西葉瑞希、舞台『DOLL』で人形役「言葉を発しなくても感情を伝えるように」

ニュース 女優 舞台・ミュージカル

女優の西葉瑞希さんがヒロイン役を務める舞台『DOLL』が1日、渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールで初日を迎えた。主演の林翔太、ライバル役の松本幸大ほか、魅力あふれる俳優陣が人気作の初舞台化に挑む。

本作は、玉梨ネコによる小説『リタイヤした人形師の MMO 機巧叙事詩』(TOブックス刊)の初舞台化作品。原作はコミカライズもされ、大人気コンテンツへと発展している。

物語は、現実世界で人形を作れなくなった人形師の少年が、VR世界で再び人形制作に取り組み、仲間との冒険、ライバルとのバトルを通じて人形と向き合い、やがて自分の人生の意味を問い直してゆく……。

本作で西葉さんは、林翔太さんが演じる人形師“いろは”が VR世界で完成させたドール“ミコト”を演じる。セリフこそ少ないものの、作品の世界観に説得力を持たせる重要な役割を担っている。

【西葉瑞希 インタビュー】

--ゲネプロを終えて。

「なかなか動くなと思いました(笑)。公演時間は長くないんですけど、ずっと舞台上にいるなって改めて実感しました。でも、本番が楽しみです」

--出演者で一番動いてますよね。

「私と9号役の搗宮姫奈さんはアクションがありますし、アンサンブルのみなさんはほぼずっと舞台上で動いています。見ていただくと分かると思うんですが、小道具や大道具を動かしたりを、人力で全部やっているので、結構みんなハードかと思います」

--ご自身の役柄について、ご紹介をお願いします。

「私が演じるミコトは、主人公のいろはがゲーム世界の中で作り上げたドールで、ゲームの中で戦闘してグレードを上げていくキャラクターです。いろはにとってミコトは、すごく大事な人を模して作られていて、それが物語の重要なポイントになっています」

--ミコトを演じてみての印象は?

「人は言葉を発してコミュニケーションをしますが、ミコトは喋らないので普段しないような仕草で表現しています。原作を読んだときに思ったんですけど、言葉を発しなくても感情を伝えるようにして、可愛いところも伝えられたらと意識しています」

--稽古で苦労したところを聞かせてください。

「やはり、アクションですね。これまでの舞台では武器を持ってのアクションが多かったのですが、今回は何も持たずにやるので、逆に指の先まで気を使います。原作をリスペクトした足の技も多くて、動きが大変でした。衣裳の袖も裾も長いし、髪の毛も長いしで、いかに美しく戦うかを考えました。ゲームの中のキャラクターであることを意識して、人間味が出すぎないように動きをつけています」

--衣装で気に入っているところは?

「全部が好きですけど、 ブーツと着物の組み合わせがモダンでオシャレですね。こんなに長い黒髪は人生で初めてぐらいなのですが、衣裳に似合っていてすごく気に入っています。飾りもすごく手が込んでいて、日本人形みたいでオシャレです」

--共演者の印象や稽古でのエピソードはありますか?

「いろは役の林翔太さんは今回初めてお会いしたんですけど、最初から初めて会った感じじゃなくて、すごく気さくに話しかけてくださって、お芝居の話とか、たくさんお話をさせていただきました。
あと、岩田陽菜ちゃんは別作品でよく一緒なのですが、“今回はお互い武器を持ってないのが新鮮だね”とか話をして、さらに仲良くなりました」

--作品の見どころは?

「ゲームの世界の話で、VRの仮想現実を扱ったテクノロジーなイメージの作品ですけど、舞台自体はものすごくマンパワーでやっています。映像や装置に頼りすぎず、あくまで人が動かして舞台を作っていて、“演劇”をちゃんとやっているところが私にとってはすごく見どころなのではないかと思います」

--本作は“人形”がテーマですけども、西葉さん自身が大切にしている人形はありますか?

「子供のころから、“ブライスドール”という目が大きい人形が好きでした。いろんな種類があって、フリフリのドレスとか、ミコトみたいに着物を着ているものもあるんですよ。集めて部屋に飾って、眺めて楽しんでいたんですけど、いまは実家に置いてあります」

--最後に今後への意気込みを。

「“DOLL”は東京公演のあとに京都でも公演がありますし、夏にも別の舞台をやらせていただきます。コロナもようやく落ち着いてきましたが、病気に気をつけて健康第一で、夏もたくさんお芝居ができたらなと思っております。これから暑くなると思いますが、劇場は涼しいので、ぜひ観に来てください」

舞台『DOLL』

【原案】玉梨ネコ 『リタイヤした人形師の MMO 機巧叙事詩』 (TOブックス刊)
【脚本】小林雄次
【演出】元吉庸泰

【キャスト】林 翔太 松本幸大/西葉瑞希/搗宮姫奈 山下朱梨/陰山 泰/岩田陽葵 藤田 玲 ほか

■ 東京公演:6/1〜5日 8st 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
1日(木)  18:00
2日(金)  13:00/18:00
3日(土)  12:00/17:00
4日(日)  12:00/17:00
5日(月)  13:00

■京都公演:6/16〜18日 4st 京都劇場
16日(金) 19:00
17日(土) 12:00/17:00
18日(日) 12:00

公式ホームページ https://doll-stage.com/
©玉梨ネコ・TOブックス ©『DOLL』製作委員会

 

 

    Comments are closed.