船岡咲「汗も涙も鼻水も気にせずにやり切っています」若林倫香とともに渾身の漫才シーン

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「アリスインデッドリースクール・ノクターン」ゲネプロより
「アリスインデッドリースクール・ノクターン」ゲネプロより

アリスインプロジェクト10月公演『アリスインデッドリースクール・ノクターン』のゲネプロが4日に新宿村LIVEで行われ、元SKE48の若林倫香や、船岡咲ら女性キャスト陣が本番を前に囲み取材に応じた。

アリスインで人気No.1を誇る作品「アリスインデッドリースクール」の再演だが、今回は映画『アリスインデッドリースクール・アジタート』と連動して制作され、映画、アニメ、コミックなどのメディアミックスで展開する企画「アリスイン・プログレス」の第一弾となっいる。

漫才に情熱を燃やす女子高生・墨尾優(ユウ)を演じた若林倫香さんは「このメンバーとはすでに映画の撮影もしていて、普段、私は人と仲良くなれないんですが、この座組は本当にみんな仲がよくて、居心地がいいです。稽古もいい状態で臨めたと思います。大好きなみんなと一緒にステージに立てて嬉しいです」と声を弾ませた。

ユウの親友で漫才の相方を務める百村信子(ノブ)役の船岡咲さんは「最初の漫才のシーンはすごく緊張しました。みんな汗だくですが、カワイイなんてどうでもいいってくらい、汗も涙も鼻水も気にせずにやり切っています。このみんなとならゼッタイ大丈夫だと思います」と自信をみなぎらせていた。

キャストたちは前作での出演や、映画の撮影を終えていることもあって、ゲネプロにもかかわらずず息はぴったりで、初日から完成された舞台に仕上がっていた。他の舞台では主役を務めることも多いオールスターキャストが集結し、これまでの経験がフィードバックして、アリスイン史上最高が上書きされた作品と言えるだろう。

今作では、全体にシリアスな方向に演出の舵を切りながら、ユウとノブの漫才シーンが全力で笑いを取りに行っている。それが舞台に活力を与える強いバネになっており、他の役者たちもリミッターを振りきった芝居を演じきることに繋がっているように感じた。

囲み取材のあとに、生徒の中で唯一攻撃的で、物語をけん引することも多い紅島弓矢役の舞川みやこさんに話を聞いた。

–ゲネプロを終えた感想は?

私だけじゃないんですけど、みんな緊張していてガチガチでしたね

–間のとり方とか、作品自体が緊張感に包まれていますが

撮影した映画版ではリアルにゾンビ化した生徒も出てくるのですが、舞台版では実際に出てこない分、屋上に生き残っている生徒たちだけで背景が伝わるように、意識して緊迫感を大切にして演じています。

–紅島の迫力がすごくて存在感がありました

ホントですか。私は普段あまり雑な言葉のしゃべり方もしなくて、姿勢がよすぎるってダメ出しされるくらいなので、荒れている役が初めてだったんです。映画『下妻物語』でヤンキー役の土屋アンナさんを参考にしたりして頑張りました。たぶん、今までなかったと思うのですが、本物の金属バットを舞台でバーンって振り回していて、ピリッとした演出になっています。みんなの緊張と緩和を担っている役割なので、その部分を意識して演じています。

–最後に、舞川さんから作品のアピールを

私自身も昨年のデッドリースクールを観て、ずっと出たいと思っていた作品です。やりたいと思っていた紅島をありがたいことにやらせていただいたのですが、実際にやってみると、自分が演じる紅島や、メインのノブとユウたちだけでなく、ホントにひとりひとりがしっかり生きている群像劇になっています。それぞれの生き様をしっかり見ていただきたいので、ぜひ、劇場に足を運んでください。

 

『アリスインデッドリースクール・ノクターン』

2017年10月4日(水)~9日(月・祝)
会場: 新宿村LIVE

原作・脚本:麻草郁
演出:松本陽一

出演:船岡咲、若林倫香
中塚智実、舞川みやこ、栗生みな、永吉明日香、大塚愛菜、民本しょうこ、秋元美咲、持田千妃来、花梨、天音、雛形羽衣、佐藤琴乃、栗野春香、渡辺菜友、月岡鈴

特別出演:八坂沙織

日替わりキャスト
鶴田葵:4日(水)、7日(土)・8日(日)
遠藤瑠香:5日(木)・6日(金)、9日(月・祝)