【高柳明音インタビュー】「今頑張っている子たちが、SKE48卒業後も未来が明るく感じられるような活躍をしたい」 15周年記念の3rd写真集発売、5月からはヒロイン舞台も

グラビア ニュース 女優
高柳明音
高柳明音

SKE48の元メンバーで女優の高柳明音さんが、芸能活動15周年を記念した3rd写真集『あかねのそら』(エイベックス・マネジメント・エージェンシー)を3月15日に発売した。台湾の旅を通して素朴な一面から大胆な姿まで彼女のありのままを見せている本作。この写真集の見どころや撮影エピソードについて、また自身の近況や古巣・SKE48についても語ってくれた。

--昨年はSKE48のオーディション合格から15周年ということで、ソロライブをはじめさまざまな催しがありましたが、今回の写真集はその総決算的な作品に?

「総決算……というより15周年の滑りこみプレゼントという感じです(笑)」

--写真集の話はいつ頃決まったんですか?

「何度か話が立ち上がってはなくなって、もうないのかもと思っていたら、『11月に撮影が決まりました』と急に言われ、“やべやべやべ”ってなって(笑)。“もうないかも〜”と思って体型とか気にせずに過ごしていたので。ソロライブが11月にあって、ライブが終わった次の次の日くらいに撮影に出発という、かなりタイトなスケジュールでした」

--ライブで人前に立つにあたって体型もシュッとしなければ……という流れだったので、むしろよかったのかもしれません。

「そうですね。ソロライブまでに痩せたいという思いもあったので、ライブに向けてちょっとずつ絞ってきたんですけど、ちょうど高揚感も保ったままで撮影に行けたのでよかったです。ライブの前ならライブに向けての不安もあったと思うんですけど、ライブが大成功に終わったので楽しみな状態で行けました。なんでいろんなことが11月に集中しちゃうんだ!とも思ったんですけど楽しかったです(笑)。でも11月にはラーメンの仕事もたくさんあって、“ラーメン食べなあかんけど痩せなあかん”という状態で(笑)」

--写真集をやりたいという思いはあったのですか?

「難しいですね。やりたくないと言ったらそれは嘘になるけど、作れたら嬉しいという感じでした。やりたいと思ってもそんなに簡単に作れるものと思ってないし、自分が写真集映えするかどうかってわからないので、1st、2ndと出させていただいたときに、“作りたいね”って思ってもらえる、その気持ちに対しては応えたいなと思っていました」

--前作まではSKE48のメンバーとしてでしたが、今回は卒業し一人の女優としての写真集となります。

「そうです。1stはメンバーど真ん中の時期で、2ndは卒業が決まってから出しました。卒業記念写真集で」

--今回は企画段階から参加して、ご自身の意見を取り入れてもらったと聞きました。

「はい。会議を何回か重ねてくださって、どういうコンセプトで……というのを一緒に入って考えさせてもらいました。台湾ロケというのは私の希望ではあったんですけど、それは最初から決まっていました。行ってみたいなとか、ごはんが私の好きなものがいっぱいあって、映画の『千と千尋の神隠し』のモチーフになったような街並みとか、ずっと興味を持っていました」

--台湾は二度目とのことで?

「SKE48のときにミュージックビデオの撮影で行っているんですけど、でもそのときはずっと離島にいて街並みをまったく見ていなかったんです」

--THE台湾というような街並みは今回が初。実際行ってみていかがでしたか?

「めっちゃいいところでした。本当にごはんも美味しかったし、夜市を巡るのも楽しかった。観光地になっているところもめちゃめちゃ映えスポットだったし、あまり知られていない場所もお気に入りになったり……」

--台北の街から、台南の海まで台湾を縦断していますが、特に街を歩くシーンはとてもナチュラルな姿ですね。

「写真集を撮るという構えた感じよりは、街ブラしていて、その様子を横から撮られているような感じです。今回撮影の途中くらいから、“一緒に台湾旅行に来て、カメラマンさんが写真部の後輩というイメージで、私は被写体になっている先輩の設定でいこう”っていう話になって。『先輩、どこどこ行ってみましょうよ』『これ美味しそうですよ』とか話しかけてくれながら、私も『これ食べる?』とか言いながら(笑)。映像の撮影じゃないのに、ずっとしゃべりながら撮影していて、そういう感じで笑顔を向けていたりしています」

--台湾ならではの、印象に残ってる場所やエピソードなどありますか?

「夜市で射的をやったんですけど、すごく楽しくて!」

--それは日本でもできる(笑)。

「確かに(笑)。でも日本のとはちょっと違う、攻撃力高めの射的でした。絶対人に向けちゃいけないような、すっごい威力で風船を割る射的で。インタビューページや豪華版のDVDに入っているんですけど、ぬいぐるみをゲットしたりして。でも、その撮影のおかげで、そこから“この自然な感じがいいよね”とちょっとつかめた感覚がありました。あと、お寺の前で撮っている写真も本当に台湾ならではで、衣装もそういうイメージのものを用意してもらいました。どこへいっても絵になるし、でも自然だし、作られているけど、自然に歩ける場所が多かったかなと思います」

--台北の街を散策するナチュラルな姿のブロック中心の前半から、後半の遊園地での幻想的なシーンの作り込んだ世界観は全体の構成の中でアクセントになっています。

「遊園地のシーンだけが作り込んだというか、ちょっと夢の中みたいなシーンを作りたいと。基本ナチュラルでいいんですけど、一つ違和感のあるブロックもあっていいかなと思って、遊園地のブロックの前後は眠って起きていることになっているので、そこだけ夢の中というイメージで。でも、そこが撮影の初日の一番最初だったんです(笑)」

--でも、それが逆によかった?

「そうなんです。その段階では、自然に撮る感覚がまだあまりつかめていなかったので、そこでスタートできてよかったね、って最終的にはなりました」

--自然に表現することって意外と難しいものですよね。

「そう、思っていた自然が不自然だったり、会話する中でだんだん生まれた笑顔だとか表情とかが結構今回はいいねってなって採用されました」

--ランジェリーシーンはドーンと強いインパクトで。特に“おしり推し”になってますね。

「意外と(笑)。そうなるつもりはなかったんですけど。写真集ラストの夕陽のシーンで、青い水着のカットを撮ったときに、『おしり、めっちゃいいね』って言われて……。それが撮影3日目くらいで、その後の撮影はずっとおしり推しでした(笑)」

--それまで自分的にはおしりが魅力的だと意識することはあまり……?

「うん、いいものじゃないと思っていました(笑)。今も自慢できるわけじゃないけど、今回の写真集の先行公開カットにおしりを見せているカットが使われていたり、インパクトの一つにはなるのかなと思いました。意外な発見でした。自分はプロポーションをすごく意識するほうではないし、鏡でもおしりなんて見てこなかったので、撮影された写真を見て、私、こんなおしりしてるんだって(笑)」

--仕上がった作品を見ても、そこまでエロくはない。

「そうですね。今回水着姿やランジェリー姿にはなるけどファッショナブル、おしゃれな感じにしたいなと思ったのと、あと爽やかさを私は意識しました。写真集を買う私のファンの方にも、水着姿やランジェリー姿が楽しみという人もいれば、それは恥ずかしくて見れないという人に分かれますね。どっちの方も楽しめるように、オンナオンナしすぎず、おしゃれな女性のイメージで一冊通して見てもらえるかなと思います」

--グラビアアイドルのかなりセクシーめのベッド上のカットって、近くに男性がいることをどこか感じさせるものもあります。もちろん写っているのはその被写体だけだけど……、

「確かに! 私の写真集って水着姿やランジェリー姿の撮影のときも、さっき言ったような、先輩後輩のスタンスのままで撮ってたんですよ。『光がいい感じで入ってますね!』とか、男性がそういう目線で見てない感じで撮ってくれたのかもしれないんですねけど……」

--とはいえ、あっけらかんとしすぎるわけではなく、色っぽさももちろんある。

「よかった」

--カメラマンさんとは終始先輩後輩の関係で、その撮影時に色っぽい空気が出ることもなく?

「でも先輩後輩の関係性の中にも、役割的にですけど、“多分先輩に片思いしているんだろうな”という後輩の雰囲気で……。それをカメラマンさんも楽しんで演じてくれました」

--なるほど、ほのかな恋愛感情は生まれているみたいな。

「はい。ベッドの撮影は最終日だったんですけど、最終日だからみなさんとの関係も築かれて、恥ずかしいという気持ちよりは、一緒に作品を作っているし、楽しんでいる感じでできたので、この辺りのページはずっといい顔してますね。完全に打ち解けている。最後の緑の水着姿のカットも最終日の朝に撮っているんですけど、本当に光がきれいだったので……」

--表紙などの夕陽のシーンも含めて天気に恵まれた?

「本当に! それもあって今回のタイトルは、『あかねのそら』になりました。茜色というだけじゃなくて、私は結構天気を味方につけられる人間なので、そういう意味でこのタイトルになりました。撮影しているときには、この表紙の写真は表紙になるとは思ってなかったんですけど、写真として見たときにめっちゃインパクトがあって、絶対に大きく使いたいという気持ちになって。まさか表紙になるとは! とてもお気に入りの写真です」

--制作側としては、きれいな表紙は理想だけど、売上を考えるとセクシーさでインパクトのある写真を、と考えてしまうものかもしれません。

「そう! 悩んだんですけど、だから裏表紙で使った水着のものと“どちらが表紙?対決”になったんですよ。1st写真集、2nd写真集との違いとして、アイドルがもつキラキラ感よりは、自然な一人の女性として、ナチュラルというのが今回のコンセプトにあったので、表紙としてよりインパクトがあるのは裏表紙に使った水着のものかもしれないけど、でも今回はそこを押すのではなく、コンセプトを曲げずに行こうとスタッフさんたちが言ってくれて。私はやるからには売上も気になるし、『水着のほうがいいんですかね?』と言ってたんですけど、みんながこっちのほうがこの作品には合うからと言ってくれて……」

--アイドル時代だと表紙に採用されなかったのかも。

「でも、一冊目は水着で片目隠してて、二冊目は下着の上にダボっとした服を着たアンニュイな表情で見ている感じで……」

--めちゃめちゃアイドルという感じでもなかった?

「でも、ここにきて一気に変わったなというのは感じるんじゃないかなと思います。写真のテイストも二冊目はパキッとした作品という感じだったんですけど、今回はナチュラルな感じで、ベッドの上の撮影は1stでも2ndでもやっているんですけど、ちょっとずつ見せ方が変わっているので、1st、2ndも持っている方は同じシチュエーションこそ見比べてもらえると楽しめるんじゃないかなと思います。かなりナチュラル。飾ってない感じで。今まではちょっときれいな感じで撮ってもらってたけど、今回は髪がボサボサのままとか、メイクも軽めで」

--表現するということで、今回の撮影で気付けたこともありますか?

「ドラマとか映像だとまた変わるんですけど、今回は瞬間を切りとる写真だったので、100枚ブサイクな写真があっても101枚目が天才(的なかわいさ)だったら、何千枚撮った中のその一枚に凝縮すれば素晴らしいものになるとわかったので、あんまり作らずに表現や動きとかも意識しすぎずにできたかなと思いました。きれいなものをたくさん撮ってその中から選びたいという気持ちもあったんですけど、今回はカメラマンさんも、『心を動かせながら撮ったほうが絶対いい』って言ってくれたので、“この場面はどんなことを言ってたかな”と思えるようなカットが多いんじゃないかなと思います。みなさんも一緒に台湾旅行をしているような、“どんな話をしながらこのシーンを撮ったんだろうな”とか考えながら、見てもらえると楽しいんじゃないかなと思います」

--女優としては舞台『午前0時のラジオ局-満月のSAGA-』が5〜6月に上演されます。

「めちゃくちゃ素敵な作品で楽しんでもらえると思います」

--ヒロイン役とのことで。

「そうですね。でも4人しかキャストがいなくて、4人にそれぞれのストーリーがあって。わりと全員主役くらいな感じです」

--どんな内容の作品ですか?

「ラジオ局が舞台で私がパーソナリティ役なんですけど、その番組のディレクターが幽霊という……。“幽霊ハートフルミステリー”みたいな感じです(笑)。それぞれ思い残したことがあったり、リスナーも幽霊だったり……。いろんなことが伏線としてあって、それが最後に回収される展開で。“そこがそうつながるんだ”とか。結構グッとくるところもあって、最後まで目が離せない作品じゃないかなと思います」

--高柳さんの役どころは人間?

「私は人間なんです。でもビジュアルが一番変なのは私だと思います(笑)。そのまま本番に行くかまだわからないですけど、一番最初に撮ったイメージ映像では、ちょっと何者なんだろうという感じになっています(笑)」

--ところで最近のSKE48の動向は見ていますか?

「選抜メンバーの顔ぶれがすごく変わりましたね。私がいた時代に仲がよかった子とか親しくしていた子たちがどんどん卒業して。仲がいい子がいれば名古屋に帰ったとき公演を観に行ったりしやすかったんですけど、最近は私のことを知らない子もいるだろうし、追いきれていないですね。新メンバーもどんどん増えて、名前が読めない。いまどきの子の名前が本当に難しい(笑)。顔もいまどきのおしゃれなメイクをしていて覚えきれない(笑)。どんどんそうなっちゃいますね」

--卒業してはや4年ですね。

「でも卒業生の子には会う機会が結構あって、今もゼスト(SKE48の所属事務所)に所属している竹内彩姫ちゃんとか仲がいいので、“最近のSKE48はこうなんです”って教えてもらったり、一緒にディズニーに行ったり、名古屋に帰ったときにごはん食べたりとか、たまたま東京で水野愛理ちゃんとばったり出会ったりだとか、SKE48で出会った縁は間違いなく今も続いています。今のSKE48はあまり追えてないというか、追いすぎててもちょっとキモいなと思うんですけど(笑)」

--現役メンバーからは「またいつかバンテリンドームナゴヤでライブをできるようなグループになりたい」という声も出ていました。また“あの頃”のような黄金期を期待したい?

「あのときはSKE48がというより48グループ全体がすごかったので、私たちもAKB48さんのドームツアーに同行させてもらったりしたし、ありがたく恵まれた環境でした。今の子たちも頑張っていると思うので、活躍してくれたらいいなと思うし、私も、今頑張ってる子たちが、SKE48を卒業したあとも未来が明るく感じられるような活躍をしたいなと思います」

〈プロフィール〉

高柳明音(たかやなぎ あかね)

1991年11月29日生まれ、愛知県出身。2009年SKE48のメンバーとしてデビュー。5年間チームKⅡのリーダーを務めるなど中心メンバーとして活躍をしながら、AKB48シングルにも多数参加。2021年4月にグループを卒業。現在は女優業を中心に、MC経験も多数ある持ち前のトーク力で、バラエティやラジオパーソナリティーなどマルチに活動中。近年の主な出演作は、ドラマ『ベイビーわるきゅーれ』『推しが上司になりまして』(テレビ東京)、『高杉さん家のおべんとう』(中京・日本テレビ)、舞台「タクフェス『晩餐』」ヒロインなど。大の鳥好きとしても知られ、鳥関連の仕事も多い。最新舞台の『午前0時のラジオ局-満月のSAGA-』は5〜6月に上演予定。

高柳明音3rd写真集『あかねのそら』(現在発売中)

台湾の旅を通して素朴な一面から大胆な姿までありのままを見せている。台北の街から、台南の海まで、これまでの軌跡を辿るかのように台湾を縦断。観て、食べて、笑って、遊んで、歩いて、寝転んで、脱いで、濡れて、酔いしれて…。アイドル時代はお酒を飲まないと決めていた彼女がバーで見せた大人びた姿には注目。ランジェリー姿では過去最大露出を披露。そんな15年目の節目の旅を、まるで覗き見するかのようにナチュラルに切り取っていく。

DVD付豪華版も同時発売(mu-moショップ限定/初回生産限定)3月15日発売
価格:税込5,500円
仕様:通常版+DVD1枚(95分)

<豪華版商品情報>
台湾を旅する高柳明音を映像で追いかけ続け、写真集の撮影風景だけでなく、インタビューや撮休中も含めたオフショット満載で仕上げたDVDがセットになった、初回生産限定&mu-moショップ限定版の豪華コンプリートバージョン。さらに、直筆メッセージがプリントされたスペシャルポストカードが封入されている。
高柳明音、自身初となるDVDとなっている。

【発売記念イベント実施日】
3/29(土) 東京
3/30(日) 名古屋
4/13(日) 大阪

関連動画を観る

Comments are closed.