【志田こはくインタビュー】ドラマ『なんで私が神説教』の一匹狼的な生徒役で注目 初めてのツンツン役のイメージは“家での姉とのやりとり”!?

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志田こはく
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『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のヒロイン役を演じ人気になり、以降ドラマを中心にコンスタントに活動を続ける志田こはくさん。今回話題のドラマ『なんで私が神説教』(日本テレビ系/毎週土曜21時〜)で、クラスの中でもひときわ存在感を示す、一匹狼的な生徒・安藤友理奈役を演じ注目されている。これまで、ほとんど経験がなかったというクールな役柄に挑む彼女に、撮影エピソードや役への取り組みを語ってもらった。

--コンプライアンスやハラスメント問題などにがんじがらめの令和時代の学校を舞台に、“説教”にスポットを当てたユニークなドラマ『なんで私が神説教』。今回は学園ドラマということで現場は同世代の人たちが中心だと思いますが、もう共演者とは仲良くなれましたか?

「はい。仲良くなりました。今回私が演じる友理奈はマイペースで、クラスの中でも一人でいるような女の子なので、合間の時間でもなんだか自分から話しかけにいけなくて…。でもみんなから話しかけに来てくれるので、ありがたいです」

--役者さんで、そういう役柄のときは、合間の時間も共演者とあえて距離をとるという人もいますよね。合間に談笑していて、芝居でいきなり変わるのは難しいということで。

「確かにそれはあるかもしれません」

--でも向こうから来てくれる分にはウエルカム?

「はい! 撮影の現場ではとても和気藹々としていて、盛り上がっているときなどは、自分から行ったりすることもあります」

--それまで談笑していても、芝居でいきなり役に入っていけるタイプですか?

「切り替えられるタイプだと思います。でもご一緒させていただきたく相手の方の雰囲気によってはなかなかできないこともあるので、そういうときは、前室(控えスペース)では静かにしています(笑)」

--今回は学園ドラマでありながら、“説教”をテーマにしたユニークな作品です。

「今はズバッということがなかなか難しい時代じゃないですか、学校生活でも。でも、この作品では先生が説教という形で言いづらいことをズバズバ言ってくれて、セリフの一つ一つのメッセージ性も強くて、楽しく観ていただけますし、麗美静先生(広瀬アリス)が伝えたいことがきっとみなさんにも響くのではないかと思います」

--志田さんは今まで、マイペースでクールな役柄というのは?

「ないですね。これまで明るい役が多かったので」

--これまでの引き出しになかった役を演じるにあたってイメージしたことってありますか?

「私は家ではツンデレでして(笑)。姉(志田音々)が毎日顔を合わせるたびに『こっちゃーん』って抱きしめてくるんですけど、『シッシッ!』みたいな感じであしらっています(笑)。普段家での自分の“ツン”の部分をイメージして友理奈に重ね合わせて演じています」

--お姉さんの前では“デレ”が出ない?

「姉が可愛がってくれるのは本当は嬉しいのですが、自分のキャラ的にいけなくて、家ではずっと“ツン”でいます(笑)」

--友理奈は、先生とはまた方向が違っても、自分の考えをズバッというキャラクターなのかも。

「そうですね、言い合いですね。2話(19日放送)は特に、先生との……」

--教室内で?

「はい。人の彼氏を好きになって、でも“自分は好きになることはダメじゃない”と思っていて、“好きになるのになんで理由が必要なの?”と。正論は正論なんです」

--口論のシーンは長回しで?

「そうですね。先生との口論の場面は最初から最後まで。私は本番前の段取りの段階から全力でやっちゃうところがあり、何度もやりすぎると疲れてしまうので、監督から“本番前はちょっと(テンションを)落としてやっていいから”とアドバイスをいただきました。本番は考えていたテンションできちんと演じることができて、セリフも間違えず一発でOKをもらえました!」

--すごい! 広瀬さんを見ていて、そのあたりのペース配分は?

「はい。段取りのときはちょっと抑えてやってらっしゃって、本番でズバッとこられて」

--本番で、“えっ、こんなにパワーアップして来るんだ!”とギャップに驚かされたり?

「はい、思いましたね。広瀬さんは、終わったあとに“あー、緊張したぁ!”っておっしゃりながら、場の雰囲気を和ませてくださるんです。広瀬さんはすごく頼もしく、明るくて元気な方で、今回の役とのギャップが面白くて、私もこんなふうになれたらなと思いました」

--2話のそのシーンを撮り終えていかがでしたか?

「キャストのみんなから、『前室で見ていたけど、よかったよ』『鳥肌立った』って言ってくださる方もいて、そうやって同世代の方からお芝居を褒めてもらえることはなかなかないので、すごく嬉しかったです」

--これまでの自分のキャリアの中でもなかったような緊張感のある重要な芝居に?

「はい。もう初めてだったので、こんなに言い合うというシーンは。20歳になったので、これからはもっと感情を出す役をやっていきたいですし、学んでいかないといけないので、今回とてもいい勉強になりました」

--ドラマでは、生徒の中でいわゆるスクールカーストのような関係性もありますが、そういうのって令和の今でもあるんですね。

「実際の高校生活ではまったくなかったですけど、グループはありました。ドラマでしか見たことはないのですが、一軍的な役割をちょっとやってみたいなと思っていて。私は今まで学園ドラマを何度かやってきたのですが、一軍キャラではなくて、おしとやかな役が多かったんです。クラスを仕切っているようなかっこいい女の子を、制服が着られるうちにやってみたいです。今回の友理奈役でイメージを浸透させて、“あ、おしとやかな役だけでなく、悪役もできるんだ”というふうに……」

--同じ生徒役でも幅広い役柄ができるんだという。

「はい。明るいイメージが多いので、今回の作品でこういう顔も見せられるんだ、と思っていただけるように頑張ります」

--最近は演技の仕事だけでなく、バラエティ番組やコントの舞台など仕事の幅を広げている志田さん。『スクール革命』(日本テレビ)にもこの春から出演していますが、バラエティの収録は楽しんで臨めていますか?

「はい、楽しいのですが、バラエティでおしゃべりをするのはまだまだ苦手で。緊張しちゃうと早口になっちゃって、何を伝えたいかわからなくなってきちゃうんですよ。まだスタジオの雰囲気に慣れなくて。“落ち着け、落ち着け”っていつも思ってるんですが、なかなか……」

--今年成人式を迎えました。仕事の幅も芝居の役柄にもさらに広がりが……。

「そうですね、これから役柄ももっと幅広い役に挑戦したいです! 職業もののドラマとか」

--興味のある職業などはありますか?

「新人のおてんば看護師とか」

--『ナースのお仕事』みたいな。

「はい!点滴を打ち間違えちゃったりするような(笑)。コメディ系のものがいいです」

--ところで今プライベートで凝っていることってあるんですか。

「基本お家にいて、最近だとMLBの東京開幕シリーズを夢中で観戦していました。スポーツ全般大好きです。日本のプロ野球も大好きでよく観ています!」

--同じ学年、同じ世代の選手もどんどん活躍してきていますよね。スポーツはやるほうも?

「自分ではフィギュアスケートをやっています」

--もともとデビュー前に本格的にやっていたんでしたよね。

「はい、今も趣味で習っていて、今2回転飛べます!」

--最後に改めて『なんで私が神説教』の見どころを。

「脚本がオークラさんという普段はコメディを担当されている方で、教室のシーンではシリアスな部分が多いのですが、たまに高校生らしい愉快なシーンもあるので、そういうギャップもお楽しみいただきたいです。特に2話は、私が演じる友理奈のメイン回でもあるので、目を離さずご覧いただきたい! みなさんの反応が楽しみです」

〈プロフィール〉

志田こはく(しだ こはく)

2004年5月25日生まれ、2022年『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のヒロイン・鬼頭はるかを演じる。以降、ドラマを中心に活躍中。出演作など詳細は下記公式サイトにて
 
https://www.aplus-japan.com/talent/shidakohaku

『なんで私が神説教』は日本テレビ系で毎週土曜21時から放送中。キャスト、ストーリーなどの詳細はドラマ公式サイトにて。

https://www.ntv.co.jp/kamisekkyou/

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