WOWOWドラマ初主演の寺尾聰、共演の岡田将生と有村架純を大絶賛

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記者会見の様子
記者会見の様子

11月9月、10日に実施される無料放送イベント「TOUCH!WOWOW2013 ひらけ!9Door」内で、寺尾聰主演のドラマW「チキンレース」(10日 日曜午後9:00)を放送する。その放送を目前にした10月31日には、TOHOシネマズ渋谷にて完成披露試写会と主演の寺尾聰、共演の岡田将生、有村架純、脚本の岡田惠和、監督の若松節朗が登壇する舞台挨拶が行なわれた。

交通事故をきっかけに長年昏睡状態が続いていた男が45年ぶりに目を覚まし、不器用な看護師との出会いによって失われた青春を取り戻していく姿を描く同ドラマ。寺尾は昏睡状態から目覚めた、体は64歳だが心は19歳の不良の時のままという主人公・飛田譲役でWOWOWドラマに初主演。

脚本家の岡田惠和氏の高校の先輩だったという寺尾は「初めてお会いした時から、俳優と脚本家という職業は別にして、もっと近い気持ちになれる不思議な人でした。礼儀もわきまえずに色々な言葉をぶつけて、俺にも書いてくれよという話になった」と本作が生まれた背景を明かしながら「僕は若々しいというのではなく、進歩があまりない部分がある。そんな僕の姿をわかりやすく役柄に捉えてくれたし、自分の言葉がそのままシナリオにされたようで、生活を覗かれていたのではないかというくらい僕でした」と完璧な当て書きに目を丸くしていた。

寺尾演じる飛田譲の相棒となるのが、岡田将生演じる27歳の看護師・神谷猛。譲から「おっさん」と親しまれ、飛田の失った青春を取り戻す旅のパートナーになる役どころだ。岡田は「僕自身、昔からコンプレックスがあって、役柄と共通するところがたくさんありました。今回の役は、ほかの人にやらせたくないという強い思いがあった」と思い入れを語るも、初共演の寺尾については「怖い方だと聞いていたので、どうしようかと思いました」と内心怯えていたことを告白。それでも「実際は怖くないし、全然自由な人でもない。作品のために、お芝居に打ち込んでいる姿を間近に見せてもらって光栄でした。充実した夏を過ごせましたし、僕は親友だと思っています」と強い絆を伺わせた。

当の寺尾も「他局のドラマですが、岡田君が出演しているとついつい気になって観てしまって、電話を掛けたこともあります。僕の中では、今回の作品の延長のような気持ちがまだあるんですね。今回のような素晴らしいシナリオにはめったに出会うことができないし、キャストも最高でした」と相思相愛のよう。一方、神谷の先輩看護師を演じた有村は「寺尾さんは私とのシーンでは寝ていらしたので、芝居上での絡みはなかったけれど、現場では色々なお話をさせていただき、自分は足下にも及ばないなと思いました」とベテラン俳優との初共演を振り返りながら「試写を見終わった後に、寺尾さんが『凄く良かったよ』とおっしゃってくれて、優しい方だと思いました」と嬉しそうな表情を浮かべていた。

本作は、フルHDの4倍の解像度を誇る新たな映像品質の4Kカメラで撮影されている。本作で演出を務めた若松節朗監督が「情報量が4倍になって、寺尾さんの皺も岡田将生君の美しさも4倍です。自然を相手に、北海道の海や花畑でその性能がいかんなく発揮されたと思う」とアピールすると、寺尾は「どんなによく映ろうが、役者の気持ちのこもった芝居ができて、それが視聴者の方に伝わるかどうかが問題。そういう意味では、若い素晴らしい2人に出会えたことが嬉しい」と岡田と有村の演技力を絶賛していた。

ドラマW「チキンレース」は、無料放送イベント「TOUCH!WOWOW 2013 ひらけ!9Doors」内で、9月10日(日)夜9:00からWOWOWプライムで放送。

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