田﨑あさひ、まさかのドラム演奏からスタート! 21歳誕生日、新たな挑戦が詰まったBitter & Sweet単独ライブ
田﨑あさひさん、長谷川萌美さんによる二人組ガールズボーカルユニット・Bitter & Sweetが20日、ワンマンライブ『Bitter & Sweet ASAHI TASAKI Birthday Live~月下美人のラプソディー~』を渋谷CYCLONEで開催した。当日は田﨑さんの21歳の誕生日。サプライズのバースデーセレモニーに感激いっぱいの田﨑さんは、「落ち着いた女性になりたい」と21歳の抱負を語った。また田﨑さんによるドラムや三線の演奏や初披露の新曲など、チャレンジいっぱいの公演となった。
この日は、ギターとピアノのサポートメンバーが入った生バンド編成のステージ。ライブは人気曲『恋愛WARS』からスタートした。が本来、向かって左側、キーボードの前にいるはずの田﨑さんの姿がない。その姿はステージ後方の中央にあった! ドラムを激しく叩く田﨑さん、その意外な姿にファンはびっくりしていた。
ライブ前に「お客さんをあっと驚かせることを考えている」と予告していた彼女。まず繰り出したのはこのドラム演奏だった。そして同じく田﨑さんがドラムを叩いて『オレンジライン』を歌った。
長谷川さんのソロ『真夜中のLonely』に続いて、田﨑さんは爽やかなワンピース姿で登場。「これ、おニューなの」という可憐な衣装姿でファンを喜ばせた。手には三線を持ち、THE BOOMのカバー『島唄』を弾き語り。三線はずっと練習していて、披露するタイミングがたまたま今回の誕生日ライブになったという。
田﨑さんのソロコーナーでは「何もかもが嫌になって上手くいかない時期に書いた」という、初めて自身で作詞作曲を手掛けた『蕾』。ちょうど1年前、昨年の誕生日に初披露された曲だ。「私の心の叫びを聞いてください」と歌い始めた。
もともとはギター曲を想定して作った曲だそうだが、通常田﨑さんが歌う時にはピアノ弾き語り。だがこの日は初めてギターの演奏をバックに披露した。初披露以降も何度も歌っている曲だが、誕生日がまた気持ちの一つの区切りとなったのか、特に思いがこもった熱いボーカルとなった。
歌い終え田﨑さんは「これを作っていた時、何もかも上手くいかなくて、すべて終わらせたいなとも思ったけど、あそこで終わらせなくてよかった」と、思いを明かした。そして「歌って、たかだか5分とかそのくらいの時間のものですけど、その歌に勇気をもらったから、今度は私がみなさんに勇気を、私の曲を聴いて明日も生きようと思ってくれるとうれしいなと思います」とメッセージ送った。
再び長谷川さんが登場し、二人で作詞作曲を手掛けた『もう一度』を披露。そして後半の盛り上がりに向けて、田﨑さんが「みなさんの声を聞かせてくれますか〜!」と観客を煽ったあと、不思議な間が。すると突如長谷川さんがギター弾き語りで『HAPPY BIRTHDAY』を歌い始めた! ステージにはバースデーケーキが登場。バースデーセレモニーが行われた。田﨑さんは、「21歳の田﨑あさひ、ビタスイもよろしくお願いします!」と感激いっぱいの表情で語った。
最後のブロックは、『雨夜の月』を皮切りに、アップテンポのナンバーをノンストップで演奏。本編ラストの『Rolling Days』が終わり、場内が暗転すると、途端に「あさひ」コールが巻き起こる。
感無量といった様子で、一人でステージに登場した田﨑さん。「誕生日にライブをできるのがすごくうれしくて、なんだろうな、この楽しい気持ち、みんなにも伝わってるかな」と語りかけると、場内からは大歓声。そして「私からみなさんにプレゼントを返したい」とこの日初披露の新曲『水になれ』をじっくりと丁寧に歌い始めた。
「一つの色に染まらず、一つの枠にはまらず、いろんなものに溶け込んで、いろんなものになりたい、そういう気持ちを込めて…」作られた、彼女の思いが伝わるナンバーとなっていた。ラストはギターの穏やかな音色から始まる、一味違う名曲『恋心』で締めくくった。
続いて、この日の夕方から行われた夜公演では、長谷川さんが出演しているWEB動画番組『アプカミ』から生まれた新曲『No!』を初披露。“ネガティブ”をテーマに作った曲。二人だけで作ったそのまま、スタッフらのアドバイスや修正も入っていない状態ということで、詞やアレンジなど、この日のみになるかもしれない貴重な演奏となった。
そしてもう一曲、このライブのタイトル“月下美人”に合わせ、11月20日の誕生花というこの花のイメージで、儚い恋を歌った曲『夢現』をこの公演で初披露した。
夜公演のMCでは、今年、CDのリリースをできなかったことを、本当に悔しそうに語った田﨑さん。「それでもビタスイのことを忘れずに来てくださるみなさんのおかげで、私は今生きてるんだなって。本当に歌うことが生きがいです」と涙まじりに語った。
そのせいで、もしかしたら「忘れられるかもしれない」という恐怖心があったようだが、「この1年間ビタスイを忘れないでいてくれてありがとうございます」と最後に改めてファンに感謝を伝え、「これからも応援よろしくお願いします!」と語りかけると、場内から大きな拍手が起こった。
昼公演同様、『恋心』でステージをあとにしても鳴り止まない拍手と「あさひ」コール。予期せぬダブルアンコールに、感激の表情で再登場した田﨑さん。最後に「落ち着いた女性になりたい。輝かしい、私にしか経験できないような21歳になりたいと思います」と抱負を語り、ファンから改めて拍手で祝福された。
20歳になった頃から常々「変わらなければ」「ビタスイらしさを追究したい」と話していた田﨑さん。長谷川さんとともに新たな試みに果敢にチャレンジ、自分たちらしさを模索しつつ新たな一歩を歩き始めた、そんなバースデーライブとなった。
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