【末永真唯インタビュー】ミス亜細亜大学グランプリ受賞 ミスコン出場への思い、そして将来について語る

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アイドルグループ・X21の元メンバーの末永真唯さんが、通学中の亜細亜大学のミスコンテストに出場し、見事グランプリに輝いた。今回このミスコン出場への思い、そして将来について語ってくれた。

--まずミスコンにエントリーしようと思ったきっかけは?

「もともと大学のミスコンというものにちょっと憧れていて、でも1、2年生のときはX21の活動があったので、そういうのに出るのは違うかなと思っていたんです。でも2年生の終わりのほうでX21の活動もなくなって、学業優先の生活をしていたんですけど、そんなときに『出てみない?』と声をかけていただいたこともあり、いい機会かなと思って参加しました」

--エントリーが発表されてから決勝大会まで期間が長かったですよね。それで学内外からの投票が始まって。

「そうですね、3ヶ月くらいです。8月に発表されて、9月の頭から発表前日まで投票が行われました。大学のミスコンって、人脈の広さが左右するところがあるといわれているのですが、自分には学内の票ではどうなんだろうなと読めなくて……」

--末永さんの場合、昨年まではCDリリースの時期などあまり大学に行けてない時期もありましたからね。でも逆に元X21の根強いファンに支持されていたり、現役タレントの強みはもちろんあります。

「だから『負けちゃいけない』というか、やっぱりスタートが違い、背負っているものも違うので、負けられないという気持ちがありました」

--大学の周りの人には、美少女コンテスト入賞者でアイドル活動もやってて、ということを知っている人も多いと思うので、そういう意味でのプレッシャーはあったでしょうね。

「はい。そういう思いもありつつ、終わったときにもし結果が出なくても、これだけやったんだから悔いはないなという状態にはしたくて」

--ミスコンのツイッター・アカウントでは、精力的に呼び込みもしていましたね。ファンの方も積極的に協力してくれたみたいで。

「はい。投票はもちろん、コメントをくれたり、学祭にも遊びに来てくれた人もいて嬉しかったです。“リプ返”ってX21時代のツイッターではやってはダメだったんですけど、今回初めてリプ返して、正直大変だな、やってる人ってすごいなと思いました」

--一人一人全員にリプ返を?

「そう、一人一人に」

--それは大変だ。

「大変だけど、返した相手が喜んでくれて……。今回の活動を通して、地道な取り組みの大事さを改めて実感できました。また日頃学内で会った人に『投票したよ』と言ってもらえたことが嬉しかったですし、私は委員会をやったりもしていたのですが、大学の中でもきちんと存在できていたということも改めて感じられてよかったです」

--発表の日を迎え、満足度はありましたか? やることはやったという。

「ありました。『やっと終わるな』という、やりきった気持ちにはなりました」

--現在大学3年生。周りの友達はそろそろ就職活動を始める時期かもしれません。

「インターンに行っている子はすごく行ってます」

--末永さんは大学卒業後もこの世界で活動を? それとも……。

「そうですね、確実に成功するということは難しい世界なので、その中で一生やっていく覚悟や気力が今の自分にあるかどうかを考えると……」

--迷いは大きいようですね。

「なんとなくコンテストを受けてここまで来て、もちろんこれまでの活動は楽しいなとは思えたし、満足はしているんですけど」

--ほかのX21出身者で「今後は女優中心にやっていきたい」「バラエティに出たい」などやりたいことを明確に語る人も多い中で、末永さんの場合は、グループ解散後、その先に向けての目標が見えにくかった印象があります。

「何をしたいかと問われたときに、これをしたいとはっきり言えることが思いついていなかったんです。今までやってきた活動は楽しかったけれど、その思いだけでずっとやっていけるのかなという疑問が自分の中に生まれて、みんなもそれは考えると思うんですけど、でもその上で頑張って夢を叶えていきたいという思いを持つと思うんです。そういう気持ちは全くないわけではないんですけど……。それは最近思うようになったわけではなく、前から思っていたことで、だから大学にも行ったし、大学生活を通してその先のことを考えればいいかなと思っていました。4年間勉強して就職するのか、その間に本当にこの道でやりたいという覚悟が芽生えてきたらこちらの世界でもいいし、それはずっと考えていることです」

--もし芸能界以外の道に進むとすれば、こういう仕事をやりたいという希望はあるんですか?

「人と話をすることが好きで、人前に立つことにも慣れているし、そういうところを生かして、どんな業種でもいいので人と話すような仕事がいいのかなと漠然と思います」

--ひとまず2020年は具体的にどんな活動をしてみたい?

「今年いっぱいで大学はひと段落するので、残りの学生期間は積極的に頑張りたいです。X21時代の仲間で舞台に出ている人が多く、いつも観に行ってて刺激を受けています。私は舞台に出たことはないんですけど、演技は好きなので舞台を一度は経験してみたいという気持ちはあります」

--末永さんに限らず根強く応援してくれるファンが今も多くいるのは、事務所内でも女優やモデルのみで活動してきた人たちと比べて、元X21メンバーならではの強みだと思うので、それを生かした活動にも期待したいですね。

■X21解散ライブから1年 元メンバーとのかかわりは……

--ところで11月25日でX21の解散ライブからもう1年になるんですね。

「もう1年経ったんですね!はやいですね!昨年の今頃は解散ライブの準備で大忙しだったのに(取材は11月後半)、もう1年経つのか、と。でも実は今年の9月の時点でもそれは思っていました。実際昨年の10月、11月にはそれぞれ1回ずつくらいしかイベントがなかったので、9月の段階でひと段落ついた感じだったので」

--解散の発表はライブでもなくリリースイベントでもなく……、

「個別握手会のときに発表しました。でも9月の最後のリリースイベントのときには私たちはもう解散を聞かされていて、その最終日にはエモいセットリストになって、私たちメンバーは泣いていたので、察していた人もいたと思います。でもやっぱりいざメンバーの口からそれを聞くと泣いてくださるファンの方もいて嬉しかったです」

--今当時を振り返っての思いは?

「ファンのみなさんに感謝を伝える時間がなかったという思いはあります。それまで応援してきてくださったみなさんに『ありがとうございました』と直接言いたいじゃないですか。でも個別握手会の最後のブロックの前に発表したし、解散ライブではハイタッチで終わったので。シングルを出さないにしてももうちょっと期間が欲しかったなと思います……と一年越しの愚痴です(笑)」

--解散後も仲良くしているメンバーは多い?

「はい」

--そういえば、8月に行われた『即興舞台「こんなはずじゃなかった。」in 超✩汐留パラダイス2019』に出演したときのインタビューでも、みんなで食事したりという話もありました。

「そうですね。あのときのメンバーはみんな仲がいいです。みんなお酒が飲めるので飲みに行ったり。5月の松田(莉奈)の誕生日のときも、主に、のちの汐留メンバーで集まりました。松田の20歳を、真唯と(長尾)真実と田中珠里と山木(コハル)でお祝いをしました。山木は当日参加できなかったので、ケーキの発注だけをやって、あとの4人で集まってお祝いしました」

--その中では誰が一番お酒が強い?

「誰だろ。珠里か莉奈かな。珠里、『ワインが好き』ってワインを飲んでるんですよ。『ワインなんか飲めないよ、私』と思いながら見ていました。莉奈もわりと強い。真実はそんなに、かな。でもみんなそこまでたくさん飲まないので」

--それにしても、メンバーが集まって飲み会をやってるって、時の流れを感じますね(笑)。

「たまにLINEグループで『みんなで集まりませんか』ということを(吉本)実憂が言ったりするんですけど、え、珍しい!と思って。そういうことを言うタイプだったんだ!って驚きました」

--実現できたらいいですね。

「でもまぁ話が進まない(笑)。集まりたいなという気持ちはあるんですけど、じゃぁ誰が仕切るのかとなり、結局まとまらないまま話が流れていくんですけど。でも一度は集まりたいです」

--吉本さんは自分が仕切るタイプのリーダーではなかったと、本人のインタビューでも言ってたし、ほかのメンバーもインタビューで話していましたね。

「自分でも『私は見守るリーダー』って言ってました。みんなもそれは思っていて。X21のリーダーで不動のセンターで、でも実憂がそういうタイプの性格の子ではないと」

--そこで仕切るとなれば、グループ時代を考えると、末永さんの役割なのかも?

「それは思うんですけど……」

--何がなんでも集まりたい、というほどでも(笑)。

「うーん、やりたいな、やれればいいかなと……」

--末永さんのテンションからすれば、誰かが仕切ってくれたら必ず参加するけど、自分が仕切ってまでは……という?(笑)

「それは現役時代にやってきたので(笑)」

--ほかに仕切ってくれそうな人といえば……。

「仕切るとすれば真唯かコハルだけど、コハルも絶対やらないと思う」

--何か番組の企画で同窓会企画とかあればいいですね。ところで、筆者がX21の取材をさせてもらうようになったのは、解散前半年くらいからで、シングルでいえば『Friday Night Party』くらいからなのですが、その当時のインタビューでもやはり誰が仕切るかとなれば、末永さんか山木さんという話が出ていましたね。

「『Friday Night Party』といえばちょうどグループが大きく変わった時期ですね。実憂が卒業してから最初のシングルが『Friday Night Party』で、急に可愛い感じになったじゃないですか。みんなアイドルやってるからには、多分ああいう雰囲気のことをやりたかったと思うんですよ。『Friday Night Party』が一番楽しかったって言ってる子も多くて、これはほかのグループの人に言ってもらったんですけど、ミュージックビデオもキラキラで可愛いって。曲も……曲は最初『えっ!?』という感じだったんですけど、『大丈夫か?これ』とちょっと思ったんですけど(笑)、実際歌ってみるとすごく楽しいし、衣装も一番好き!そういう転換期でしたね。新しい選抜メンバーも加わって、変わるタイミングで。メンバーみんな楽しいと思う機会が多くなって。でもその直後のシングル『デスティニー』で終わっちゃったから、新しく選抜に入った子なんて、2曲だけで終わって。もうちょっとやりたかったなという思いはあります」

--成長途上のメンバーや、これからグループの中心になっていきそうな人もいたから、もったいなかったですね。

「『Friday Night Party』では、いい意味で自由になったなという気がしていました。そして実憂が卒業して圧倒的なセンターがいなくなったことで、みんなで作っている気持ちは強くなりました。実憂が抜けた中で、ファンの人に物足りないという気持ちにさせちゃいけないという思い、向上心が芽生えたのかなと思います」

--中心メンバーの卒業は危機感があったけど、その分メンバーの成長につながったのかもしれませんね。流行りの言葉じゃないけど、“ONE TEAM”として、みんなで作ってる感覚が強まったのかも。

「その頃から定期ライブの企画を考えるときも制約がなくなりすごく自由になりました」

--末永さん自身も『Friday~』では、それまでとは雰囲気が随分変わってますね。髪も二つ結びで、それ以前よりも幼い感じで。

「そうですね、髪も巻けない時期が長かったし、(2015年のファーストアルバム曲の)『少女X』で初めて髪巻いたかな。髪も結べなかったし。『夏だよ』でちょっと髪巻いてOKになって、『Friday ~』ではっちゃけられた感じです、ああいう曲の世界観というのもあって爪も赤で統一して。そういうのは初めてで新鮮でした」

--ところで、今もほかのメンバーの動きは気になる?

「はい。みんなのSNSをよく見ているし、今どんなことをしてるのかなと注目しています。みんな頑張ってほしいし、私自身も一生懸命頑張ります!」

<プロフィール>
末永真唯(すえなが まい)

生年月日:1998年6月23日
血液型:AB型
出身地:神奈川県
趣味:読書、歌
特技:クラシックバレエ(10年)、陸上競技(ハードル4年)

2012年「第13回全日本国民的美少女コンテスト」に出場し、音楽部門賞受賞。2013年、X21メンバーに。

■X21 「Friday Night Party」ミュージックビデオ

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