなかたどり着けないのが現実で、それは当たり前なんですけど、だけど2023年は新メンバーとしてではなくて、しっかりとみんなと足並みをそろえて戦っていけるように、メンバーになりたいなと思います」

4人「しっかりしてる(笑)」「すごい」

土光「2022年は声出しも解禁されつつあって、私たちも2年ぶりにタイに行けて、タイ政府の観光庁舎に表敬訪問させてもらったり、また主催フェスもあったり、“本当にこんなことできるんだ!”と思ったことをたくさん経験させてもらった年だと思うので、来年はそれをもっと上回りたいと思っています。主催の野外ワンマンライブもやりたいし、もっと派手なことをやりたいと思ってるし、大きな会場でのワンマンライブもそうだし、また新しいことというか、コールも解禁されてきたので、もっともっといろんなFES☆TIVEを見せて、アイドルに興味がない人にも観てもらいたいなと思います。2023年はもっと上を目指していきたいと思います。メディアにもどんどん出ていきたいです。もっと露出していけるグループになりたいと思います」

--青葉さんは前回のインタビューでは“テレビでFES☆TIVEの冠番組を持ちたい”という話をしてくれましたね。

青葉「持ちたいよね」

土光「ずっと言ってるね」

青葉「ずっと言ってる(笑)。テレビっ子なので」

--若手お笑い芸人のMCの方と絡んでも、みんなキャラクターを発揮できそう。

土光「それぞれ面白い子が揃ってるので、よろしくお願いしまーす!」

--特に髙木さんはオチが欲しいときなどにいじられそうな。

髙木「えー、私バラエティ担当ですか!? どんどんいじってください。なんでもかかってこいです(笑)」

--そんな髙木さんのこれからの目標は?

髙木「2022年、本当にいろんことにチャレンジしたし、夏フェスもほとんど参加できたなって思うし……。ただ個人的な悔いは、地元大分に凱旋できなかったなというのがあって。今回の衣装の真ん中のところにそれぞれメンバーを表すマークがついていて、私大分県出身で温泉マークがついているので、この温泉を背負うつもりで大分県をどんどん広めていきたいし、温泉をPRするようなお仕事もやりたいです」

--最近、大分出身で活躍している人が多いですよね。

髙木「そうですね。指原莉乃さんを筆頭に」

--森七菜さんも大分だし。

髙木「はい。大分県出身のスターに自分も続けるように頑張りたいです! 今回のジャケット写真のテーマが温泉なんですけど、銭湯でロケ撮影しているんですね。TYPE-Cのジャケットはメンバーが温泉に浸かったセクスィーな絵柄になっておりますので、ぜひそちらにも注目してもらいたい。温泉のお仕事も欲しいなと思います。温泉ロケ待ってます!」

八木「私2022年で一番思い出深いのは、赤レンガ倉庫のスプラッシュ祭りなんですけど、1日目がFES☆TIVEのワンマンライブで、2日目がFES☆TIVE主催のオムニバスライブ。その2日目に私と髙木が全出演者にインタビューをさせていただいたんです。“声出し応援解禁がこのFES☆TIVEの主催ライブでした”というアイドルさんもいて、たくさんのアイドルさんたちから“FES☆TIVEさん、ありがとう”って言ってもらえたことに涙が出ちゃって……。ファンの方が楽しめてアイドルの方も楽しめて感謝してもらえるライブを作れたことが本当によかった! 来年もやりたいです!」

--まだ世の中の状況が安定しない中で、FES☆TIVEがアイドル界を牽引できた面もありましたね。

八木「はい! 個人的には2022年は“余裕を持つ、自信を持つ”ということを目標に掲げて頑張っていたんですけど、十分ではなかったので、2023年はさらに余裕と自信を持って頑張りたいのと、この間FES☆TIVEのツアーファイナル公演で後ろまでたくさんの方に来ていただいて、本当に嬉しくて楽しくて! このメンバーでまたワンマンライブを成功できたらいいなと思います」

FES☆TIVE(フェス・ティブ)

2013年に“お祭り系”アイドルグループとして結成。以降メンバーチェンジを繰り返しながら進化を続けている。2015年、『お祭りヒーロー』でメジャーデビュー。国内でのライブはもちろん、アジア各国をはじめ海外公演も積極的に行ってきた。

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