【わーすたインタビュー 】4枚目のフルアルバムをリリース “一瞬で一体感が生まれる”リード曲をはじめ多彩なラインナップ

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7周年を迎えたアイドルグループ・わーすたが、4枚目となるフルアルバム『我々はネコである。』を8月17日にリリースする。インタビュー前半では、4人体制となって半年以上が経ってのメンバーの今の思いと、ニューアルバムの収録曲で特に新曲について詳しく語ってくれた。

--メンバー4人体制となりはや8ヶ月。現体制にしっくりくるようになりましたか?

廣川奈々聖「私は半年くらい経ってやっと“きたきた”という感じです。ステージに立ったときに4人という感覚が今やっとしっくりくるようになってきました」

松田美里「個人的には、今年の初めに4人で行ったライブに強い気持ちで臨んで、特にファンの皆さんのことをすごく考えたのがそのライブだったので、慣れる慣れないは人それぞれの感覚があると思うんですけど、そのライブで、結構強引なくらいに“4人でやるぞ!”という強い気持ちに持っていったので、そのとき“慣れなきゃ!”という思いはありました」

--松田さんは特にステージ裏で坂元(葉月)さんに頼る場面も多かったみたいですけど、その後しっかりできてきましたか? 前回のインタビューでは、以前はライブ前に坂元さんが楽屋で『美里、そろそろ着替えときや』などと気にかけて声をかけてくれていたのが、その声がなくなったので、しっかりしなきゃ、という話もありましたが……。

松田「言ってましたね(笑)。日によるんですけど、なんかちょっとずつ“今日はいけた”という日が増えてきました」

廣川「でも、未だにしっかりはしてないですけど(笑)。準備は前よりできるようになったかなと思うんですけど、でもこの期間に格段にできるようになったかと言われるとそういうわけじゃなくて、集合時間を間違えたりもするので、あんまりまだしっかりはしてないんです(笑)。でも気持ちを強く持とうというのは伝わってきます。“頑張るぞ、変わるぞ”という気持ちは……」

--もう姐さんはいないし。

松田「はい。私がグループの姐さんになるくらいの気持ちで」

廣川「そこまで⁉︎(笑)」

三品瑠香「私の場合、4つのものを見るとまだ違和感を感じます。マイクとかステージドリンクとか」

松田「確かにそれらが4つしか用意されてないと、“あっ!”と思います」

--さて、そんな中、約3年ぶりとなるフルアルバム『我々はネコである。』が発売されます。

三品「ありがたいですね。私たちミニアルバムが多くて、フルアルバムは久しぶり。4枚目ということで、意外とまだ少なかったなと思って」

--このアルバムのリード曲にあたる曲は?

三品「1曲目の『マッシュ・ド・アート』です。面白くてキャッチーでありながら、ちょっと不思議な要素もある曲です」

--この曲を初披露したときのファンの反応はいかがですか?

三品「やっぱ、好評ですね。曲がほんとに良すぎるし、真似しやすいというか、手拍子を一緒にしてもらう振付も多くて、一体感が出やすいと思います」

廣川「初披露のときからオタクたちがピョンピョン跳んでます」

(一同笑)

廣川「田中秀和さんの作曲というところにもファンはすごく湧いてて、あとからクレジットを発表したとき、“やっぱり秀和さんだ!”って。そんな反応も面白かったです」

小玉梨々華「サビで一緒に踊れる曲は今までもあったんですけど、イントロからクラップしたり、最初から一緒に楽しめるというところで、一瞬で一体感が生まれる曲なので、これからもライブでたくさんやりたいなと思っています」

廣川「『マッシュ・ド・アート』ってショッピングモールでのリリースイベントでも、簡単に手拍子とかで一緒に盛り上がれる曲で、初めて見る方でも、通りかかったときに盛り上がっている感じがわかるので、ありがたい曲だなと思います」

--わーすたって子どもにもウケそうなビジュアルだから、ショッピングモールのイベントだと子どもが集まりそう。

三品「お子さん連れで観にきてくださる方も多くて、その分ちょっと責任感も感じています」

(3人笑)

廣川「子どもの成長に影響を与えるかもしれないって?」

三品「キラキラ見えるように頑張ってます」

--ちなみに4人体制になってメンバー間のボーカルとダンスパフォーマンスの役割は?

廣川「私と瑠香がボーカルというのは変えたということではないんですけど、以前葉月が歌っていたパートを梨々華と美里が引き継いで、アルバムの新曲ではしっかり4人で歌っている曲もあるので、ボーカルメンバー二人、パフォーマンスメンバー二人という形は残しつつも、新しいわーすたを感じてもらえればと思います」

松田「歌割が増えることで、ダンスに100%使っていた体力を歌にも使うということで、そのバランス感覚に戸惑っていたんですけど、最近は慣れてきたなと思っていて、歌もより楽しく感じているので、どっちも成長したいなと思っています」

--前回のインタビュー時よりも逞しさ感じます。

松田「でも日に日にしゃべるのが苦手になっているので、あがり症だなと最近気づいたんです」

--MC中にぼーっとすることはなくなった?

廣川「この間してました(笑)」

三品「今でも全然してますね」

松田「しゃべることを考えていると、いつのまにかみんなから見られていたりするんです」

--ここは誰がしゃべるかということをあらかじめ決めてある場合も多いと思いますが……。

廣川「でも美里は決めていることも忘れがち。ステージでフリートークしているときも一人だけついてきてなくてぽかーんとしていたりだとか、一人だけ違う立ち位置にいたりだとか。すっごい近い距離にいたり、めっちゃ離れてたり、そういうときはみんなで見ています(笑)」

--(笑)。小玉さんはボーカルが増えて変化はありましたか?

小玉「歌う部分が増えたということで、“頑張らなくては!”という気持ちがありますし、歌割りを引き継ぐというのも、いろんな方の思いだとか、いろんな歴史があって歌を引き継ぐということなので、すごく大切に歌わせていただいてます」

--リード曲『マッシュ・ド・アート』以外も多彩なラインナップになっていますね。

松田「私は『空とサカナ』が初めて聴いたときから刺さりました」

--収録曲の中ではちょっと異質でいいアクセントになっています。

松田「自分が曲を聴くときって、アップテンポよりも落ち着いた曲や癒し系の曲が多くて、わーすたの曲って普段プレイリストには入れないんですけど、『空とサカナ』は入れたいなって思います。それくらい日常的に聴きたくなる曲で、情景がすっと浮かんでくるし、リズムが心地よくて自分の日常にスッと入ってきてくれる感じで、優しくて癒される曲なんです。歌詞もすっと入って来てくれて、“大切なものを改めて大切にしたい”と思えるような優しい歌詞なので、落ち込んだときに聴きたいなと思います。私のおすすめです」

小玉「『Cat Walkin’』は、今回アルバムのタイトルが『我々はネコである。』というところで、一番ネコ要素がはっきり入っている曲で、ネコにたとえているんだけど、すごいカッコよくて、ちょっとプライドが高い女性を表しているような歌詞だったり、曲になっていて、大人っぽさを前面に出しているので、ほかの曲に比べて、ギャップをより感じてもらえると思います」

--そういう強い女性に憧れる?

小玉「そういう女性になります!」

(3人笑)

三品「『The World Standard Dancing Club』は、私たちらしいといえばらしいような、曲の展開が面白い曲になっていて、可愛らしさとちょっとカッコいい部分が目まぐるしく変わっていく展開になっています。最初の英語のセリフがすごくカッコいいんですけど、それ英語の早口言葉らしくて、そういう面白いところもぶっこまれています。バンジョーの音が入っていたり、ワールドミュージック感もあって、お祭りっぽい曲ですね。サビとか楽しく踊ってます」

--『オーダーメイドとレディーメイド』と『きゅんビート』の2曲はユニット曲になるんですね。

三品「はい。『きゅんビート』は私と松田美里が歌っております。とにかく可愛いに振り切った曲になってますね。ダンスミュージックで楽器隊もすごくかっこよく鳴らしてくれているので、踊れるし、可愛い曲。最初に手拍子してもらったり、最後に急にめっちゃ踊り出すみたいな、かわいくキュンとするような歌になっています」

--もう一曲の『オーダーメイドとレディーメイド』は……、

廣川「私と梨々華が歌っています。今までも恋愛曲をいっぱい歌わせてもらってきたんですけど、ここまでめんどくさい……と言っちゃいけないと思うんですけど(笑)、重めな女の子の歌詞を歌ったことがないので、本当に楽しいですね。こんなにカッコいい楽曲をもらえると思ってなかったので、ダンスも含めいい曲をいただいたなと思います」

小玉「今までダンスメンバーによるユニット曲はあったんですけど、基本可愛い曲という感じだったので、ユニットでこんな世界観がしっかりしていて、こんなカッコいい曲をやらせてもらうのが初めてだったので、上手く世界観を表現するのが難しいなと思いました」

--イメージを作るのが大変だったのかも。

小玉「レコーディングもすごく苦戦して、語尾の感じとかちょっとの違いで聞こえ方が違ってくるので、一番時間がかかったように思います。時間をかけながら、話し合いながら作れたかなと思います」

廣川「レコーディングのときいったん全部のパートを歌ってから振り分けられました。探りながらだけど、みんなで楽しみながら作れた気がします」

このほかのアルバム収録曲について語ったインタビューPart.2に続く

わーすた(The World Standard)

世界に照準を合わせて活動しているデジタルネイティブ世代アイ­ドルで、SNSとリアルアイドル活動を通じて世界にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを­発信していくグループとして2015年に結成。2016年、1stアルバム『The World Standard』でメジャーデビュー。8月17日に4thフルアルバム『我々はネコである。』をリリース(一部楽曲は配信リリース中)。

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