7月16日、公開が間近に迫った映画『東京無国籍少女』の押井守監督と、初主演となる本作で過激なアクションを披露した清野菜名さん、清野さん演じる主人公・藍と敵対する役どころを演じた金子ノブアキさんを迎えたトークイベントがTSUTAYA新宿店で開催された。
会場にモーツァルトの曲のBGMが流れる中、挨拶に立った押井守監督は集ったファンに「台風が接近して“嵐がくる”って状況なのに。」と感謝しつつトークイベントを始め、予定していた時間をかなり上回るほど話を弾ませた。
実はこの作品が決まるまで押井守監督のことをあまり知らなかったという清野菜名さんだが、「まだ経験が浅かったので、こんなに早く主演ができるのかと驚いたが、嬉しかった。自分の得意なアクションがあると聞いて、本気でやりたいと思った。」と役に決まった時の感想を話した。
押井守監督から「10人ぐらいの候補の中で明らかに違う雰囲気があった。人を殺しても不思議じゃない顔をしてる。」と言われた野菜名さんは「えーっ!」と目を丸くし、「可能性を感じるというか、銃を持った時に画になるかとか、違う基準で見てるから。」という監督の弁解を首をかしげながら聞いていた。
本作は、とある女子美術高等専門学校を舞台に、心に傷を抱えた“藍”の逃げ場のない閉塞感が基調となる前半と、衝撃のラスト15分のコントラストが激しい作品だという。監督は脚本について「薄かったね。セリフもパラパラで。尺が足りなくなるんじゃないかって、助監督たちはうるさく言ってきたけど、僕は大丈夫だよって。でも実は前科があって、絶対大丈夫!って編集したら60分しかなかくて20分ほど足らないことがあった。」細い目をさらに細めて笑った。
前半の見どころの一つ“藍”が巨大なオブジェを作り上げるシーンは、国指定文化財の栃木高校の講堂が使われた。「撮影用のクレーンが動くたびに床がミシミシ鳴ってた。床を割ってたら大変な事になってたね。」と監督は明かした。
後半のシーンについて清野菜名さんは、「本当にスゴイ。今までに日本映画になかったほどの衝撃です。」と声を荒らげた。10分強の連続したアクションに監督は、「状況が遮蔽物のないところで戦わなければいけないので、休む間のないアクションになっている。あくまで“藍”の日常の延長で、倒れたら終わりじゃなくて、トドメを刺すまでの人殺しのシーンを撮った。芝居としてアクションができる子でないと映画が成立しなかったので、いいタイミングでいい女優に出会えた。映画の女神がほほ笑んでくれた作品だと思う。」と満足げだった。
アクションシーンについて清野菜名さんは「練習期間が短くて実質2日しかなかった。」と言い、「銃を持つのも初めてだったのに、監督からマガジンチェンジは見ないでやってほしいと言われて、電車で家に持ち帰ってひたすら練習をしました。なのに本番当日はまったく違う型の銃を持ってこられてビックリしました!」と話した。さらに、「3分ぐらいの連続したアクションを動画を見せられて、“これを今日やるから覚えて!”といきなり言われた時には“えーっ、ふざけんな!”って絶望しました。」と苦労を明かした。
唯一のアクションが弾着の1シーンだけという金子ノブアキさんは清野菜名さんに「監督は“パンチラなんてサービスはするつもりは絶対ない”って言ってたけど、回し蹴りでスカートがヒラリとした感じが華麗でカッコイイ。2ヶ月ぐらいトレーニングしたと言っても疑われないんじゃないか。知らない人が彼女のアクションを観たら、“コイツ誰だ?”って、みんなファンになるはず。海外からもオファーが来ると思いますよ!」とベタ褒めしていた。
1時間を超える熱いトークイベントの最後に押井監督は、「これまでの型を破ってみたが、意外と面白くて自分の映画になった。監督として依然として進化中です。なかなか作られないタイプの映画ですが、いたってシンプルな映画でもあります。出来上がりには非常に満足していて、役者さんを丁寧に撮ろうという狙いは果たせたので納得できた。」と誇らしげだった。さらに、「アクションだけでなく、色っぽい映画でもあります。エロもやってみると、意外に楽しい。しばらくエロと暴力でやってみようかな?」と笑顔でトークイベントを締めくくった。
映画「東京無国籍少女」は7月25日(土)より、新宿バルト9、シネクイント渋谷ほか全国公開!
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