8月8日、映画「この国の空」の初日舞台挨拶がテアトル新宿で行われ、二階堂ふみさん、長谷川博己さん、工藤夕貴さん、荒井晴彦監督が登壇した。
公開初日を迎えて荒井晴彦監督は「今の日本で誰も死なない、兵隊も出てこない地味な戦争映画ができたことが奇跡と思っています。今年敗戦70年、反戦映画っぽくない。ただただご飯を食べている映画なので、今の政権に対してもっと過激な反戦映画にしてもよかった。」と挨拶した。
この映画を観て里子役の二階堂ふみさんは「できあがるまで演者はどういう風にフィルムに映っているのか確認できない。撮影中は一瞬一瞬を里子として現場に立っていた。私は撮影中に19才から20才になり、その時をこの映画の中で過ごせたことを幸せに思います。いい作品ができたので、さまざまな方に見てもらいたいです。」
市毛役の長谷川博己さんは「昔の雰囲気のある、凄くいい映画です。映画を観て現代もずっと戦争は終わっていないと思いました。演技をして考えさせられました。修行がまだまだ足りません。」
里子の母、蔦枝役の工藤夕貴さんは「長谷川さんはいやらしく、じゅうぶんに悪かったです。この静かな映画がこう締めて終わらすなんて、監督は凄いと思いました。二階堂さんが積み上げてきた気持ちの移り変わりがしっかり伝わっているので、涙が出ました。」と、それぞれ語った。
主演の二階堂ふみさんに対して長谷川博己さんは「里子という主人公を演じるにあたり、責任を背負ってやっている。役柄的に現場ではお互い距離を置いていました。」
工藤夕貴さんは「親子役ですがこの親子は他人行儀だったり不思議な空気感がある。彼女は勉強家なので初日にもんぺ姿で英語の勉強をしていました。敵国の言葉をもんぺ姿でしゃべっているのは不思議な感覚でした。」とコメントした。
この映画に携わって長谷川博己さんは「戦争のことについて子供の頃に習いましたが、この歳になりもう1度戦争について考えました。」
二階堂ふみさんは「考え続けることが戦後80年90年100年と日本を作っていくことに大事。当時を生きた人のことを考えたい。その気持ちが一層強くなりました。」
工藤夕貴さんは「野菜など、あらゆるころをムダにしない。戦争時代はそうだったんだと、しみじみとした思いで食卓を囲みました。飽食の時代、食べ物に関しても平和に関しても感謝が少ない気がしました。」とそれぞれ語った。
最後に荒井晴彦監督は「8月15日で日本は変わったと僕等は習いましたが、変わっていないんじゃないか?戦争中のことも、戦後もずっと引きずっていかなければならない。戦後どうやって生きてきたのかお客さんにも問いかけたい。この映画に出てくる人たちは甘い、非国民なんじゃないかとネットで見ました。国が間違った時は非国民の方が正しい。またこの国が間違いそうになれば、僕は非国民になります。」
二階堂ふみさんは「家族や大事な人と生きることについて話し合っていただければ、とても嬉しいです。」と締めくくった。
映画「この国の空」はテアトル新宿、丸ノ内TOEI、シネ・シーブル池袋他、全国ロードショー
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