20歳でこの世を去った望月める、セルフプロデュースによるメモリアル写真集が発売
ミスiD2019受賞をきっかけに、SNSを中心に同世代の女性からの支持を集め、昨年末にこの世を去った望月めるさんの写真集『mell』(講談社)が、10月15日に刊行される。
2018年に開催された「ミスiD2019」で、その恐れを知らぬ立ち振る舞いが選考委員から絶賛され、「君がいる景色がこの世界賞」を受賞したことをきっかけに世に出た望月めるさん。SNSを中心に、可愛い自撮りと嘘のない言葉で高い支持を集め、”もちめる”の愛称で一躍インターネット界で話題になった。一方で、大きくなった虚像に時にコントロールを失い、誹謗中傷にも悩むようになり、そして昨年12月、20歳で永眠した。
彼女が生前にセルフプロデュースで撮影を終え、発売を熱望してた写真集は、一度は企画が中止されたが、何よりも本人の残した強い希望を尊重し、出版社側が遺族との相談のうえ刊行の運びとなった。
十代最後の夏に撮影した一冊だけのメモリアル写真集は、彼女が見せたかった”もちめる”が詰まった一冊となっている。なお、遺族からの申し出により、この本の印税の全額は、彼女と同じように悩みを抱え、支えを必要としている、居場所のない中高生と十代女性を支援している団体に寄付される。
望月さんが五歳で最愛のママを亡くしたあと、楽しいことも悲しいことも唯一隠さず話してきた祖母から、ファンに向けてコメントが寄せられている。
「ファンの皆様、望月めるの祖母でございます。
いつも応援してくださり本当にありがとうございます。
この度、様々な方のご尽力で、望月めるの写真集が出版されることになりました。
めるは、幼少の頃から色々な意味で強い自意識が在り、でもそれは私の目から見てもすてきな輝きを持っていました。尊重して育てて来たつもりですが、彼女は自分の思いを上手に伝えることがとても苦手な上に、相手の言葉から真実を汲み取るのが苦手でした。そのためにご迷惑をおかけした方もいらっしゃると思います。
人との関わりの中では大変なことも多々有りましたが、自分のやりたいことを貫く強さと力を持ってはいました。しかし半面、寂しがりやで、繊細で傷つきやすい子でした。
ミスiDに選ばれてからは、アイドルとしてステージにも立ったり、悩みながらもキラキラと輝く日々を送っていたと思います。
たくさんのファンの方々の期待にどうやって答えようかと嬉々として語っていためるを、この写真集を見ると思い出します。
婆バカですが、望月めるが生きていた証しとして、お手元に置いていただけますようお願いいたします。ありがとうございました。
祖母」
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