【田﨑あさひインタビュー 2】交流する友達の幅が広がった22歳の1年 音楽面でもいい影響が
二人組音楽ユニット・Bitter & Sweetの田﨑あさひさんが、23歳の誕生日である11月20日にバースデーライブ『Bitter & Sweet ASAHI TASAKI Birthday Live 2018 ~ハロー~』を開催する。今回のライブにあたっての思いを語るとともに、22歳の一年を振り返った。
バースデーライブの内容について詳しく語った「インタビュー1」はこちらから
--今回のバースデーライブでは、自分で作詞・作曲をした楽曲のみでライブを行うということですが。
「はい。自分がこうなりたいと思った人のイメージは、自分たち自身で曲を発信している人なので、この形で挑戦したいと思いました。カバー曲も歌ったりするんですけど、今回はそれに頼らず、リリースしてきた既存の曲にも頼らず、自分の色を出せていけたらなと思います。昨年の11月20日のバースデーライブを終えてから次は自分の曲だけで構成しようと決めていました」
--もしかしたら転機になるライブかも。評判が良かったら、今後は自分のオリジナル曲を中心にライブをやっていくというスタンスになるかもしれないし。
「そうですね。そうなると自信とパワーに満ち溢れると思いますが。でも既存曲のほうがみんなも聴き馴染みがあると思うし、YouTubeでも見られるので、それはすぐには難しいのかもしれません」
--そういう意味では、ハードルの高い挑戦にはなると思います。
「1、2曲だけではわからないところを10何曲聴いてもらって、こういう曲作るんだとか、こういうのもできるんだと思ってもらえたらなと思います。普段Bitter & Sweetでは書けないような内容も歌詞の中に入れて歌っているので、『こういうのを歌うんだ』と知ってもらえれば嬉しいなと思います。きっと来てくださる方が今回初聴きという曲が多くなると思うので」
--さて22歳ももうすぐ終わりますが、22歳の1年を振り返っていかがでしたか?
「昨年のインタビューで、周りの友達が就職したり、結婚したり、節目の年になるかもしれないという話がありましたが、やっぱり周りがガラッと変わりました。今年に入って、地元の友達と会う機会が増えたんですよ。就職で上京してきた友達が何人かいるので、たまに会って、『どうなの?』と近況を聞いたり、自分のいるところと全然違うなと思う一方、組織の中の人間関係という点では通じるものを感じるところもあります」
--そっちでもそういうことってあるんだと。
「はい。近くで話ができる人が増えてきたのは心強くもあります。昨年は、ミュージシャン友達や、ドラマの共演で知り合った人とプライベートで遊びに行ったりしていたんですけど、今年は地元の友達を通して、初めて会う方とも話すことが増えまして、プライベートでも充実した1年で、いろんな発見がありました。日々人間って面白いなと実感させられます」
--それは音楽業界とはまったく関係ない人ばかり?
「まったく関係ないですね。友達で彼氏ができたという人も多くいるんですけど、『ちょっと話を聞かせて』といって、歌詞のネタにしたりだとか。『めっちゃいいじゃない、その彼氏。よかったねいい人で』とか言いながら(笑)」
--自分の中の引き出しだけだと限界があるから、いいことですよね。でも、田﨑さんってもともと多くの友達と積極的に交流したり、初対面の人とも仲良くなれるタイプでしたっけ?
「学生のころは本当に目立つのが嫌いで、学校でも昼休みもずっと本を読んでいて、あまり教室から出ることもなかったです。一部の本当に仲の良い友達とだけ話すというタイプでした」
--上京して1年目のころは、同期の宮崎由加さん(現・Juice=Juice)か小田さくらさん(現・モーニング娘。‘18)くらいしか話せる友達がいないと言ってましたよね。
「そうですね。あと話せるのはスタッフさんくらいで」
--大きく悩んだことがあったら、外に一切出ないで、何日もベッドの中にこもっていたという話もありました。
「はい。そのうち由加ちゃんもJuice=Juiceに入ることが決まって、会える機会も減っていって、『どうしよう、自分、誰を見ればいいんだろう』『会社で同年代でソロで音楽をやる人もあまりいなかったし、誰を追いかければいいんだろう』『どこをめざせばいいんだろう』と戸惑ってばかりでした」
--でもドラマ『サクラ、咲く』(2016年)に出たあたりから、ほぼ初対面の人とも積極的に話すようになったと。
「はい。もったいないなと思うようになったんですよ。いろんな人がいるのに、同じ人としか喋らないというのは。この人はこういうときにこういうことを考えているとか、なんか十人十色、いろんな色が見えてきて楽しくなりました。せっかくいろんな人と交流できるチャンスがあるんだったら、やっぱり積極的に話しかけていったほうが吸収できるものも多いなと思ったんですね。今では何もない日でも友達に連絡して、「今から会える?ごはん食べに行かない?』ってすぐ会ったり」
--すごく変わりましたね(笑)。でも、それがひいては創作活動にもつながっていることもあるし、いいことばかりです。さて仕事面だと、22歳になってから始まったことというと、ファンミーティングがありますね。
「はい。今も続けています」
--あとサウンドとしては、ロックバンドのスタイルに傾倒していったのは22歳になる前からでしたっけ?
「そうですね。少し前くらいかな。でも最近のBitter & Sweetのライブではまた二人だけでということが多くなってきて、私はピアノはもちろん、ギターを少し弾いたり、(長谷川)萌美ちゃんもギターを弾いたりだとか」
--あとは22歳から始まったことって?
「アニメが好きなので、コスプレをやり始めました! それをきっかけにまた新しい友達もできて。そっちルートの友達も増えて、仕事などで息苦しさを感じたとき、逃げ道ができたのは大きかったです」
--“逃げ道”として捉えているということは、コスプレが心から大好きなんですね。
「もう大好きです、大好きです! 本当に。いつかお仕事としてもできたら」
--コスプレで表に出るのは一応公認なの? それとも私的で?
「いや、まったくのプライベートで。何かを演じるということにも通じるんですけど、キャラになりきることがすごく楽しい! カメラアングルについてこだわりが出来てきました!こういう場所だと映えるなと考えたり!」
--楽しそうですね(笑)。今後、コスプレが仕事につながることも期待しています。
(インタビュー3に続く)
田﨑さんのバースデーライブ『Bitter & Sweet ASAHI TASAKI Birthday Live 2018 ~ハロー~』は20日、恵比寿天窓.swithで開催(19時開演)。
〈プロフィール〉
田﨑あさひ●1995年11月20日生まれ、長崎県出身。2012年『第2回FOREST AWARD NEW FACEオーディション』でグランプリを受賞したことをきっかけに2013年にソロデビュー。
2013年に長谷川萌美と二人でBitter & Sweetを結成し、2014年にインディーズデビュー。2017年5月に『幸せになりたい。/写真には残らないシュート』でメジャーデビュー。
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