重本ことり「今までのイメージと違う私も知ったうえで好きになってもらえれば」 アイドル時代の裏側の本音を明かした書籍

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重本ことり
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歌手でタレントの重本ことりさんが11日、福家書店新宿サブナード店にて行われた著書『黒い小鳥』の発売記念イベントに登場した。Dream5時代はニコニコ、元気なイメージだった彼女だが、心の中で思っていたこと、考えていたことを告白する内容となっている本書。重本さんは「たくさんの方に読んでもらって、今までみなさんが抱いていたイメージと違う私も知ったうえで、私のことを好きになってもらえたら幸せだなと思います」と語った。

Dream5のリーダーとして活躍した重本さん。アニメ『妖怪ウォッチ』のエンディング主題歌『ようかい体操第二』『ダン・ダン ドゥビ・ズバー!』などが大ヒットし一躍人気者になり、NHK紅白歌合戦まで出場した。だが「紅白歌合戦に出場した時、テレビでは『出られて嬉しい』という感じの笑顔で歌って踊っていましたが、もちろん嬉しい気持ちはあったんですけど、そうじゃない気持ちのほうが大きかった…本の中ではそんな気持ちも明かしています」と紹介した。

『黒い小鳥』というタイトル自体インパクトがあり衝撃的だが、「今まで応援してくださった方や、『妖怪ウォッチ』で私を知ってくださったファンの方は、いつもニコニコ笑ってて前向きな発言をすることりというイメージがあると思うんですけど、本当はそうは思っていなかったけど言ってたということもある。ニコニコ笑っている私じゃない一面もあるよ、白いイメージじゃない黒い部分もあるよということを知ってほしくて、このタイトルにしました」と語る。「私の全部を知ってほしいと思って」とのことだ。

“暴露本”のようにとらえられるというが、「私の周りの人や物事を暴露するというより、私自身のことを暴露する内容になっています。小さい時にこんなことがあったとか、グループで活動していた時や、『天才てれびくんMAX』に出ていたときに、実は楽屋ではこういう思いだったとか…」と紹介する。

『妖怪ウォッチ』については、「それがきっかけで好きになってくれた方もいると思うので、そういう意味ではありがたいと思うのですが、でもやってる時は…“今幸せ”って思う気持ちではなかったです」という。「アニメが好きだから、歌も聴くという方たちばかりだったので、どうやったら自分自身を知ってもらうか、アニメじゃなくて自分を知ってもらうのは難しかったと思います」と振り返る。

そんな内容の書籍に周りの反響も大きかったようで、「『そんなこと思ってたとは気がつかなかった、意外』と言われることが多かったです」という。グループ時代のメンバーは読んだのだろうか?それを問うと「どうでしょう?見てるんですかね。でももし読んだら『やっぱりな』と思ってるメンバーもいると思います」と微笑む。グループ時代を振り返り、「結成した時には、私は他のメンバーより先に活動を始めていたので、周りの子たちを見て『何をそんなに騒いでいるんだろう』とか『クソガキだな』とイライラした時も正直ありました。もっとちゃんと仕事をしてほしいと思っていました」と本音を明かす。

現在はソロとして活動。21歳の誕生日である10月5日には、本書と同時にシングル『ReBirth』もリリースした重本さん。本書を一つの区切りとして、今後、昔からのイメージに縛られない、新たなパフォーマンスを見せていってくれることを楽しみにしたい。