【わーすたインタビュー】4人体制初シングルは“らしさ”全開のカワイイポップナンバー「“変わってないぞ”という気持ちを表明する曲」

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アイドルグループ・わーすたが3月2日に4人体制初となるニューシングル『ミライバルダンス』をリリースする。昨年末でメンバーの坂元葉月さんが卒業、4人体制2ヶ月経っての現在の思い、そしてニューシングルについてメンバー4人がたっぷりと語ってくれた。

--今回4人体制初インタビューとなります。もう現体制には慣れてきましたか?

廣川奈々聖「慣れたというより、これまでのわーすたの雰囲気とあまり変わってなくて……。楽屋の感じとか、うるさかったり急に静かになったり、結構自由だなと(笑)。基本マイペースな子が多いので、本当に変わらないなという感じです」

--ライブ前にみんなを鼓舞する係は、一番年上だった坂元さん?

廣川「もともと私がリーダーだったので私が担当していたんですけど、葉月は控えめな性格だったので、私を気遣って、あまり前にグイグイ出る感じではなかったんです。ただ、寂しいなと思うのは、ライブの本番前に一人ずつ名前を言っていく円陣で、葉月が抜けたことで穴ができてちょっと短くなるので、まだテンポ感がイマイチで、そのときに“あ、いないんだ……”と思います。その部分で、しばらくは寂しい瞬間もたびたび出てくるかもしれません」

小玉梨々華「メンバーみんな緊張しぃで、ライブの前はそわそわしてて、葉月ももちろん緊張していたと思うんですけど、いつも『大丈夫やで』と声をかけてくれて、“気持ちをしっかりしてステージに出なきゃ!”という気持ちにさせてくれたので、今まで支えてもらってたんだなと感じます」

松田美里「寂しいなと思うのは、私は失敗をすることが多く、“失敗予備軍”なんですけど……」

(一同笑)

廣川「やらかす寸前とか?」

松田「そうそう、そういうとき、自分が『うゎ』ってなる前に、葉月が声をかけてくれてたなと改めて実感します。『美里、あと何分やで』とか『美里、そろそろ着替えときや』とか、そういう葉月の声がなくなって、自分でしっかりしなきゃというのもありつつ、ほかのメンバーがそれを言ってくれるときもあって、それで葉月を思い出したり、『今日は○○が言ってくれた』と感謝の気持ちになります。ほんとに思ってるのにできないから頭を抱えていたところで、みんな『もう』って感じで笑ってくれているので、ギリ保ててるみたいな。泣いちゃいそうになります」

--誰か特定のメンバーがというわけでなく、みんながフォローを?

松田「忘れ物してたら『美里!』って渡してくれて、『あっ!』ってなったり。だから早くしっかりします」

--頑張ってください。

松田「はい」

(一同笑)

三品瑠香「葉月がいなくなって、二人(松田、小玉)へのツッコミにキレが足りなくなりました。今は回収するのに精一杯で」

廣川「今はマンツーマン形式になっていて」

--“天然さん”の二人へのツッコミ、廣川さんが松田さん担当、三品さんが小玉さん担当ということで……?

廣川「でもツッコミのキレがまだまだだなと思います」

--坂元さんの関西弁のツッコミというのは?

廣川「うまかったよね」

三品「ちょうどいいバランスでやってくれてたんだなって」

廣川「偉大でした」

3人「偉大だ!(笑)」

--ところで5人時代の曲もすでに4人でパフォーマンスしてるんですか?

廣川「はい、1月10日に新体制初ライブ(山野ホール)をやりました。そこで楽曲のフォーメーションも一新となりました」

--奇数人数が偶数人数になることでなかなか大変なのかも。

三品「単純に一人いない分を埋めるという形でできる曲もあるんですけど、曲によって動きや構成の違いがいろいろあって、誰か一人がめっちゃ頑張ったりという場合もあります」

--フォーメーションのパターンが変わっているので、覚えることは多いですね。一からじゃないけど、やり直しという感じ?

小玉「ほぼ一からの気持ちです」

三品「違うものとしてとらえておかないと、やっぱり前のフォーメーションに行っちゃいそうになるので、これはこれとして一から身につけようと」

--さて、新曲『ミライバルダンス』についてですが、前作『詠み人知らずの青春歌』が坂元さんの卒業シングルということもあって、エモーショナルな内容でしたが、今回は“カワイイ路線”のポップナンバーで、いい意味で“わーすた変わってない!”という印象です。

廣川「はい。そんな中でも“存在表明”という強いワードが出てくるんですけど、“わーすたとして変わってないぞ”という気持ちを表明する曲でもあると思っています。ここ最近バラードの曲も目立ったりして、“わーすたってどういう世界観なんだっけ?”って思ってた人にも、“あ、こんな感じだった!”って再認識してもらえる曲になっているのかなと思います」

--確かにここ最近は多彩でしたね、ロックナンバーもあったり

三品「そうですね、振り幅がすごかったです。いろんな楽曲を歌いつつ、今回改めて“わーすたはこうですよ”ということを歌で出していければ」

松田「『ミライバルダンス』は歌詞がめちゃめちゃ前向きで、どこまでも突き進んでいけそうかなと、今の私たちの思いを代弁してもらってるというか、新体制になってもわーすたはわーすただし、葉月が卒業したあとも4人がわーすたとして続けていくという決断を改めてしたことによって強い気持ちがそれぞれあるので、それをこんなに可愛くポップにわーすたらしく放出できるのがめちゃくちゃいいなと思って、この曲に頼ってどんどん前に行けたらいいなと思います」

--強い部分も感じつつ、全体的にポップで可愛いというのがポイントですね。

廣川「意志の強さの部分が“圧”として来ないというのがすごくいいなと思いました。めちゃくちゃいいバランスですね」

--そんな中、三品さんの歌は強いですね、グイグイきてる感じで。

三品「グイグイです(笑)」

--後半のソロでは、らしさが出てていいなと。

三品「いいところを歌わせていただいてます。そこでバチッときめて、楽しい曲の中でズンとさされば」

小玉「『ミライバルダンス』は、わーすたらしさもありつつ、未来に向けた明るい歌詞でもあるので、安心して楽しんでいただける楽曲を作れたんじゃないかなと思います」

--衣装でもいい意味で変わらないわーすたが。

廣川「これだ!と思い出しました。この振り幅」

--廣川さんはかねがね“ネコ耳はもうそろそろ……”という話をしていましたが。

廣川「もうネコ耳を取らせてもらえることはないなと諦めモードに入ってきているんですよ(笑)。やるからにはとことん可愛くしたいなという気持ちはあるので、耳のサイズも今回みんなでこだわって、“大きめにしよう”“昔の衣装のこれくらいで良くない?”って意見を出して、こんな感じになりました」

--確かに今まで以上にネコ耳の存在感やインパクトがあります。

廣川「しっとりとした曲だとちょっと控えめだったので、サイズも小さくなってたんですけど、今回はやりきろうということで」

--ミュージックビデオも、わーすたらしさ全開の面白い内容になっています。

廣川「今までもMVではずっとネコらしくしてきたんですけど、今回は自分たちからネコになっていたりだとか、公園を歩く野良猫の気持ちでリップシーンを撮っていたりだとか、本当に面白いなと思いました、あと、どこをスクショしてもかわいい世界観が広がっていて、イマドキなMVだなと思いました」

松田「撮影は楽しかったし、寒かったです(笑)。今回の撮影は衣装がずっとこれ(写真の衣装)だったので。ずっとネコになりすまして撮影していて……」

--「なりきって」?

(一同笑)

廣川「こういうとこです(笑)」

松田「公園に棲息しているネコをやってたので、真冬に肩も脚もお腹も出してずっと佇んでいて、寒くてずっと震えながらやっていたので、“これが野良猫のリアルか!”と思いながら頑張っていました」

--SNSなどでのファンからの反応は?

廣川「みんなお気に入りのシーンのスクショを送ってきてくれたり、あと、“わーすたあるある”なんですけど、MVなどをYouTubeにアップすると、まず海外のファンの方のコメントの割合が多くなるんです。今回も海外の方からたくさんメッセージをいただいてうれしいなと思いました」

--海外のファンの方にとってはメンバーとの大事な接点ですよね。

廣川「はい。コロナ禍での救いは配信ライブが増えて海外の方にもより観てもらいやすくなったので、そういう意味では配信が充実しているのはいいことかなと思います」

--先程話に出た、1月の4人体制初ライブはどんな内容だったんですか?

三品「セットリストは、これまで出したシングルとアルバムのリード曲全部を古い曲から順にやっていったんです。しかもノンストップでやりきったので、必死な気持ちでした。新体制になって一発目のライブだったので、みんな気合が入っていて、どんなライブにするかずっと考えていたんですけど、私たちが築いてきた歴史を振り返りながらそれを一つずつたどっていくことで、これから先も楽しみにしてもらえるのかな、決意が伝わるライブになるのかなと思って、勢いを止めずにライブをやりきりました」

廣川「ファンの方たちは立ちっぱなしできつかっただろうなと、終わってから気付きました(笑)。お互いに結構耐久戦だったんだろうなって」

三品「リリースの順番にやっても成立する面白いライブになったと思います」

--リリース順でもきっちり物語になっているのかも。そのライブを経て3月26日には7周年記念ライブが予定されています。

廣川「今までの周年ライブとはまた違った気持ちというか、1年目くらいの気持ちにまた戻った感じです。4人になりますが、今までの思い出も大事にしているという誠意も見せられたらいいなと思いますし、“4人でもわーすた大丈夫だな”と思ってもらえるライブにしたいなと思っているので、みんなで“今この曲を見せるべきだ”という楽曲を選んで、いいライブにできたらと思います」

三品「周年ライブは毎年大事にしているライブなので、ここからまたリスタートというか、一つ区切りになるライブになるのかなと思って……。ここでこそ伝えたい気持ちがあるので、そういう楽曲たちでライブを作っていければと思います」

松田「わーすたってライブがめちゃくちゃ大好きで、大切にしていて……。すごく本能のままに楽しめるというか、ライブ中は余計なことを考えずに集中できて、わーすたのことについてはすごく頭が回るんですよ、普段こんな感じですけど。それが本当に楽しくて大好きなことだから、それを7年も続けてきたという自信だったり、そういうものが周年ライブで証になると思って、全身全霊で歌って踊っていきたいと思います」

--ライブ中はカッコいい松田さん。MCになったら面白くなる?

廣川「MCになったら突然抜けます(笑)。『次にここを言う番だからね』と決めておいても、ぽかんとした顔されて、誰か別の子がカバーすることは結構あります。そこは変わらずですね(笑)」

三品「ニコニコ愛想振りまいています。ファンの方にアイコンタクトとってニコニコしていたら自分が喋る番忘れてる……みたいな(笑)」

松田「そこは頑張りたいところです、余計に」

(一同笑)

小玉「1月の新体制ライブのときとは気持ちを入れ替えなければいけないし、げっそり変わると……」

(一同笑)

小玉「あ、ごっそり変わる! つられました美里に。1月のライブでは大幅に変わる曲とかすごく意識しなければならない曲もあったり不安なこともあったライブだったんですけど、それとは違って、4人としてこれからも頑張って行くぞ!という気持ちを出して、さらにパワーアップしたライブにしていけたらいいなと思ってるので頑張りたいと思います」

--さて最後にニューシングルのカップリング曲『リル・リル・トリップ』についてもうかがいます。これもカワイくて、でもこれまでのわーすたとは一味違う、ゆったりとした感じで。

廣川「シンプルにメンバーの声色を楽しめる楽曲だなと思って。4人になることで歌割が空く部分を梨々華と美里がカバーしてくれて、わーすたの見え方も最近変わってきていると思うんですけど、この楽曲は4人それぞれの声を楽しめる感じ。寝る前にとかにいいし、ほっとしたいときに息抜きできる楽曲になっているので、『ミライバルダンス』とは違う楽しみ方ができると思います」

松田「今までだと、ツインボーカル(廣川、三品)とダンサー3人という形で活動していたので、ライブで自分が歌うパートが増えると、その分踊るところを何%で、踊って歌うところを何%でという、体力の配分を考えるようになりました」

--そういうことを考えてたんですね(笑)。

松田「意外にそういうことを無駄に考えちゃう人なんです(笑)。最初だけ飛ばして後半バテちゃうというのが怖いので……。全部まんべんなく頑張りたいなと思うので、それが歌うところが増えることで変わってきたりするんですけど、でも歌うことも好きになったので、だから頑張りたいと思います」

小玉「わーすたは結構ガチャガチャしてたり、BPMが速かったりライブで映える曲が多いので、こんなにゆったりした曲も持ってるんだと、今回の作品を通して気づいてくれる方もいるのかなと思います。また新たなわーすたを楽しんでいただけたらいいなと思います」

三品「メンバーの声質を活かしてくれている曲になっていると思うので、新しい歌い方やニュアンスの出し方を楽しんでもらえたらと思います!」

わーすた(The World Standard)

世界に照準を合わせて活動しているデジタルネイティブ世代アイ­ドルで、SNSとリアルアイドル活動を通じて世界にKAWAIIジャパンアイドルカルチャーを­発信していくグループとして2015年に結成。2016年、1stアルバム『The World Standard』でメジャーデビュー。3月2日にニューシングル『ミライバルダンス』リリース。わーすた結成7周年ライブが3月26日(土)、東京・豊洲PITで開催。

廣川奈々聖(ひろかわ ななせ)1999年5月12日生まれ、福岡県出身

松田美里(まつだ みり)1999年8月2日生まれ、広島県出身

小玉梨々華(こだま りりか)2000年10月1日生まれ、北海道出身

三品瑠香(みしな るか)2001年3月17日生まれ、愛知県出身

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