乃木坂46 五百城茉央「いろんなことを教えてもらった作品」　主演ドラマ『MADDER その事件、ワタシが犯人です』イベントに登場

五百城茉央（乃木坂46）

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乃木坂46の五百城茉央が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系列の新ドラマ『MADDER（マダー）その事件、ワタシが犯人です』の第1話先行上映と完成発表トークイベントが5日、フジテレビ・マルチシアターにて開催された。

本作は4月10日より木曜深夜枠で初回放送を迎えるミステリーエンターテインメントで、五百城は偏差値78を超える天才高校生・仲野茜を演じている。物語は、茜が、ある殺人事件の犯人とされる青年・黒川悠（山村隆太・flumpool）と出会うところから始まる。学校で小さな事件を起こしたことがきっかけとなり、やがて日本を震撼させる連続殺人事件へと発展していく展開が描かれる。

イベントには、主演の五百城に加え、共演の山村隆太（flumpool）、武田梨奈、樋口幸平、山下永玖（ONE N’ ONLY）、濱正悟が登壇した。先行上映後に行われたトークイベントでは、キャスト陣がドラマの制作過程や役柄について語った。

イベント冒頭、五百城さんは「第1話をご覧いただいたということで、すごくドキドキしております。短い間ですが、この作品の魅力が伝わる時間になればと思います」と挨拶。

オファーを受けたときの思いを問われると、「テレビドラマは小さい頃から私の生きがいで、録画したドラマを楽しみに帰ったり、今でも仕事の励みになるものなので、出演できると聞いたときはすごく嬉しかったんですけど、初主演ということで不安でいっぱいでした。脚本を読んでも最初は茜の気持ちが分からなくて、何度も読み返すうちにやりがいのある役だなと思い、精一杯頑張りました」と答えた。

自身が演じた茜について、「傍から見ると頭が良くて羨ましがられる存在だけど、心の中は空っぽで感情が動かない日々を送っていて、黒川との出会いで心が動かされたことが彼女には物珍しかった。そこから沼にはまっていくお話なんですけど、つまらない人生を変えたい、面白くしたいっていう気持ちは私もわかるなと思って、１シーンずつ自分の感情を考えながら演じました。でも放送されるのは不安です」と説明。撮影時の緊張については、「本読みではガチガチで喋れなかったけど、クランクイン後1、2日で打ち解けて、カメラが回ってない時は楽しく話してました」と振り返った。

五百城さんにとって本作の魅力は、ミステリーを超えたテーマにある。「この作品にいろんなことを教えてもらった気がしていて、肩書きとかじゃなく本当に大切なものは何かってドラマのメッセージにもなってるかなと。自分も考えさせられたし、見ている人にもそう感じてほしいです。この2か月、みなさんに支えられて頑張れたので感謝を伝えたい。考察しながら楽しんでください」と視聴者に語った。

現場の雰囲気については、「最初はみんな緊張してて待ち時間も静かだったけど、山下さんが明るく盛り上げてくれて、お弁当当てや学級日誌みたいなノートに写真を貼ったりして、擬似高校生活を楽しめました。1年ぐらいしか高校に通えず、本当の高校生活を味わいたかった気持ちもあったので、グレーベースの個性的な制服を着るのも楽しかった」と語った。

五百城さんの演技や人柄について山村隆太さんは、「五百城さんは監督から言われたことを瞬発力や適応力で対応する力が素晴らしく、あかねへの読解力もすごい。どういう19年を生きたらこうなれるんだろうって思いました。僕が引っ張られる形でした」と語り、「撮影1、2回後に二人でインタビューを受けたとき、いろんな経験をされてきた方から出てくる言葉が深くて学ぶことが多かった」と五百城さんが返す場面も。ラムネ好きという共通点も明かし、「同じラムネを持ってて、『好きなんですよ』って言ったらバックから4個も出てきた」と笑顔で振り返った。

樋口幸平さんは、「五百城さんが初主演でいつも笑顔で明るくいてくれたおかげで、生徒チームもやりやすかった。スタッフも含めて愛がこもった作品で、いろんな物語が起きるから飽きない。茜への心情の変化が終盤で深まるので、そこも楽しんでほしい」と述べた。山下永玖さんも、「撮影中はみんな仲良く楽しくて、そういう雰囲気が滲み出てると思う。展開が早くて学園ならではのスピード感を感じてほしい」と語り、五百城さんが築いた和気あいあいとした現場を伝えた。

武田梨奈さんは、「五百城さんに好きな食べ物何？って聞いたら『エンガワ』って言って、私が『え？』って言ったら『いちごです』って。可愛くて疑いの目を持ちました」と話し、五百城さんが「アイドルらしく言っとこかなって。ビジネスいちごです」と返すやり取りで会場を和ませた。

五百城さんの素顔も垣間見えた。山村さんが「控え室で五百城さんが『死ぬぞー！』って独り言を言ってた」と暴露すると、「撮影が長丁場で、次の日朝から生放送でダンスの初披露があったけど練習できてなくて、誰もいないと思ってテンパって『ほんまに死ぬ』って言いました」と弁解。山村さんは「寝る時間がない中で茜に挑むのは大変。本音が出た瞬間、同じ人間なんだなって思いました」と共感した。山村さんはクランクアップ時の涙にも触れ、「最後のシーンで五百城さんが泣いてて、茜と向き合った苦労が印象的だった。人を理解することや日常を彩るのは難しいけど、このドラマには強いメッセージがある」と語った。