本格音楽女子祭-其の弐-にアイドルが大集合! 台風迫り来る中 ディファ有明にファンも大集合!
関東地方に台風が刻々と迫りくる中、10月13日(月) 東京・ディファ有明にて、「本格音楽女子祭-其の弐-」が行われた。
本格的な音楽・演奏・ダンスを志向している女性アーテイストとリスナーの為のイベントということで、1部が14組、2部が17組(両部共通の出演者含)という実にボリュームのあるイベントとなった。
そのボリューム故に非常に簡単になってしまうのではあるが、各グループの紹介を兼ね、イベントの模様を紹介する。
<1部>
●Shawty from ESP
ダンスパートとKaty Perryの「California Gurls」などを歌うヴォーカルパートに分かれたステージを披露。音楽・芸能・楽器・声優の専門学校ESP学園の学生さんらしくどこか初々しさもありつつ、とてもエネルギー溢れたステージでこのイベントのオープニングを飾るに相応しく、また”Shawty(魅力的な女性)”という名前にぴったりなグループ。
●Bitter & Sweet
田﨑あさひと長谷川萌美が結成したユニット。田﨑の立ちながらキーボードを弾いて歌う姿と長谷川の伸びのあるヴォーカルが相まって、時には爽やかであったり、元気が出たりするような気持ちが湧いてくるようなステージ。「インストール」、「Rolling Days」、「誰にもナイショ」の3曲を披露。
●SiAM&POPTUNe
浜崎あゆみのアレンジなどでも知られる音楽プロデューサーHΛLが手掛けているグループ。「ミラクル☆→ハッピーチューン」、「spiral×future=butterfly」、最新シングル「ヒロイン革命」を含めた3曲をノンストップで展開。衣装の可愛さとスタイルには目を見張るものがある。2015年1月28日には早くも4thシングルの発売が決定している。
●葉月
色彩RECORDSに所属しているソロアーティスト。「REBITH TO DEATH」で攻めるステージを見せたかと思えば、11月30日発売の「キミに転生」で見せる世界観も必見。MCは人懐っこい関西弁でそのギャップも可愛らしい。3曲目「BET∞MY LUCK」では物販で使えるコインを投げ入れていたのも関西ならではのサービス精神溢れるステージだった。
●Stand-Up! Hearts
アフィリア・サーガなどを要するStand-Up! Recordsに所属しているStand-Up! Projectのアイドル研究生グループ。「天武の舞、暁の門」、「Triangle Wave」、「空色デイズ」、「NEXT STAGE!」の4曲を披露。良い意味でこれから花開いていくであろうグループで楽しみである。
●Chu-Z
PaniCrewのYOHEYプロデュースによるグループ。「a.no.ne」、「GIRLS ON THE RUN!」、そして10月1日にメジャー1stシングルとして発売された「ボンバスティック!」の3曲を披露。「ボンバスティック!」では光るLEDとして話題になっているルミトンを振り回して踊るなどアイドル然としていないカラフル感とかわいさとカッコ良さを兼ね備えたステージで、これまでのChu-Zのイメージをいい意味で裏切りどんどん進化しているようだ。11月25日には新宿BLAZEでのワンマンライヴが行われるのでそちらも是非チェックして欲しい。
●CoverGirls
2025年からやってきた近未来型リアリティアイドル・CoverGirls。「深夜警報」ではかっこ良く、「Dear My Frend」では明るく、「恋するパラソル」ではかわいくという曲ごとに表情が変化するステージを披露。24時間ライヴを行った翌日との事でボロボロだというMCもあったが、その体力に驚きを隠せない。
●さんみゅ~
「明るく、元気に、爽やかに!21世紀最初の純白アイドル!」をキャッチフレーズに掲げ2013年1月にデビューした8人組のアイドルグループ。まさにアイドルの王道を突き進んでいくような爽やかなステージで「Live a Live!~愛があれば大丈夫~」、「そっと、ぎゅっと、もっと、ずっと」、「前にススメ!」、そして 11月19日に発売される「初雪のシンフォニー」の4曲を披露。デビューがカバー曲だったのでそのイメージが強い彼女達であるけれども、もはやオリジナルで勝負できるグループなのだと実感させられた。来年の1月17日には2周年記念として草月ホールでのワンマンライヴも決定している。
●吉川友
最近はTHE ポッシボー、吉川友、アップアップガールズ(仮)の3組からなる「チーム・負けん気」の活動も並行し、精力的に活動している彼女。アイドル界随一の歌唱力と評される彼女の歌のうまさと持ち併せるオーラのような雰囲気は、観客を一瞬にして心を掴んでしまう。落ち着いた黒と赤のシックな衣装もまたその印象をより際立たせるかのよう。かと思えば愛らしく特徴的なMCで場を和ませ、きっかワールドへ知らない間に惹きこまれてしまっている。それはすごい才能である。「URAHARAテンプテーション」、10月29日に発売される最新シングル「「すき」の数え方」と「あまいメロディー」、そして「ずっとずっとずっと君がスキだ」の4曲を披露。とにかく彼女から目を離す事など、できはしない。
●小桃音まい
民族大移動系アイドル。「キラリ」を披露した後の2曲目の新曲「パレード・イリュージョン」は「まいにゃ with シャッフルシスターズ」名義で10月29日にリリースを控えている。この曲は現在TOKYO MXで放送されているアニメ「怪盗ジョーカー」のエンディングテーマとして放送されている。3曲目の「BANG BANG 鼓笛サンバ」ではそのステージを最大限に使い、その動きに合わせてファンが右に左に動き回る“民族大移動”を披露。締めは「Dreamscape☆」でまいにゃワールドが完成。
●LoVendoЯ
元モーニング娘。の田中れいな率いるツインボーカル・ツインギターからなるグループ。サポートのリズム隊と相まって、メンバー4人がどんどん上達しているのがよくわかる素晴らしいステージで、どんどん熱量が上がっていく姿には魅了させられてしまった。11/5発売のミニアルバム「イクジナシ」、そして11月から全国13箇所のツアーも始まるという事でさらに進化していく事は間違いなく、一体どこまで行くのだろうかと楽しみで仕方ない。そのタイトル曲「イクジナシ」を含む4曲を披露。そして彼女達のステージを一目見ようと出演したグループが軒並み関係者エリアにずらっと並んだ姿も9月に開催された本格音楽女子祭-前祭-同様このイベントの風物詩となりつつある。
●STARMARIE
2008年に結成されたダークファンタジーをコンセプトに活動中の5人組グループ。今回はそのコンセプトをまさに体現したかのようなセットリストで「三ツ星レストラン・ポールからの招待状」、「モグラミステリーツアー」、「モノマネ師ネロ」、「涙のパン工場「コンセル・カマタ」」の4曲。特徴ある歌詞に呼応したかのような激しいダンスに可愛らしい歌声は日本のみならず、世界へも進出中の話題のグループ。2曲目の「モグラ~」の振付は吉川友さんもお気に入り。そんな彼女も電撃参戦する「スタマリEXPO-秋-」が10月16日、TSUTAYA O-EASTにて行われる。さらに12月3日に3年ぶりのシングル「サーカスを殺したのは誰だ」を発売する。
●ベイビーレイズ
レプロエンタテインメントが放つ「乗り込み! 乗っ取り!! アイドル」。12月18日には待望の武道館が決定するなど、今話題も勢いも右肩上がりっぱなしの5人組。1部は「ミチシルベ」、「新しい世界」、「S.O.K」、「ベイビーレボリューション」の4曲を披露。なかなか面白い選曲でとにかく攻めて、このイベントをまさに乗っ取るかのようなステージであった。既に11月26日にはニューシングルも発売が決定しており、もはや目の話せないグループの一つである。
●放課後プリンセス
トリを飾ったのは制服にティアラが特徴的な放課後プリンセス。9月23日に発売された最新シングル
「真夏の夜の夢」がオリコンウィークリーチャート7位を記録しつつ、各メンバーの活動も最近メディアに
採り上げられている今話題のグループ。「私の右手、あなたの左手~ぎゅってしたい~」、「真夏の夜の夢」、
「ジュリエット~君を好きな100の理由~」の彼女達を代表するかのような3曲を披露。可愛らしさと甘酸っぱさが何とも言えないステージでこのイベントの第1部を締めくくった。
次は第2部。出演者を簡単にではあるが紹介をしたい。こちらも1部同様ボリューム故の紹介になってしまうことをご了承戴きたい。
<2部>
●Shawty from ESP
1部と同じステージ構成であったのだが音響のトラブルが起こってしまうハプニングに。特にヴォーカルパートで4人になった際にステージ上でじっと待っているのはとても不安だったと推測されるが、それもまた実に印象的だった。再開したがまたもトラブルに見まわれ、そのまま続いてCOVER GIRLSのステージに。
●CoverGirls
2部は「迷いの森」「ノンシュガーストロベリーショートケーキ」の2曲を披露。この後はまた別のイベントに出演との事で、実に精力的に活動中。10月21日には1stワンマンライヴが新宿BLAZEで行われるのでそちらも是非チェックして欲しい。
●SiAM&POPTUNe
1部とは衣装が代わり、上がTシャツに。「サンシャイン」、「ラヴカーニバル」とノンストップ2曲。1部、2部ともにノンストップで楽曲を披露するステージは時間内に精一杯アピールしようとする貪欲さに溢れていて好感がもてる。今後注目しておきたいグループでもある。ここで再度Shawty from ESPが登場。トラブルが起こってしまったパートからの再開。終了まであともう少しという所だったので、キッチリと最後までパフォーマンスを終えられた事にホッとしつつ、演じきった後の温かい観客からの拍手がなによりも素敵だった。
●葉月
「REBITH TO DEATH」「KILL ME AGAIN」の2曲を全力で熱唱。北海道から大阪に戻りこのイベントの為にすぐ東京へ来てまた大阪に帰るという事で短いながらもパワーを感じさせ、足跡をキチンと残した様なステージを披露。
●小桃音まい
白衣装に着替えた2部は10月29日に発売される「パレード・イリュージョン」とそのカップリング「ちんぷんかんぷんぱぴぷぺぽん」を披露。この曲はBPM180を超えたとても早い曲なのだが、しっかりと歌いこなしている。締めは「Dreamscape☆」でまいにゃ色に染め上げたステージはさすがの一言に尽きる。
●Bitter & Sweet
1部はどちらかと言うと爽やかで元気を魅せるステージという印象だったが、2部は「月蝕」のしっとりとした曲や自身のユニット名である「Bitter & Sweet」など苦さと甘さ=ほろ苦さの両方を楽しめる彼女たちの世界を表したステージであった。「Dream Girl」を含めた3曲を披露。
●吉川友
2部はこの夏よく見慣れたサンバ衣装で期待を裏切らないさすがのきっか。「女子プロレスラーじゃないですよ」など格闘技に深く関わりのあるディファ有明にちなんだMCを展開。「ここからはじまるんだ!」、「あまいメロディー」、「水色」の3曲を披露し、
最後はこれまた格闘技にちなみ、「1、2、3、ゆう~!」で締めた。期待を裏切らない、それが吉川友である。素晴らしい。
●アイドルカレッジ
「NGワード~キミガスキ~」、「あのコが、髪を、切らない理由。」、「いちごパフェ」、「ラブ/ライク」、「YOZORA」の5曲をノンストップで披露。彼女達の魅力がとても詰まった選曲で爽やかでかわいらしい王道的なステージを展開。限られた時間の中でアイドルカレッジをどう魅せるのかという点も考えられていたのがとても素晴らしい。12月3日に待望の新曲「トゥルーエンドプレイヤー」を発売。また、結成以来、初のホールでのワンマンライブを12月13日に、よみうりホールにて開催し、5周年の集大成を披露する。
●ベイビーレイズ
「充電満タン~サタデーナイト」から始まって「夏色パーティー」ではタオルを振り回し、「ぶっちゃけRock’n はっちゃけRoll」まで5曲を披露。1部が「攻め」のセットリストだとしたら、2部はみんなで「楽しんで盛り上がる」内容。しかも「暦の上ではディセンバー」を披露しなくても、ベイビーレイズはこういうグループですよとわかる程、幅がどんどん広がっている。12月18日には武道館も控えており、この勢いは益々加速していくんじゃないかと期待している。
●Cyntia
「聖闘士星矢Ω」主題歌「閃光ストリングス」、テレビドラマ「イタズラなKiss 2~Love in TOKYO」の主題歌「KISS KISS KISS」(2015年1月発売予定)を含む4曲を披露。バンドとしてのスキル・魅せ方もどんどん上がっている。TOKYO IDOL FESTIVAL 2014出演時同様、こういった形式の対バンライヴではお客さんの温かさに触れていて「アイドルヲタの人は温かい、スキルの高さは日本の宝です」といったMCは特に印象的だった。最後に「Cyntia」コールが客席から大合唱されたのも素晴らしい。
●さんみゅ~
2部は1部と表情を変えて、さんみゅ~の“動”を全面に攻めたアップテンポのセットリストで構成。本当に瑞々しいさわやかに風が吹くような心地良いステージだった。「キスをください」、「目覚めよ!乙女」、「大好きだ 何度でも~夢のしっぽ~」、「初雪のシンフォニー」の4曲を披露。
●アップアップガールズ(仮)
「ハロプロエッグ」出身、という冠はなくてもよい程、7人で独自の進化を遂げたグループ。全力で向かっていくステージは相変わらず熱量が半端ない。メンバーの煽りも関根梓を中心に「イチバンガールズ!~UPPER ROCK」のメドレーから11月4日発売のシングルの中から「イタダキを目指せ!」まで攻めまくるステージ。それに呼応する観客。毎回“アップアップガールズ(仮)ある所に最高の空間ができる”のがとても素晴らしい。最後のMCの謙虚さも彼女達が愛される所以だろう。
●STARMARIE
全員白衣装に着替えての登場。「お化け屋敷に就職しよう」「帝王の華麗なアリバイ」「三ツ星レストランポールからの招待状」の3曲。オープニングの紹介から”ファンタジーワールドへようこそ”から始まる締めのMCまでキッチリとした世界観を提示するステージは5人になって益々魅力に磨きがかかっている。
●LoVendoЯ
1部とは「イクジナシ」以外セットリストを変えた4曲を披露。バンドとしての幅広さを実感でき、2部では余裕すら感じさせられるようなステージ。アイドルというよりも「本格的なバンド」としてどんどん世に攻めて、枠をぶち壊すぐらいの活動を是非期待している。
●放課後プリンセス
最新シングル「真夏の夜の夢」のカップリングである「バカだね」、「古事記しか!」「ジュリエット~君を好きな100の理由~」の3曲を披露。「古事記しか!」では客席にサークルが出きる程の盛り上がりでステージとの一体感が増す。
メンバーに高校生がいるという事でアフィリア・サーガとの急遽出順が変更。アフィリアさんのおかげで全員出る事ができましたという感謝のツイートをみかけてこういった譲り合いもイベントならではであり、素敵なエピソードである。
●アフィリア・サーガ
カフェ&レストラン「アフィリア・グループ」を代表するメンバーから構成された学院型ガールズ・ボーカル・ユニット。前作「マジカル☆エクスプレス☆ジャーニー」がオリコンウィークリー3位にチャートインするなど話題のグループ。「ニーハイ・エゴイスト」、「ジャポネスク×ロマネスク」、「飛行実習~Learn To Fly~」の3曲を披露。今回はなんといっても11月26日に発売される「ジャポネスク×ロマネスク」。掛け声や振りなど和テイストが散りばめられたというMCもあったが、それだけにとどまらないのがアフィリアの独自の世界。10月11日よりリリースイベントが各地で開催しているので是非チェックしてその世界に触れて欲しい。
●Chu-Z
トリを努めたChu-Zが最後に披露したのは「Direct to U」、「LOVE☆PARADE」、そして「ボンバスティック!」の3曲。この曲で振り回すルミトンがステージに映えて特徴的だし、そのカップリングでもある「Direct to U」もChu-Zの魅力がとてもつまった素晴らしい楽曲で、このグループの引き出しがどんどん増えているようだ。11月のワンマンは是非チェックして欲しい。
1部、2部を通して非常にボリュームのある、と先にお伝えしたがこれだけ簡単に紹介してもこのボリュームになってしまうことでこのイベントの“濃さ”が少しは伝わっただろうか。
台風が迫る中、最後まで残っていた多くの猛者たちも楽しんでいた今回の「本格音楽女子祭-其の弐-」。
ただかわいい、カッコ良いだけではないグループがどんどん出てきているので、是非、近いうちに「本格音楽女子祭-其の参-」が開催されることを切に願う。
Text by livemaster
撮影:本間裕介
情報提供:(C)EA
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