2024年の映画を総括する「ELLE CINEMA AWARD 授賞式」が9日に都内で開催され、女優の桜田ひより、仁村紗和、河合優実らが登壇した。
創刊35周年を迎えたファッション誌『エル・ジャポン』が主催する映画賞。10周年を迎える今年も豪華受賞者が登場した。
桜田ひよりは「エル・ガール ライジングスター賞」を受賞。「すごく嬉しい。この賞に恥じぬようにこれからも挑戦してまいります」と喜びを語った。受賞作となった『バジーノイズ』と『ブルーピリオド』については、「撮影時期が重なっていましたが、それぞれ違った形の情熱を持った本当に素晴らしい映画です」と述べた。
両作品とも漫画が原作となっているが、「自分が演じるキャラクターのいいところ、悪いところ、愛らしいところだったりを、漫画やアニメか引き出して、そのキャラクターをどう演じるかを、グツグツ、グツグツ煮詰めて演じています」と、役作りへの細やかな姿勢を語った。
仁村紗和は「FENDI賞」を受賞。『ラストマイル』と『SHUT UP』での演技が評価された。受賞スピーチでは「すごく光栄ですし、作品を通じて現代の問題に向き合えたことが大きな学びになりました」と感謝を伝えた。また、「今年30歳を迎えたことで、しっかりとした大人としての自覚を持ちながらも、目の前のことを大切にしたい」と抱負を述べた。
河合優実は「エル・ベストアクトレス賞」を受賞し、「2年前にライジングスター賞をいただいたときはコロナ禍でこうした授賞式がなかったので、こうして皆さんの前で賞をいただけて本当に嬉しいです」と笑顔を見せた。対象作品の『ナミビアの砂漠』と『あんのこと』については、「どちらも力を合わせて作り上げたもので、自分にとって非常に大切な作品です」と語った。
2024年を振り返って、受賞者それぞれが漢字一文字を選んで思いを表現。桜田は「心」とし、「心が動かされる瞬間が多く、それを自分の成長につなげたい」と語った。仁村は「早」を挙げ、「あっという間の一年で、30歳の節目を迎える中で大切な時間を実感しました」とコメント。河合は「瞬」を選び、「強烈な思い出が駆け巡り、あっという間の一年だった」と振り返った。
授賞式ではほかに、「エル・ベストディレクター賞」に山中瑶子監督、「エル・ガール ライジングスター賞」に萩原利久、「話題賞」にアンナ・サワイ、「エル・メン賞」に山崎賢人が、それぞれ受賞した。
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