中井友望、初の単独主演映画『サーチライト-遊星散歩-』が公開「私の元を飛び立っていくんだなという 保護者みたいな気持ちに」

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中井友望
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女優の中井友望さんが14日、都内で行われた主演映画『サーチライト-遊星散歩-』(14日公開)の初日舞台挨拶に、共演の安藤聖さん、共演者で音楽も手掛けた合田口洸さん、平波亘監督とともに登壇した。中井さんは初日の満席の客席を見て「満席で迎えられたことを本当に嬉しく思います」と喜びを表し、「もう1回もう2回もう3回観たいと思ってもらえるようなトークを……、ちょっとハードルを上げてしまいましたが(笑)、楽しんでもらえればと思います」とこの日の舞台挨拶の抱負を語った。

本作は一見普通の女子高生が、病を患った母を一人で看病し、母と二人の暮らしを守るために奔走する物語。生活費のために、お金をもらって年上男性とデートする“Jk散歩”に足を踏み入れていき……。

主人公の果歩の人物像は、脚本の小野周子氏により中井さんに当て書きで書かれたとのこと。中井さんが「当て書きだからこそ無理なくずっと居れたなって思いました」と語ったように、作中果歩として生きている姿が印象的だった。

本作ではそんな果歩と病気の母親との絆も見どころだが、母親役の安藤さんも中井さんの演技を見て「現場にいくと(中井さんが)果歩なんですよ、しっかりと……」と実感したという。「立ち姿を遠くから見ていても、『ああ果歩がいる』と思って、で、そのまま現場に入りました。私が投げるセリフのほうが多く、果歩が受け取るという芝居で、すべてちゃんと受け止めてくれて、なんだかとても頼もしい存在でした」と、その現場での芝居を絶賛した。

また作中、「果歩が12、13歳の設定で家族写真を撮るところがあって、そのときはちゃんと12、13歳になってキャピキャピ騒いでくれるんですよ」と安藤さんが感心したエピソードを話すと、「それはあんまりうれしくない(笑)」という中井さん。安藤さんは「褒め言葉だよ(笑)。ちゃんと撮影現場に没入して役として生きられるというのは本当に素晴らしいなって思いました」と、ちょっと本当の母娘のような仲の良いやりとりを見せた。

舞台挨拶の最後に中井さんは「何年もの間ずっと私の手元にあった映画が、今日やっと飛び立っていくんだなという、保護者みたいな気持ちを初めてこの映画に感じています。公開して終わりじゃなく、これからが大事で、みなさんの力を借りながら、この映画をどんどん広げていければなと思います」と意気込んだ。

中井さんは現在23歳。「ミスi D2019」グランプリに輝き、以降女優として映画、ドラマなどに出演。最近では映画『炎上する君』、ドラマ『君には届かない。』(TBS、放送中)などに出演している。

映画『サーチライト -遊星散歩-』は10月14日、K’s cinemaほか全国順次公開。
出演者、ストーリーなど詳細は公式サイトにて
https://searchlight-movie.com

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