寺島咲『神様はじめました』ミュージカル版で今年もヒロイン「今回は胸キュンシーンも見所」

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寺島咲
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大人気コミック『神様はじめました』(作:鈴木ジュリエッタ/白泉社『花とゆめ』連載)原作のミュージカルが昨年に続いて、15日より上演される。前作に続き、ヒロイン・奈々生役を演じるのが寺島咲さん。前作よりも進化したこの物語の見どころを教えてくれた。

さらにパワーアップして上演される『神様はじめました THE MUSICAL♪2016』(脚本・演出=秦建日子)。借金取りに家を追い出され、困窮に見舞われた桃園奈々生は、ミカゲとの出会いをきっかけに神社で暮らすとともに、土地神の役目も担わされることに。奈々生が神様として成長していく姿を描く。

中学生時代に女優活動をスタートし、これまで映画、ドラマを中心におとなしい女の子の役が多かった寺島さん。昨年初のミュージカル出演で、とにかくテンションの高い役柄を演じ、新たな魅力を見せた。「奈々生はまっすぐで負けず嫌いで天真爛漫で…絵に描いたような少女漫画の主人公。素の自分とは全然違います。私は外に出すよりも内に秘めるタイプなので…」とのことだが、その役柄とのギャップを楽しんでいる様子だ。

「前回はとにかくテンションを高くということを意識するように心掛けました。でも原作を読み直してみたら、感傷的になりながら言ってるセリフとかもあって…。奈々生のハイテンションな面は一度演じているのでそれをキープしつつ、感情のメリハリを今回は意識したいです」と語る。

この作品の見どころの一つである殺陣も、寺島さんにとって初体験だったが、今回さらに進化したアクションを見せるという。「殺陣は今回違う手が入ってきたりして変わります。奈々生は逃げるアクションが中心ですが、ジャンプする機会が多くて、あとは階段を駆けあがったり降りたり。もともと運動は好きなのですが、舞台期間中は筋肉がついて…」と苦笑い。

さらに注目ポイントとして、「今回“胸キュン”シーンも増える予定です」と微笑む。「奈々生が巴衛(八神蓮)を好きという気持ちがより前に出ています。前回は恋愛ものというより、結構ドタバタなところも多かったけど、今回は少女漫画チックな恋愛要素も増えていきます」とのことだ。

恋心を演じることにはあまり慣れていないという寺島さん。中高生時代は娘役が多く、20代になり最近では大人の恋愛を演じることにも挑戦している。だが「その間の、学生の純粋な恋愛をする役をあまり演じてこなかったんです」と笑う。それゆえに青春ど真ん中のような恋愛を演じることは楽しみという。「こんなシチュエーションはないだろうと思いながら、漫画的な恋愛を楽しみたいと思います」。

これまでは現場で年下という立場が当たり前だったが、昨年出演したドラマ『JKは雪女』では、共演者が全員年下という経験もしている。「それは初めての経験でした。自分より年上の人と接することには慣れているんですけど、年下の子と接するほうがドキドキします」。今回の舞台でもアンサンブルを除けば女性キャストでは一番の年上とのこと。でも「頑張っていこう! 」「みんなでごはんに行こう!」みたいにぐいぐい引っ張っていくタイプではない。「その代わり、私は自分の奈々生という役を一生懸命演じることで、引っ張っていければいいなと」とはにかむ。その背中で引っ張りたいといったところだろうか。

最後に今回の舞台にあたって、「今回一部キャストが前回と代わっているのですが、それによってシーン自体も変わると思います。私のお芝居も相手が変わることで変わってくると思いますし、新しい2016年バージョンになるんじゃないかなと思います」と語り、本番が待ち遠しい様子だった。

舞台『神様はじめました THE MUSICAL♪ 2016』は1月15日(金)〜21日(木)、東京・アイア 2.5 シアタートーキョーで上演。他の出演は八神蓮、南圭介、樋口裕太ほか。

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    神様はじめました THE MUSICAL♪2016公式サイト