モーニング娘。’19、二度目のROCK IN で最大規模のGRASS STAGEライブ 全14曲突っ走る
モーニング娘。’19 が10日、茨城・国営ひたち海浜公園で行われた「ROCK IN JAPAN FES.」へ自身2度目の出演を果たした。
昨年のLAKE STAGE出演から一年、今年は本フェスティバル最大のステージである GRASS STAGE に10日のトップバッターとして出演したメンバーたち。新メンバー3名が今秋からパフォーマンス参加するため、11人で作り上げるステージはこれがラストとなる。
晴れ模様となったGRASS STAGEの観客エリアが見事に人で埋まっていく中、ライブは『みかん』からスタート。石田亜佑美さんが「ROCK IN JAPAN グラスステージ、盛り上がっていくぞ!」と気合十分な声で呼びかけ、会場全体から合唱とともに拳が衝き上げられた。続く『気まぐれプリンセス』ではエキゾチックな歌唱で会場を魅了し、『I surrender 愛されど愛』では会場の隅々まで駆ける。野外ステージ、それもさまざまなアーティストらが集う「ROCK IN JAPAN FES」の場で大観衆を前に遺憾なく力を発揮するメンバーたちに、モーニング娘。にとって過去最大規模といえる人数の熱狂的な歓声が押し寄せた。
MCでは譜久村聖さんが開幕の挨拶とともに「このステージから小田さくらが復帰しました!」と報告。小田さん頚椎椎間板症のため一ヶ月ほど活動を休止していたが、無事回復して戻ってきた。会場から復帰祝いの拍手が寄せられると小田さんは「ありがとうございます!今日は皆さん思いっきり楽しみましょう!」と高揚した笑顔で呼びかける。
観衆をクラップで煽りながらダンサブルに会場をつつみ込んだ『恋愛レボリューション21(updated)』や近年のライブ人気曲『泡沫サタデーナイト!』など、セットリストには新旧の人気曲を持ち時間ギリギリまで配置。特に『LOVE マシーン(updated)』がかかるとGRASS STAGE にはさらに観客が集まり、果てまで一斉に同じ手の振り付けと合いの手の合唱で一体感を生み出す。ステージの 11 人だけでなく、歴代のモーニング娘。メンバーが紡いできた歴史がひとつの形として実った瞬間だった。
後半戦では最新シングル曲『青春 Night』できっちり会場をノセていき、『Are you Happy?』『わがまま 気のまま 愛のジョーク』『What is LOVE?』など攻めのナンバーで会場を盛り上げ、「私達に最高のステージを見せてくださってありがとうございます!」という譜久村さんの言葉から、ラストは全員で『ここにいるぜぇ!』と力強いタイトルコール。最後まで勢いを途切れさせることなく、全 14 曲を突っ走り、11 人の集大成的ステージを完遂した。
ステージ後のメンバーコメントでは、小田さんが「多分今までで一番大きい規模のお客さんだったと思うんですけど、みんな『LOVE マシーン』で手を振ってくださって”この曲すごい!“と思いました。途中から来て、最後まで観てくれた方がいたのが嬉しかったです。私たちのステージを見たことがない人でも、一度目にとまりさえすれば届くんだって自信がもてました」と語った。「始まってみたら最高でしたね。ただ今回、朝の道路渋滞で見に来られなかった方がいたと聞いたので、そういう方にも見ていただけるように来年もロッキンに出たいです」と石田亜佑美さん。森戸知沙希さんは「去年 GRASS STAGE を見に行って“いつか絶対ここに立ちたいね”ってみんなで話していたので、今年はいただいたチャンスを絶対に逃さないようにやってきました。本当に嬉しかったです」と口にする。
今回のセットリストではメンバーたっての希望で『I surrender 愛されど愛』が追加され、そのために想定タイムが限度いっぱいである49分59 秒に設定されていた。生田衣梨奈さんは楽曲追加について「メンバーで直談判に行きました」と語り、さらにフェス対策としてリハーサルでは暖房を30度に設定して慣らしていったことも明かした。前回の出演でグループが“体力おばけ”と評判になったことから、「負けたくないと思って筋トレ頑張りました」と語ったのは野中美希さんだ。
また、「ROCK IN JAPAN FES」のほかのアーティストに刺激を受ける部分もあるという。加賀楓は「バンドさんがステージに立つ時の、楽器を自分で弾くからこその曲と曲の繋ぎ方が自由ですごくいいなと思うんです」とコメント。横山玲奈さんは「全員やりきったぞ!って気持ちがいっぱいなので、この後はおいしいもの食べて、いろんなアーティストさんのステージを見て、勉強して帰りたいと思います!」とステージを終えてなお元気いっぱいな様子をみせた。
譜久村聖さんは今回、リーダーとして「物怖じしませんでした。ステージの大きさに対して萎縮する気持ちをなくしました」と自らを振り返ったあと、最後に締めのコメントをよせた。「去年初めて私たちはフェスに立たせていただいたんですよ。モーニング娘。って 20 年以上続いていても新たに開拓できるところがたくさんあって、それが私たちの良さだなって思うので。だからこれからは、もう右肩上がりしかしません」
モーニング娘。’19 は今秋から新メンバーを加えた 14 人体制でのステージに移行し、9 月21日(土)神奈川・ハーモニーホール座間より全国 19 箇所 38 公演にわたる秋のコンサートツアーを開催する。
■モーニング娘。’19 「ROCK IN JAPAN FES. 2019」セットリスト
1.みかん
2.気まぐれプリンセス
3.I surrender 愛されど愛
4.恋愛レボリューション 21(updated)
5.シャボン玉
6.ザ☆ピ~ス!
7.泡沫サタデーナイト!
8.LOVE マシーン(updated)
9.One・Two・Three(updated)
10.青春 Night
11.Are you Happy?
12.わがまま 気のまま 愛のジョーク
13.What is LOVE?
14.ここにいるぜぇ!
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