【本田望結 & 莉子インタビュー】映画『きさらぎ駅』で初共演 U-NEXTで独占配信中

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本田望結・莉子
本田望結・莉子

6月3日より公開された映画『きさらぎ駅』が、大ヒットを受けて全国順次公開中。さらに9月1日からU-NEXTで先行配信もスタート。主演の恒松祐里、共演の本田望結、莉子らキャスト陣の迫真の演技に加え、都市伝説の謎に迫る大胆な考察、異世界へと誘う臨場感あふれる演出が話題となっている。

インターネット掲示板発の“KING OF 都市伝説”をもとにした本作。大学で民俗学を学ぶ女子大生の堤春奈(恒松)が、現代版神隠しとしてネット上で話題となった“きさらぎ駅”を卒業論文の題材として決め、その謎に迫る姿を描いている。

この記事では、本作で初めての共演を果たした本田望結さんと莉子さんのインタビューを掲載。撮影でのエピソードや、お互いの印象などについて語ってもらった。

■ 念願の好きな人に会えて嬉しかった(望結)

--改めて、お二人の役柄について教えてください。

望結「きさらぎ駅に迷い込んで不思議な体験をする女子高生、宮崎明日香を演じます。しっかりとした子なんですけど、実は少し強がっていて弱い部分もある、異世界に迷い込んでも人間らしさを失わない女の子を演じています」

莉子「同じく、きさらぎ駅に迷い込んでしまう女の子、松井美紀を演じさせていただきました。映画をご覧になる方はたぶん(見た目がギャルだから、中身も軽い子なんだろう)と先入観を持たれると思います。でも、美紀なりの気持ちや葛藤もあって行動しているので、ぜひ繰り返し見て、美紀の内面をくみ取っていただけたら嬉しいです」

--お互いの印象や、初めて会ったときのエピソードを聞かせてください。

望結「私はこの映画でお会いする何年も前から莉子さんのことが大好きで、いろんな情報をチェックしていたんです。だから、念願の好きな人に会えて嬉しかったです」

莉子「そう言っていただけて、嬉しいです!」

望結「最初は遠慮して、すぐに話しかけられなかったんです。現場でもあまり一緒のシーンがなかったので、むしろ公開が近づいてから取材などで話す機会が増えました」

莉子「私も共演が決まってすごく楽しみにしてましたが、まさか私のことを知っているとは思ってもいなかったので、望結ちゃんから“応援してます”と聞かされたときは、すごくビックリしました。それこそ私もずっと小さい頃からドラマに出ていた望結ちゃんを応援していたので、お互いに“見ていました!見ていました!”って、声を上げましたね」

--望結さんが最初に莉子さんを知ったきっかけは?

望結「最初はSNSなどで莉子さんを知って気になっていました。出演情報をチェックしたり、動画を見たりしているうちにいつの間にか大好きになっていました」

莉子「嬉しい! 望結ちゃんはアスリートとしてフィギュアでも活躍されていますし、それこそ私にとっては異世界の人だったので、そんなことは思ってもいなかったです。しかも“ずっと応援していたんです”と言ってくださったので、(こりゃ嬉しいわ!)と飛び上がってしまいました」

■ 今までにない役だったので、演じていて楽しかった(莉子)

--撮影中のエピソードはありますか?

望結「台本をいただいて、キャストに莉子さんの名前を見つけたときは、(同じ名前の別人かもしれない)と半信半疑だったので、初めてお会いしたときは緊張して手汗がすごかったのを覚えています。でも、最初からグイグイいったら失礼かと思って、挨拶のときは必死に気持ちを抑えていました。しばらくしてタイミングを図ってから“好き”と言えたんですけど、伝えられてよかったです」

莉子「現場では10代のキャストが私たちだけだったので、親近感もあってすぐに仲よくなりました」

--望結さんは恒松祐里さんと一緒のシーンが多かったですね。

望結「恒松さんとも今回が初共演でした。最初にお会いした時に私が“なんてお呼びしましょうか?”って尋ねたら、“周りからは、つねさんって、呼ばれていますよ”って、気さくにおっしゃったんですけど、なかなか私から“つねさん”って呼べなくて。撮影中もずっと“恒松さん”って呼んでいました。次にお会いした時は勇気を出して“つねさん”って呼びたいです」

— 役作りで苦労されたところは?

望結「監督さんから“明日香はしっかりしている女の子”と言われていたんですけれど、お芝居に関してはほとんど私に任せていただきました。しっかりはしているけれど、ほかの大人との立場の違いもあるので、子供らしさを残しつつ、大人っぽくなりすぎないように意識して演じました」

--莉子さんはどうでしたか?

莉子「あそこまでがっつり振り切った役は初めてだったので、ギャルっぽいメイクだったり、エクステを付けたり、まずは見た目から入りました。台本で見てもパッと判るぐらい、私のセリフだけギャルっぽい言葉づかいだったので、わざと語尾の力を抜いたり、喋り方をかなり意識しました」

--普段のイメージとのギャップが新鮮でしたね。

莉子「私も今までにない役だったので、演じていて楽しかったです」

--線路を逃げていくシーンは、走るのが大変そうでしたが。

望結「足元が石コロだらけなんです。莉子さんはハイヒールだったので特に大変そうでした。怪我をしないように周りのキャストも気を遣っていました」

莉子「歩くだけでも難しくて、頑張りたくても頑張れない状況でした。撮影中はずっと優しかった監督さんも、その時だけは“ごめん、ここは頑張って!”って訴えるので、私も必死で走ってましたね」

--ほかに撮影で苦労されたところは?

莉子「撮影前のリハーサルは室内でやっていたんですけど、実際に現場に行ってからのトライも多かったですね。例えば、リハでは駅のシーンは床に線が引いてあるだけで、ここまでがホーム、そこから先は線路ってなっていたんです。あまりイメージがつかめなくて、なんとなく線をまたぐ動きしかしていなかったんですよ。実際はかなり段差があって、降りるときにスカートが問題になったり、いろいろみんなで相談しながら、頑張ってやってましたね」

--望結さんは相手を殴るシーンもあって大変だったのでは?

望結「なかなか本当に相手に当たっているように見えなくて、何回も撮り直しました。監督さんがノリで“もう本気でいっちゃおうか”ってあおるので、私も“いっちゃいますか!?”って拳を振り上げたら、相手の方が小声で“いや、顔面はちょっと……”って(笑)」

■ 都市伝説も占いも怖い話もUFOも全部信じちゃいます(望結)

--二人はホラー映画が苦手ではなかったですか?

望結「ホラー映画には初めての出演だったのですが、ホラーならではの演出やアクションに興味があったので、全然不安はありませんでした。台本を読んでみたらワクワクが止まらなかったです」

莉子「映画が大好きでいろんなジャンルを観ているのですが、ホラーだけは苦手で、今までまともにスクリーンを見ることが出来ませんでした。でも、自分がお客様を驚かせる側に回るのは、すごくワクワクする新しい挑戦で、撮影自体も楽しかったし、この作品に参加できてよかったです」

— 撮影で戸惑ったことはありませんでしたか?

望結「この映画はほかのホラー映画とは少し違っていて、異世界だったり、同じ場面が繰り返されたり、特殊な作品です。FPS(一人称視点)の演出など、台本を読んだだけではイメージが追いつかないシーンが多かったので、セリフだけを頭に入れて、あとは全て監督さんに委ねる気持ちで撮影に挑みました」

--莉子さんはいかがでしたか?

莉子「ホラーは怖くて観るのを避けていたんですけど、今年はなぜか何本もホラー作品に出演させていただいたので、その試写でホラー映画を初体験しました。でも、ジャンルにこだわらず作品を作ることはすごく楽しいです。ホラーは作品によって演出の仕方や、撮影方法がまるで違いますし、現場の空気感もだいぶ変わるのですが、怖い作品だからこそ意外と現場はにぎやかで、意見を出し合ってワイワイしながら作っている雰囲気がありますね」

— 実際に完成した映画を見ていかがでしたか?

莉子「めっちゃ怖かったです!体が凍りついて瞬きできないぐらい怖かったですね。気がついたらもう冷や汗でびっしょりでした」

--『きさらぎ駅』のような都市伝説は信じますか?

望結「信じます。都市伝説も占いも怖い話もUFOも全部信じちゃいます。“信じるか、信じないかはあなた次第”って、よく言いますけど、きさらぎ駅は、匿名掲示板に書き込まれたこと以外、実際に行って見てきた人がいるわけでもなく、真実も解らない。それを実写化して伝えることはすごく難しいと思います。この映画では、誰も知らない謎を想像の力を借りて実写化していますが、皆さんを裏切らない壮大な仕掛けが待っています。きっと、楽しんでいただけると思います」

--莉子さんは、元になったお話は聞いたことがありました?

莉子「都市伝説や、学校の怪談の類が怖くてずっとダメで、聞くのも目にするのも避けて生きてきました。映画の内容を聞かされたときは、これも怖い話かなと思ったんですけど、本当にあるんじゃないかっていう現実味があって、すごく面白そうだと感じました。身近なところから始まる出来事なので、これを映像化したら観客はみんなリアルに怖くなっちゃうんじゃないかな」

--ご自身で心霊体験や怖い経験をされたことは?

莉子「実際には何もないんですよ。私、めちゃくちゃハッピー人間なので、たぶん感じないのかも。でも、前に撮ったホラー作品では、本物の廃墟にお邪魔したので、形だけでもと思って“お清めスプレー”を手に入れました。今年はホラー作品が続いているので、今でも持ち歩いています」

--それを持っていれば、なにか起きても平気そう?

莉子「いやそれが実はめっちゃビビリなので、実際にそんなことが起きた日にはもう寝られないどころか、ずっと誰かがそばにいないと震えが止まらないと思います。今のところ何もないのでハッピーに過ごせていますけど」

■ 電車で寝過ごし。始発の駅から終点ギリギリまで(莉子)

--本作は、電車が物語の重要な役割を果たしていますが、莉子さん自身は旅行や乗り物で失敗したことはありますか?

莉子「それこそ、電車で寝過ごしたことがあります。東京から少し離れたところでお仕事があって、終わってから一人で帰ったんですけど、疲れていたのでぐっすり寝てしまいました。始発の駅から乗って終点ギリギリで降りたので、2、3時間ぐらいロスしてしまいました」

--望結さんも鉄道を使う機会が多いと思いますが、移動中に失敗したことはありますか?

望結「最近ですが、お友達と待ち合わせした時に反対方向の電車に乗ってしまいました。それが人生初めての乗り間違いですね。“遅刻しちゃう。ごめんなさい”って連絡したら、その方も用事で到着が遅れて、遅刻にはならなかったんですけど」

--電車で乗り過ごしたりはしませんか?

望結「私は新幹線を利用することが多いのですが、片道1時間半くらい止まらない区間があるので、それだけは絶対にしたくないと気をつけています。取り返しのつかないことになるので(笑)」

--映画の話に戻って、終盤で主人公が“自分が助かるか、相手を助けるか”の選択に迫られる場面があります。同じ立場だったらどうしようとか考えましたか?

望結「どうでしょうね。でも、自己犠牲とまではいかないのですが、誰かを喜ばせたり、笑顔になってもらったりするのは大好きです。姉の真凜が遠征に行ったときは、留守の間に部屋を綺麗にしてあげて、帰ってきたときに喜ぶ顔を見るのが嬉しいです」

--最後に望結さんから一言メッセージをお願いします。

望結「映画『きさらぎ駅』は、ホラーならでは怖さと、ビックリするような出来事が次々と起こる映画です。怖さや驚きだけでなく、きさらぎ駅を通じて出会う人たちが生み出す人間ドラマの部分も描かれているので、ぜひそこにも注目して楽しんでください」

『きさらぎ駅』公式WEB https://kisaragimovie.com/

スタッフクレジット
<本田望結>
スタイリスト:田中トモコ(HIKORA) ヘアメイク:牧野裕大(vierge)
衣装協力:ailéFanM、貼るだけピアス Leange、AGU、お世話や

<莉子>
スタイリスト:岡村春輝 ヘアメイク:岩澤あや

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