【@ onefiveインタビュー】“かわいいだけの界隈に物申す“more than kawaii”の真意とは!? ニューEPをリリース
今年「和気藹々、かわいいだけの界隈に物申す」など、強いメッセージとともに“more than kawaii”を掲げて活動する4人組グループ・@onefive。昨今なにかと“カワイイ”路線ブームのガールズ音楽シーンに一石を投じる、メンバーたちの意思表示ではないかと衝撃を与えた。今回その『more than kawaii』をタイトルにしたEPを配信&ミュージックカードでリリース。“more than kawaii”の真意を改めて聞くとともに、EPの聴きどころについても聞いた。(※インタビューは3月下旬)
--“かわいいだけの界隈に物申す”、メンバーが掲げたメッセージは強いインパクトを与えましたね。
MOMO「はい。@fifth(ファン)のみんなの中でも最初は『“かわいい”って言っちゃダメなの?』って思ってしまった方もいたんですけど、でも『かわいい』って言われるのは私たちも嬉しくて、『かわいい』を否定したいわけではなくて、『かわいい』以上になっていきたいという思いで作品を作ってきました。みんなが『かわいい』ということについて考えるきっかけになって、それがどんどんファンの方や周りにも伝わっていったのが嬉しく思います」
--メンバーの中でもMOMOさんは特に“かわいい”イメージでファンを惹きつけてきました。でも、そこだけで語ってほしくないと。
MOMO「たとえば私だったらやっぱりかわいい部分だったり、それをパフォーマンスで見せるのは大好きですけど、でもその一方でラップの部分ではカッコよく物申してみたり、という部分もあるので、かわいいにとどまらない、私たちでいたいなという思いが強くあります」
--SOYOさんも、かわいい表情でSNSがバズっているのも話題です。
SOYO「ありがとうございます! そうですね。でも、かわいいだけじゃない、いろんな表情があるし、いろんな見せ方があることが世の中に広まってよかったなと思います」
GUMI「@onefiveは、かわいいのもかっこいいのもできるということを知ってもらいたい。見た目のかわいさを褒めてもらえるのは嬉しいんですけど、そういうところだけじゃなくて、私たちのパフォーマンススキルだったり、最近は作詞に携わったりしている、そういうクリエイティブな面も見てもらえると嬉しいです。今回のEPに収録の『hanamichi』という曲ではメンバーみんなで作詞に携わったりだとか、その前からライブの構成を自分たちで考えたり。そういうところも見てほしい気持ちがあります」
--『hanamichi』は今回のEPの中では唯一のスローナンバーで印象に残る一曲です。
GUMI「今回いろんなジャンルの曲が収録されていて、いろんな曲ができるというのも@onefiveの “more than kawaii”だと思うし、魅力だと思うので、それがいっぱい詰まった作品になっています」
--『らいあーらいあー』『KAWAII KAIWAI』の先行リリース楽曲はダンスパフォーマンス映像も公開されています。
KANO「キャッチーな曲だからこそ、振付もわかりやすくて、『らいあーらいあー』ポーズや『KAWAII KAIWAI』ポーズもあって、踊っていても見ていても楽しめる感じだなって思います。年々振付もパワーアップしていて、最初は踊るのが難しく感じる振付をいただくことも結構多く、そこを4人でどうやって@onefiveらしく踊るのかということをすごく考えながらレッスンに臨むので、そういう点では勉強になっていることも多いなって思います」
--現在のガールズ音楽シーンの中で@onefiveならではの独自性というとどういうところでしょう?
GUMI「このEPでは@onefiveの良さである多彩な楽曲に触れてもらえると思います。中途半端と言われることもあるけど、そこが@onefiveのいいところでもあると思います」
--中途半端というのは?
GUMI「今までは日本人らしいかわいさもありつつ、スキルも見せていきたいということで、“じゃあ、どっちの方向なの?”と言われることもありましたが、昨年の12月31日に台湾・台南で10万人を超えるお客さんの前でパフォーマンスしたときに、私たちの日本人らしさとK-POPや洋楽っぽい要素の融合がいいね、と言っていただけて、そこで自信がついて……」
MOMO「うん!」
GUMI「その自信もこのEPには詰め込まれていると思います」
--そんな多彩な楽曲が収録されているEPの新曲を紹介してもらえますか。まずは『TAP!TAP!TAP!(TJO Remix)』から。
SOYO「3年前にオリジナルの『TAP!TAP!TAP!』を発表させてもらって、そのときは私たち高校生だったので、元気な感じというか、ちょっとゆっくりめに『みんなで一緒に楽しみましょう!』という感じだったのが、今回TJOさんにリミックスしていただいて、BPMも上がって、さらにノリノリな感じになったし、声は一緒なんですけど、ちょっと垢抜けたというか、オシャレになっています。今の私たちに合った感じになっていると思います、ライブで盛り上がれる代表曲なんですけど。今回TJOさんのリミックスバージョンでは、より一緒に楽しめる感じになっていると思います」
--ライブではもう披露を?
MOMO「オリジナルは何度もやっているんですけど、TJO Remix版は今回のツアーが初となります」
--さらに盛り上がりそうな。
MOMO「ね!」
SOYO「ずっとジャンプが続くので。それについて来れるかな? @fifthは」
3人(笑)
--現在のファンの方はどんな顔ぶれになっているんですか?
SOYO「本当に老若男女で、リリースイベントでも赤ちゃんがいたり、マダムも来てくれたり、本当に@onefiveの現場っていろんな人がいます」
MOMO「あと、さくら学院(メンバーが小中学生時代に在籍していたグループ)の頃から好きで、会いには来れてなかったけど、ようやく来れました、という人もいます」
GUMI「TikTokでのリリイベの盛り上がりを見て、行ってみようかなと思ってくれたり……」
MOMO「本当に老若男女すぎて。こんなにファン層が幅広いグループも唯一無二じゃないかなと思います。お腹にいるときからライブに参加してくれた赤ちゃんもいて、『あのあと産まれたよ!』って、お母さんが報告してくれました」
GUMI「揺り籠から墓場まで」
3人(笑)
--墓場って(笑)。
GUMI「お墓に入るようになっても好きでいてくれたら嬉しいなって(笑)」
MOMO「いや、来世まで(笑)」
--『開心列車080』は、EPの中では特に爽快感があって、アクセントになっている曲です。
GUMI「@onefiveは『SAWAGE』とか『TAP!TAP!TAP!』とか、ライブでファンの方と一緒に盛り上がれる曲が人気で、私たちも大好きな曲なんですけど、この曲もファンの方と一緒に楽しめるので、ライブで披露するのがとっても楽しみ! 年越しで台南に行かせていただいて、いろんな方に@onefiveのことを知っていただいて、この曲では初めて中国語を取り入れた歌詞になっています」
MOMO「“開心”が中国語で“ハッピー”という意味なんですよ」
--この曲は台湾での経験があって生まれた?
MOMO「そうです。あの経験が私たちにとってターニングポイントになったので、中国語を取り入れたいとなって! そして『Sit Down Please』は、『Sit Down Please』と書いて『知らんぷり』と読む、音遊びがあり、面白いアイデアが詰まった作品になっているなと思います。遊び心があるところが@onefiveらしくて好きなところなんですけど、ビートチェンジが楽曲の中で何回もあって、曲の中で表情がコロコロ変わる感じが、相手に向けて上から目線で遊んであげている感じ(笑)、それが楽曲の構成から表れているなと思って、ステージから披露するのが楽しみです。ちょっと“転がしてあげる”みたいな(笑)」
KANO「『Sit Down Please』は私が“メンバー監修アシスタント”として、振付師のKAITAさんと一緒に振付を考えました。メンバーの意見も取り入れてもらいながら。振付をゼロから見るのが初めてだったのですごく勉強になったし、振付ってこうやって作っていくんだというのを学べて、@onefiveらしい振付も入れたかったので、そういうところを話し合ったりしてすごく楽しかったです。レッスンでもみんなで踊りの解釈を合わせながら頑張りました」
--そういう経験は大きかったのかも。
KANO「はい、この曲がきっかけで、(ほかの3人の)ダンスを重点的に見ることができて、“この子の踊り方はこういう感じなんだ”ということを明確に知ることができたので、今後それを活かせていけたらいいなと思います」
GUMI「さっきも話に出た『hanamichi』は私たちが作詞に携わらせていただいたんですけど、前にリリースした『このままじゃ壊れそう』(メジャー 1stアルバム収録)の続きみたいな感じになっていていると自分の解釈では思っていて、『このままじゃ〜』は私たちのネガティブな部分を見せた曲だったなと思うんですけど、今回、そこから私たちが上を向いて歩き出すということを歌っていて、自分たちが作詞に携わったからこそ、歌っていて歌詞の中の風景が浮かぶというか、私たちの感情が乗っていて、思いを込めやすい曲なので、みなさんに感謝の気持ちだったり、一緒に進んで行こうというのを伝えられたらいいなと思います」
--EP収録曲の中ではとても美しく印象的な曲です。6曲の中でも多彩な魅力を感じられるのは、さっきも言ってくれたように、@onefiveの魅力であります。音楽シーンで、たとえば“カワイイ路線”がトレンドになると、そちらに流れてしまいがちな傾向がありますが、@onefiveは一つの方向には流れない?
MOMO「かわいいだけじゃダメだなと私たちは考えているので、今回もライブツアーの準備をしていてすごく感じたんですけど、私たちはもちろんベーシックな“カワイイ”もできますし、“Japanese Classy Crush”という日本文化を取り入れたパフォーマンスでも個性があると思うし、最近は自分たちでクリエイティブな面も手掛け始めているところなので、そういったスキルの面でも自分たちでプライドを高くもってやっていきたいという思いがあります。ライブのときも、本当に老若男女が一体となって、『SAWAGE』とか全員でパーティみたいになれるので、そういうライブに個性が強くあるグループなので、やっぱり一つの方向にとどまらないで、それを超えていく、“more than”のグループになっていきたいと思います」
--一つの方向に流れず、自分たちは自分たち?
4人「はい!」
--今は年齢的にアイドル的な要素も求められると思うけど、ゆくゆくはそこを脱してパフォーマンスの力量、クリエイティブな面を前面に出して魅せるようなアーティストになっていくのかも。
MOMO「かわいいだけで終わらないグループでいたい。いろんな可能性が私たちにはあると思うので、私たちに期待していただきたいなと思います」
--さらに進化していくために、今頑張っていること、これからやってみたいことなどありますか?
MOMO「私は曲の中で普段ラップパートを担当しているんですけど、今はいただいた歌詞を歌っていますが、自分でリリックを書いて歌えるようになりたいなと思っています。今回ライブの準備をしていく中で、ちょっとそれにチャレンジした部分もあったので、これから形にして、リリースするまでもっていきたいと思います」
GUMI「歌(歌唱力)はこのまま伸ばしていきたいのと、今後ソロ曲にも挑戦したいです。今はみんなの力があって一曲になっているので、いつかやってみたいなと思います、自分一人で世界観を作っていければ」
SOYO「私は今回のライブでメンバーそれぞれがどうやったら輝けるかというのを俯瞰して見るという作業をいろいろやって、“ここの部分ではこれをやってみて”とかプロデュースすることを経験したので、今後ライブ全体をプロデュースすることもやってみたい。あと私はピアノをやっていたので、一曲全体、楽曲のコンセプト決めから作詞作曲までをやってみたいなと思います」
--SOYOさんは今でもプロデュース的なことを手掛け始めているんですね。
SOYO「そうですね。『開心列車080』ではダンスの構成を考えたり、そういうのも自分に向いているんじゃないかなと思っています」
KANO「私はこれからも振付をやりたいし、一曲丸々の振付を作ることを頑張って挑戦してみたいと思います。また、ラップにも挑戦してみたいです」
3人「おーっ!」
KANO「いつもレコーディングのときには、まず最初に一人ずつ一曲丸々歌うんですけど、そのときにラップのパートを歌えないんですよ」
--なぜ? 苦手意識がある?
KANO「英語を素早く読めない(笑)、言えない。苦手意識がすごく強くて。私はできないと思い込んでいるのが強いので、新たに私らしくできたらと思います!」
--ダンスを踊るときとかすごくかっこいいのに、苦手な面ではとことん苦手意識がある、そのギャップもかわいらしいところだと思います(笑)。ではグループとして今年中に達成したいという目標はありますか?
4人「海外に行きたいです!」
SOYO「二度目の海外ライブ!」
MOMO「海外ワンマンライブをやりたいです!」
GUMI「あと今年中に(SNSで)あと10バズくらいしたいです!(笑)」
@onefive(読み:ワンファイブ)
MOMO 2004年12月8日生まれ、東京都出身
KANO 2004年8月28日 生まれ、千葉県出身
SOYO 2004年6月14日 生まれ、大阪府出身
GUMI 2004年9月7日 生まれ、千葉県出身
2019年、メンバー全員が15歳のときに結成。翌年、『まだ見ぬ世界』でCDデビュー。2023年にメジャーデビュー。昨年メジャー1stアルバム『Classy Crush』をリリース。その他詳細プロフィールは下記にて。
https://onefive-web.jp
@onefive 配信EP&ミュージックカード「more than kawaii」は現在発売中。
https://onefive-jp.lnk.to/morethankawaii
@onefive「らいあーらいあー(Liar Liar)」**Dance Performance Video**
@onefive「KAWAII KAIWAI」**Dance Performance Video**
@onefive「Sit Down Please」**Dance Performance Video**
@ onefive、熱い思いと決意を示したツアーファイナル「2027年の春までに、武道館のステージに立ちます!」
2025年04月11日@ onefive、最新EPより新曲『Sit Down Please』のダンスパフォーマンス映像公開 KANOが振付に参加
2025年03月30日
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