8月1日、2日、東京・お台場で日本最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2015」が開催された。
2日目のHOT STAGEには武藤彩未が登場。一つ前のステージではさくら学院がライブを行っており、初代生徒会長としてしっかりとそのバトンを受け取った。
呼び込みのBGMに続いて武藤彩未のライブのオープニングで毎回流される『ナウシカREMIX』が聴こえると、会場はそれに合わせて一斉の手拍子が始まる。
前のステージからそのまま残ったさくら学院父兄(さくら学院ファン)も初代生徒会長を称えるように。
やがて武藤彩未が現れ、ゆっくりとセンターに立つと、一瞬の沈黙の後『宙』。
静けさのあるイントロの立ち上がりにステージの視線が武藤彩未一身に注がれると、彼女もそれを受け取り、言葉を紡ぐようにゆっくりと歌い始める。
ワンフレーズのサビの後、一瞬水が打たれたような透明な感覚に会場が心とらわれると「はじめまして、武藤彩未です!よろしくお願いします!」と真っ白な挨拶。
堰を切ったように大きな歓声が上がり、波紋のように広がる。
「一曲一曲大切に歌います。」とさくら学院から手渡されたバトンを胸に武藤彩未のライブがスタートした。
聴きいるような『宙』が終わると、次は一転し『交信曲第1番変ロ長調』でギアを上げ、激しく会場を揺らす。
曲が終わればそのまま間もとらず、四つ打ちのキック音が鳴らされ“AYMエクササイズ”と呼ばれる観客とのコール&レスポンスへ。武藤彩未の指示に合わせて観客は右に左に手を振る。
「A」「Y」「M」の手の形に合わせて「A・Y・M・ア・ヤ・ミー!!」のコール、では観客も思いっきり名前を叫ぶ。すると武藤彩未は「今、とっても幸せ!」とその感動を噛み締める。
そして「このテンションのまま!」と『RUN RUN RUN』へ。
観客もタオルを振るこの曲では、TOKYO IDOL FESTIVALならではに、それぞれの推しタオルでカラフルに会場が彩られる。境界線は無く、皆、武藤彩未の元で笑顔を造り、思いっきりタオルを回して楽しむ。
高まった勢いはまだまだ止まらず『A.Y.M.』で強烈に熱情を叩きつけると、印象的なリフが響き武藤彩未の『パラレルワールド』へ。
スネアの音が強引に引っ張るように会場が跳ね回り、カラフルにイメージを超えて音楽が広がる。
盛り上がりが最高潮の波に乗るように、続けてラストは武藤彩未流ハイスピードロックナンバー『OWARI WA HAJIMARI』。
飛び散る汗もいっぱいに満面の笑みを浮かべる武藤彩未のあどけない姿が会場を包み込むと、あっという間にライブは終わり「以上、武藤彩未でしたーーー!!」と最後は武藤彩未らしい丁寧な挨拶で締める。
さくら学院以来、思い出のTOKYO IDOL FESTIVALに再び戻ってきた武藤彩未は、相変わらずのまぶしい笑顔を観客に届け、嬉しそうにそのステージまで来た道のりをたどり、また歩いていった。
記事:南部仁志
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