乃木坂46 久保史緒里が花魁に「出会ったことがない役だったので ものすごい挑戦」

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舞台「桜文」ゲネプロより
舞台「桜文」ゲネプロより

乃木坂46の久保史緒里が初めての花魁役に挑んだ舞台『桜文」が5日、渋谷PARCO劇場にて初日を迎えた。前日4日には公開ゲネプロが行われ、主演の久保をはじめ、共演のゆうたろう、榎木孝明、石倉三郎が取材に応じた。

本作『桜文』は、脚本・秋之桜子×演出・寺十吾の実力派タッグによる、明治期の燦爛たる吉原を舞台にした情感溢れる悲恋の物語。25日までの東京公演に続き、大阪・名古屋・長野での上演を予定している。

主演を務める久保さんは、乃木坂46のメンバーとしての活動の傍ら、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』月野うさぎ/セーラームーン役など、舞台・ドラマにも出演。主演映画『左様なら今晩は』の公開も今秋に控えているなど、女優としての活躍も目覚ましい。

久保さんは、「PARCO劇場に立たせていただくのが初めてで、グループの外に出て単独で主演させていただくのも初めてなので、すごく緊張や不安があるんですけど、共演者の方々やスタッフさんにたくさん支えられて、なんとか初日を迎えられそうです」と挨拶。

花魁役を演じることに「今まで触れたことのない世界でしたが、出会ったことがない役だったので、ものすごい挑戦になると前向きにとらえています」と意気込んだ。

共演の榎木さんは、久保さんとゆうたろうさんについて、「お二人の若さが物語をグイグイ引っ張って、私たちが引きずられている。すごいです」と太鼓判を押した。

8月31日に乃木坂46の「真夏の全国ツアー2022」を終えたばかりの久保さんは、「みなさんが神宮球場のライブを配信を見てくださったそうで、榎木さんから『雨で風邪をひかないか心配したよ』って声をかけてくださいました」と気遣いに感謝した。

最後に「桜雅として生きることは決して楽ではないというか、苦しい場面もたくさんあるんですけれど、この舞台の上で交わっていく感情のぶつかり合いを時代を超えてお客様にお届けできたら」と意気込んでいた。

パルコプロデュース2022「桜文」(さくらふみ)
演出:寺十吾
出演:
久保史緒里(乃木坂46) /ゆうたろう
/松本妃代 石田圭祐 阿知波悟美 加納幸和
木村靖司 有川マコト 塾一久
/石倉三郎 榎木孝明 他
上演日程・会場:
東京 9月5日(月)〜9月25日(日)PARCO劇場
大阪 10月1日(土)2(日)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
愛知 10月5日(水)名古屋文理大学文化フォーラム(稲沢市民会館)
長野 10月8日(土)サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール
https://t.co/VBTsYWu46T

< あらすじ >
明治40年代、激動の時代の吉原遊郭。当代随一と謳われる花魁、桜雅(おうが)は、その妖艶な佇まいとともに、決して笑顔を見せないことでも、その名を知られていた。何とか桜雅の笑顔を引き出そうと、当代きっての大店、紙問屋の旦那、西条宋次郎は、その財力で豪華絢爛、贅を極めた花魁道中を開くことに。

一方、吉原のような世界とは全く縁のない堅物で生真面目な若き小説家志望の霧野一郎に花魁道中の記事を書かせようと、新聞社が白羽の矢を立て、見物に参加させていた。全く笑わない桜雅を目の前に、霧野は、純真な心で思わず『なぜ、笑わないんですか?あなたは笑わなきゃダメだ』と、叫んでしまう。

途端に、ゆっくりと倒れていく桜雅。混迷する花魁道中、騒然となる大勢の見物客。それは、決して思い出さないように心の奥深くに閉じ込めていた想いが、一瞬にして呼び覚まされてしまった瞬間だった……。

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