4人のハンデ跳ねのけ連覇達成！「ストリーーーーーーグ③」優勝はサッポロSnow♥Loveits！

「フィラデルフィアクリームチーズpresents iDOL Street全国ストリート生ステージバトル　ストリーーーーーーグ③」決勝戦より

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12月28日、「フィラデルフィアクリームチーズpresents iDOL Street全国ストリート生ステージバトル　ストリーーーーーーグ③」決勝戦が秋葉原・AKIBAカルチャーズ劇場で行われ、サッポロSnow♥Loveitsが優勝し連覇を果たした。

10月10日から始まったストリーーーーーーグ③も、ついに最終日。全6チームの中から決勝に進んだのは、前回王者・サッポロSnow♥Loveitsと前回最下位から這い上がってきたFUKUOKA はかたみにょん★の2チームだ。運命の神様が決勝に導いた、正反対の2つのグループ。会場には前日を超える多くのファンが早くから集まり、固唾を飲んで運命の瞬間を見守った。

まずパフォーマンスを行ったのはFUKUOKA はかたみにょん★の5人。準決勝ではたったの0.2ポイントの差でSENDAI Twinkle★moonを降し、決勝に上がってきた。悲願の初優勝へ、運命のステージ。バックステージから「バリ頑張るけん、みんな行くぞー！」の掛け声が聞こえると、彼女たちを待つ客席からは応えるかのように大きな歓声が上がった。

そして、いきなりみにょんは下剋上に向けた「賭け」に出る。1曲目に、SUPER☆GiRLSの名作ミッドチューン「星屑ラブソング」を持ってきたのだ。定石ならば、1曲目はアッパーチューンで会場の盛り上がりを一気に持っていきたいところ。しかし、立ち向かう絶対王者を前に5人は、どれだけ盛り上げられるかという正攻法ではなく、自分たちの今の力を前面に押し出すという形をとった。

その狙いは、企画曲に「りあるマテリアル」を選んだことからもうかがえた。この曲はソロパートが多くを占め、「星屑ラブソング」以上に高い歌唱力が要求される。更に、スローテンポな分振り付けの乱れがはっきりとわかり、チームワークが真正面から問われる。個の力と、チームワークという二つの要素が必要な難しい一曲だ。しかし、MVPベスト20にメンバー全員が入った個の強さ、そしてリーダー・廣川奈々聖さんが「どこの地区よりも絆があると思う」と前日自信を見せていた絆の強さが、彼女たちにはあった。前回大会の悔しさをバネに身につけた二つの力。難しい一曲を、見事に自分たちのものにしてみせた。万事は尽くした。「力を出し切ったので、悔いはないです」(廣川奈々聖)という言葉を残し、5人は結果発表を待った。

一方、ディフェンディング・チャンピオンとして決勝に挑むサッポロSnow♥Loveitsは後攻での登場。前日に続き、インフルエンザに倒れた吉本ほのかさんはいない。たった5人のグループから1人が欠ける意味の重さを、リーダーの工藤夢心さんは感じていた。接戦を制し勢いにのる相手に対し、一人足りない状態で勝てるのか。メンバーを鼓舞しつつ、「結構強がってたんですけど、のんちゃんいなくて本当に寂しかったし、4人のパフォーマンスも不安だらけで…」という思いを胸に、リーダーはステージへ飛び出した。

そして、ステージに立った4人が見たのは、前日を超えるたくさんの人が、吉本ほのかさんのイメージカラーである緑色のサイリウムを振っている姿だった。足りない分は俺たちの声援で埋めるーファンの熱い思いが、会場全体を包み込んでいた。ここまで気丈に振る舞っていた工藤夢心さんの瞳は、潤んでいた。「思わず緑のサイリウムを振ってくださる方がいて、感動して…昨日、(同じく1曲目から泣いてしまった小玉)梨々華をバカにしておいて…」と照れながら語っていたが、このエールに大きく背中を押されたに違いない。

前回大会の優勝メンバーがそのまま全員残り、歌・ダンス・表現力いずれも高い水準を誇るサッポロSnow♥Loveits。後半では、彼女たちが今年も決勝に進んできた理由をまざまざと見せつけられた。企画曲「Just！Call Me」では、横山奈央さん・木戸口桜子さんの迫力あるツインボーカルがフロアを包んだ。キレのあるダンスを求められる「ときめき色の風とキミ」では、工藤夢心さん・小玉梨々華さんが迫力のパフォーマンスを見せた。二年連続の栄光へ、支えてくれるファンの「We’re SAPPORO」のコールを背に、こちらもすべてを出し切った。

そして、いよいよ結果発表。全29公演、36人の汗と涙の総決算の瞬間だ。ネット投票はFUKUOKA はかたみにょん★が13.6pt差で、会場投票はサッポロSnow♥Loveitsが33pt差をつけてそれぞれ制した。ここまでの合計で、2チームの差は19.4pt。20ptを獲得できるスペシャル票を獲得したグループが制するという、前日を彷彿とさせるような運命のいたずらが再び訪れた。連覇か、下剋上か。会場の張りつめた緊張を破ったのは、サッポロSnow♥Loveitsの歓喜の声だった。

惜しくも2位となり、第1回大会に続きまたしても目の前で優勝を逃したFUKUOKA はかたみにょん★。前回大会の悔しさを知る隈本茉莉奈さんは、「ストリーーーーーグ②では悔しい思いをしたから、ストリーーーーーーグ③では絶対勝ちたいけん頑張ってきて…正直こんなに勝たせていただけるとは思ってなくて、この決勝の舞台に立てるなんて夢みたいで…だから今日は精いっぱい、笑って頑張っていこうって言ってみんなで頑張ってきて」と涙ながらに語った。それでも、彼女の口から最後に出たのは「大好きなみにょんのメンバーとここまで来れて、大好きな応援してくださる皆さんがこんなに応援してくれたことがすごくうれしいです」という感謝の気持ち。会場は5人の挑戦の偉大さに、大きな拍手を送った。

そして、見事連覇を果たしたサッポロSnow♥Loveits。スト生屈指の歌唱力を持つ横山奈央さん・木戸口桜子さんというツインボーカルや、hanarichuとしても活動するなど高いアイドル性を持った吉本ほのかさん・小玉梨々華さんというタレントたちを、工藤夢心さんが強いキャプテンシーで見事にまとめ上げ、前回王者としての重圧を跳ね除けて二度目の優勝をつかんだ。そして、彼女たちを語る上で忘れてはいけないのはファンとの一体感。幕が閉じても、途切れることのない「We’re SAPPORO」の声は、今回の勝利をメンバーとともにつかみ取ったというファンの達成感を表していた。

熱い80日間の戦いが幕を閉じた。自分たちの実力によって勝利と敗北という結果を突きつけられることは、まだ幼さの残る少女たちにとって時に残酷なものになる。しかし、この経験があるからこそ、彼女たちのアイドルとしての力、そしてグループとしての絆は強まっていく。6チーム、36人の少女たちにたくさんの喜びと悔しさをもたらしたストリーーーーーーグ③。経験を糧にこれから彼女たちがどのような成長を見せてくれるのか、今から楽しみでならない。

●セットリスト
M1 星屑ラブソング(FUKUOKA はかたみにょん★)
M2 絶対！Love Magic(FUKUOKA はかたみにょん★)
M3 アイ♡ウォンチュー(FUKUOKA はかたみにょん★)
M4 KIMIへスタート！(サッポロSnow♥Loveits)
M5 キラキラ☆ホリデー(サッポロSnow♥Loveits)
M6 りあるマテリアル(FUKUOKA はかたみにょん★)
M7 黄昏バイシクル(FUKUOKA はかたみにょん★)
M8 Just！Call Me(サッポロSnow♥Loveits)
M9 ときめき色の風とキミ(サッポロSnow♥Loveits)
M10 PAPAPAパステルカラー(サッポロSnow♥Loveits)
M11 ハッピー・サークル・ストリート