新人グループ「metarium」、満員で迎えたお披露目ライブ 次回ワンマンが新宿BLAZEで開催決定

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“唯一無二の王道アイドル”をコンセプトにした7人組アイドルグループ「metarium」(メタリウム)が11月13日、原宿RUIDOにてデビューワンマンライブを開催。ここではそのオフィシャル公演レポートを。

metarium は、新アイドルプロジェクト「Be Rise Lab」の第一弾としてオーディションで集められた「星丸 にっと」「七瀬 あゆ」「宇杭 ういる」「百合園 えま」「桃乃 ひめか」「犬甘 びび」「華月 めあり」の7人のメンバーで結成されたニューフェイス。

グループ名である metarium の由来は「超越する~」、「一段と高いレベルの~」の意味を持つ“meta”と「~の場所」の意味を持つ“rium”の造語。metaの意味の中には3次元仮想空間であるメタバースの意味も込められており、現実ではありえない仮想空間を作品として表現していくという意味も込められている。

この日まで対バンやプレデビューライブなどの出演は一切なく、正真正銘の初お披露目にもかかわらず、チケットがソールドアウトになるほど注目を集めていた。満員の会場で存分なパフォーマンスを披露して観客の期待に応え、見事なスタートを切ったmetarium。ライブの最後にはサプライズで、2023年4月13日に会場キャパ800人の新宿BLAZEで次のワンマン公演が決まったことも発表された。

<オフィシャルレポート>

ついに、この日が訪れた。metariumの始まりの日となる「お披露目デビューライブ「すすめ!未来へちゃん!」が、11月13日に原宿RUIDOを舞台に行われた。チケットは、ソールドアウト。彼女たちへの期待度が、そこからも伺える。

満員の観客たちを前に、metariumのライブはMVも公開中の『metaアドベンチャー』からスタート。MVの映像を背景に投影。7人が元気いっぱい声を上げ、愛らしい振りを見せながら、ステージの上でわちゃわちゃはしゃぎだす。フロアのあちこちで、色とりどりメンバーカラーのサイリウムの光が揺れている。彼女たちは、これが初ステージとは思えない、満面の笑顔と元気満載の歌声を上げてはしゃぎ続ける。楽しい。そう、楽しいという空気が、舞台の上から伝わってくる。

続く『ねぇ○○したいな?とはいえすごいかわいいな?』でもアッパーなロックスタイルを魅力に、観客たちをアゲアゲにしようと熱く煽りだす。映像/視覚効果を活かせる原宿RUIDOという舞台環境も上手く利用し、7人を際立てる映像も投影。とても華やかでノリ良いライブ姿を通し、見ている人たちの身体を揺らしていった。もちろん、その姿を目に焼きつけようと凝視する人たちもいる。でも、フロアのあちこちでサイリウムの輝きが揺れていたように、つい身体を動かしたくなる楽曲なのが嬉しい。

犬甘びびと桃乃ひめかと宇杭ういるは、この日、人生で初めて舞台に立った。「この景色を綺麗な思い出として持って帰りたいと思います」(宇杭ういる)と語るように、堂々とした姿を見せていたのも、頼もしい。他にも、メンバーそれぞれに個性の出た衣装についても語っていた。ぜひ、一人一人のキャラクターを活かした衣装にも注目してもらいたい。ちなみに百合園えまは、白いヘッドドレスがお気に入り。七瀬あゆは、スカートがアシンメトリー。セーラー服好きからセーラー襟になっているところもお気に入りと語っていた。

舞台上に鳴り響くエマージェンシーコール。慌てるメンバーたち。そこから楽曲はキラキラ輝くポップロックチューンの『ちょうどよきビューティー』へ。metariumの楽曲の特色が、1曲の中で次々と転調してゆくこと。各曲がジェットコースター並の展開を示すことから、見ている側も、急勾配の激しいジェットコースターに乗ってわちゃわちゃはしゃぐ気分になれる。

続く『ソライロ式リスケール』は、口ずさみやすくキャッチーな歌も印象的。いわゆる音源の1曲目を飾るのが似合う、全アイドル好き向けハートがっちりつかむチューン。メンバーたちも、ポップに駆ける楽曲に乗せ、心を弾ませるように歌っていた。その姿が、とても印象強く見えていた。

metariumは最後に、『すすめ!未来へちゃん!』を披露。この曲は、metariumの中に初めて生まれた楽曲。何時か声を出せる環境になったら、「すすめ!」「未来(さき)へちゃん!」とやりとりしたいともメンバーが語っていたように、ライブで一体化を描ける超速わちゃわちゃなポップチューン。自分たちの未来へ向かう強い意志を示した言葉の数々を、彼女たちはアッパーなビートに乗せ早口で次々と伝えてきた。とてもノリ良い楽曲のように、『すすめ!未来へちゃん!』はもちろん。metariumの曲たちが浸透するごとに、フロアはずっとはしゃぐ人たちで沸きまくりそうだ。「もっと大きなステージめざそう」と彼女たちは歌っていた。7人が描いた未来は、どんな形を持って目の前に広がりだすのか、楽しみだ。

もっともっとライブに触れていたい。その気持ちへ応えるように、『metaアドベンチャー』のMV上映を挟み、メンバーらがSEに乗せ、ふたたび舞台に姿を現した。先に伝えておくと、同じ曲順でライブをリピート。むしろ、一度ライブに触れたことで、観客たちの楽曲への対応力がアップしているように、さっきよりもノリ方を把握したうえで楽しめるのが嬉しい。

もともとわちゃわちゃとした楽曲なのに、『metaアドベンチャー』のサビパートでは、メンバーと観客たちが同じ振りをしながら一体化してゆく景色が、さき程以上に広がっていた。この曲、ライブの冒頭を飾るのに相応しい、瞬時に気持ちをアゲてゆく楽曲だ。

「ねぇあれしたいなあ」とみんなで歌いだした『ねぇ○○したいな?とはいえすごいかわいいな?』では、メンバーらの煽る声に合わせ、フロアのあちこちで拳や色とりどりのサイリウムが突き上がる。キラキラとしたアッパーなロックチューンに刺激を受け、身体が熱く騒ぎだす。

オリエンタルな要素も用いたチップチューンの『ちょうどよきビューティー』でも、BPMの速い楽曲にフロア中の人たちも身体を揺らし、メンバーらと一緒にわちゃわちゃとはしゃいでいた。彼女たちの振りに合わせ、一緒に楽しくノリを描けるのも嬉しい。

楽曲は止まることなく『ソライロ式リスケール』へ、爽やかな歌に触れながら、心が晴れ渡る気持ちに染まる。この曲、触れるたびに爽やかで前向きな心に染め上げる楽曲として浸透していきそうだ。メンバーらとコール&レスポンスしていける曲なのも嬉しい。

最後は、「私たちと一緒に未来を探しにいきましょう、進め!!」「未来へちゃん!!」のやりとりが熱い『すすめ!未来へちゃん!』だ。この曲は、これからもmetariumが未来へ駆け続ける中、彼女たちの夢に共感した仲間たちとの気持ちを一つに結びながら、一緒に成長してゆく楽曲になりそうだ。この日のライブでも、「未来へちゃん!!」と叫ぶパートで、フロア中から声の変わりに数多くの拳とペンライトが突き上がっていた。これから、この一体感をもっともっと密接にしていきたい。「ここに集まったみんなを絶対に大きなステージに連れていきます」「私たちとみんなで最高の景色を見にいきましょう」と伝えてきたメンバーらの言葉が嬉しい。その言葉を信じたいと思ったなら、metariumがこれからどんな素敵な景色を描きだすのかを一緒に見続けていかないか。

最後に、メンバーそれぞれがライブを終えてのコメントを語っていた。七瀬あゆが「アイドルとして人を幸せ、元気に、明るい人生にしていきたい」と語れば、桃乃ひめかは「わたしにとって初めてのステージ、忘れたくない、忘れられない思い出になりました。アイドルがみんなに生きる活力を与えられる素敵な職業だと知っているけど。想像できない努力をしているのも知っています。だから簡単な気持ちでここに入ったわけではありません。わたしらしく誠心誠意精進していこうと思います」と。宇杭ういるは「アイドルになりたくても上手くいかないことばかりの数年間でした。あきらめてばかりの人生でしたが、あきらめられなかったのがアイドルになりたい思いでした。こうやってステージに立てていることが心から嬉しいです。これから成長していく過程をみなさんに見せていけたらなと思います。みんながいるからわたしはめげずに頑張ることができます」と。華月めありは話しだしたとたんに感極まり、鳴き声に。彼女は涙声で名古屋から覚悟を持って上京した思いを語りだすが、途中から想いが込み上げすぎて号泣状態へ。そのうえで「大きいステージを立つときみんなの力が必要なので、metariumに力を貸してください。たくさんの人たちに愛されるアイドルになれるように頑張ります」と。百合園えまは「これからみなさんと一緒にたくさん素敵な思い出作っていきたいので、一緒に楽しんでいけたらなと思います」と、犬甘びびは「今日はスタート地点。これらかもっともっと大きな壁にぶつかることもあるかと思います。しかし、この7人となら絶対に乗り越えられると思いますし、みなさんをもっともっと笑顔にできると思っています。わたしがみなさんの人生を輝かせられるように、これから一生懸命頑張っていきます」と。星丸にっとは、「今日ここでmetariumが始まったわけですけど、これからたくさんのライブがあります。その中でたくさんの壁にぶち当たることもあると思います。もちろん7人全力でその壁を壊して進んでいきます。ときには7人だけでは越えられない壁も出てくるかもしれません。そのときは、みなさん助けてもらえたら嬉しく思います」と語っていた。

さらに、ここで「重大告知」の発表が。そこで告げられたのが、2023年4月13日に新宿BLAZEで次のワンマン公演が決まったことだった。メンバーたちは予想外の嬉しい出来事に動揺を隠せずにいたことも、最後に伝えておこう。

デビュー公演で、最高のスタートを切ったmetarium。彼女たちは、2023年4月13日に新宿BLAZEでワンマン公演を行うことを発表した。デビューから5ヶ月後に、すでに大舞台でのワンマン公演が決まっている。その日までに、どんな未来が更新されていくのか楽しみにしていようか。

(TEXT:長澤智典)

お披露目デビューライブ「すすめ!未来へちゃん!」
■セットリスト

『metaアドベンチャー』
『ねぇ○○したいな?とはいえすごいかわいいな?』
『ちょうどよきビューティー』
『ソライロ式リスケール』
『すすめ!未来へちゃん!』
『metaアドベンチャー』
『ねぇ○○したいな?とはいえすごいかわいいな?』
『ちょうどよきビューティー』
『ソライロ式リスケール』
『すすめ!未来へちゃん!』

 

 

 

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